山の上のランチタイム の商品レビュー
食べ物小説でもあり再生物語でもあるコチラ。 お母さんを山で亡くした美玖は、お母さんが大好きだった葵岳の麓のレストランで働く。 かなりおっちょこちょいではあるけど、いつも一生懸命で思いやりがあって行動力もある。お母さんの願いを大切に想う美玖ちゃん。 いつも明るく屈託なく振る舞ってい...
食べ物小説でもあり再生物語でもあるコチラ。 お母さんを山で亡くした美玖は、お母さんが大好きだった葵岳の麓のレストランで働く。 かなりおっちょこちょいではあるけど、いつも一生懸命で思いやりがあって行動力もある。お母さんの願いを大切に想う美玖ちゃん。 いつも明るく屈託なく振る舞っているけど、時々ちょっと苦しくなりました。 「そんなに頑張らなくていいんだよ」 って言いたくなる。 都会から葵岳の麓に移りレストランをオープンした登磨。レストランの手伝いに来ているオーナーの甥で不登校の瑛太。三人みんながそれぞれ背負ってるものと向き合い、新しい一歩を踏み出す。 何度も涙腺を刺激されました…。 そして、瑞々しい食材を使った料理の数々に食欲をそそられました♪
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美味しいご飯が出てくるだろうと思いきや、 美味しいご飯はメインじゃなかった。 幼い頃に母を失った主人公が、 新たな一歩を踏み出す物語。 コメディっぽい要素もあり、 ライトな話だけど、 さらりとシリアスな部分も潜んでいる。
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自然の豊かさと自然の怖さと 自然の美しさと自然の有り難さを 感じられる…! 食べるって幸せだし最高だなぁ と改めて感じます。
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最初は異様なまでにポジティブだった美玖に違和感を感じていたけど、最後はそのメッキが剥がれて、理由に納得。おにぎり、美味しそうだなあ。 山の怖さと美しさ、両方を描いたお話。 登場人物たちの描き方が、少し物足りなかったかな。
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タイトルと表紙から感じた、ほんわかおいしそうな香り。 それは、いざページをめくってみると、思いのほか深みのある味わいだと気づかされます。 空腹を満たす〝美味しい〟は、甘みも苦みもすべて含めた人生の味。 自然の恵み、命をいただく重み。 どれも味わい深く思いました。
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山の麓のレストラン。 思いやりのオーナーシェフとバイトの女の子。 読み始めより、後半に行くにつれて「いい話!」と思い始めてきました。 ジンとする温かい本でした。
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14 穏やかに読めるが、周囲とは馴染まない雰囲気がある。こういう世間常識と大きく違うお話も読みたくなる時もありチョット違うよなと思う時があり。人生と一緒やね。 再読66二度読んだけど、やっぱり浮世離れ感を感じるのは自分が汚れてしまっているからなのか。みなさん良い人すぎて苦しい中...
14 穏やかに読めるが、周囲とは馴染まない雰囲気がある。こういう世間常識と大きく違うお話も読みたくなる時もありチョット違うよなと思う時があり。人生と一緒やね。 再読66二度読んだけど、やっぱり浮世離れ感を感じるのは自分が汚れてしまっているからなのか。みなさん良い人すぎて苦しい中学生の気持ちがわかる。
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葵岳の登山口にあるレストラン「コッヘル デル モタキッラ」 おっちょこちょいなんだけど一生懸命で笑顔を忘れない美玖が可愛らしくて、こちらも自然と笑顔になれました。 だけど読み進めていくうちに、「たまには笑顔も一休みしてもいいんだよ〜」と美玖の背中をさすってあげたくなりました。 い...
葵岳の登山口にあるレストラン「コッヘル デル モタキッラ」 おっちょこちょいなんだけど一生懸命で笑顔を忘れない美玖が可愛らしくて、こちらも自然と笑顔になれました。 だけど読み進めていくうちに、「たまには笑顔も一休みしてもいいんだよ〜」と美玖の背中をさすってあげたくなりました。 いろんな人のそれぞれの思い。 山はいいな。厳しさもあるけど、全てを受け止めてくれるように悠然としていて。 オムライスが美味しそうでした。
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間違いなく面白い。けど、この種のストーリーは沢山あるから半分くらいで着地点が見えるのが欠点。初めての作家さん。鮎川哲也賞をとった作品も読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母親が表紙借りして、貸してくれた本。 一文が短めで、くだけた文体で、さくさく読める。 好みは分かれるかも。 山の麓にあるレストランで働く主人公の成長の物語。 朝ドラを見ているかのような、ザ主人公という印象の一生懸命で素直すぎる性格には、なかなか共感しにくいところも多かったけど、 第4話から5話にかけての、病院から抜け出した小柄なおばあちゃんとその息子のエピソードにはじんときた。 就職をして距離ができた息子をいつまでも思う母。息子が昔登った山の登頂へ無理をしてでも登りたい母。来ないかもしれない息子の分までサンドウィッチを買って持っていく母。 後日店にやってきた息子に、主人公の父親がかけた「あなたは、母親が命を懸けてこの世に生み出した人間です」という言葉に涙が出た。 「人生には、無理をしなきゃいけない時があるでしょう」 母親が人生の終わりに選んだ無理は、闘病ではなく、息子が7歳児参りで登った山、自分もこっそり後をつけた山に、息子と一緒に登ること。 どこまでも我が子を思う母親に泣けた。 店長の作る料理に、キャラ違いな説明口調の食レポを繰り出す主人公、クールな男の子が助けてもらった直後からデレる少女漫画的展開におうってなる場面もありつつ、 主人公と父親の、共に経験した悲しい過去から、お互いの気持ちは分かりつつ、受け入れられない、受け入れたくない、過保護や反発、距離感がよかった。 オリーブオイルのおにぎり、作ってみよっと。
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