山の上のランチタイム の商品レビュー
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子育てにも、自分の病気にも 親子の絆にも、昔の思い出にも 学校や周りへの思いにも しっかり章が分けられていて 一つ一つに美玖ちゃんや登磨さん、 そしておいしいご飯が背中を押してくれたり 解決を見出してくれたり。 美玖の秘密(?)も 章を追うごとにどんどん明らかになり 胸が詰まる思いをしながら涙を流しながら読んだ。 美味しいご飯やほのぼのとした雰囲気とは別に 思いテーマが基礎にあり それが章ごとに話題を変えていく。 美玖ちゃんと登磨さんの テンポの良いやりとりも見もの。 どんな辛さがあっても 前へ進めばゴールがある。 胸に刻みたい一言だった。
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ふわとろオムライスの表紙絵に抱かれて手に取りましたら高森美由紀さんの作品でした。彼女の作品は3冊目なんですがユーモアセンスあふれる文体に地元青森を舞台に郷土愛溢れる作品を作ってるところがお気に入りの作家さんです。しかも今作は山も舞台なので期待度跳ね上がっています。 標高500mほ...
ふわとろオムライスの表紙絵に抱かれて手に取りましたら高森美由紀さんの作品でした。彼女の作品は3冊目なんですがユーモアセンスあふれる文体に地元青森を舞台に郷土愛溢れる作品を作ってるところがお気に入りの作家さんです。しかも今作は山も舞台なので期待度跳ね上がっています。 標高500mほどの葵岳の麓にあるレストランで働く美玖が主人公。店長の登磨に想いを寄せていて妄想劇場が暴走するドジっ子ぶりがすさまじく中学時代にはハブられていたのに自覚がなく、人気者で特別扱いされてたと勘違いぶりもイグノーベル級。イケメン店長の放つダジャレも寒いのですが料理の腕は絶品で、店長の甥の瑛太が手伝いにきますが、美玖のことを気にかけていて店長へのツッコミが冴えてます。 美玖は、2人ともイケメンで国宝クラスとかユネスコに登録されても不思議じゃないと褒めちぎっているのですが妄想色眼鏡バイアスが絶賛かかってるんじゃないかとみてましたケド微笑ましいし、美玖は常連さんに言わせれば活きのいい小熊みたいだとかww どんなビジュアルしてるんだか気になってしまいますが元柔道部で足腰は丈夫だとか。そのわりによく滑落するんですよね。登り慣れた山でも油断は禁物です。 葵岳は郷土の人達に愛されてる里山で山頂付近は鎖場もあるようですが毎年恒例の7歳児が登る行事もあるようだし難易度低めだと思いますが、一般道の他に修験道ともう一つ封鎖された崖沿のルートがあるとゆう。 胸元の黄色い鳥のキセキレイもよく登場するのですが何気に象徴的な意味合いがあったりみたいでした。 美玖にも母を亡くした辛い過去があったりなんです。 4話目で、病院を抜け出してきたお婆さんの望みで撤退せずに、おぶって山頂に登るシーンがあるんですがこれには納得いかなかったんです。山の怖さを知ってるならお婆さんの無理を聞かずに引き返すべきではなかったのかって、しかも雪山で・・・余命僅かと知りながら無理したお婆さん、無理して登って死んじゃう人もいるのに、そこに死よりも大切な何かがあったのか、最後に見ておきたい景色があったのか? あと、お料理作っているときの記述が絶品で地産地消で作っちゃうし、デザートなんかも洒落た名前のものばかりで美味しそうなんですよね。ただの塩おにぎりにだってオリーブオイル使うとか試してみたくなりました。
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読んでてイライラしか無かった。 主人公の失敗の多さや、あまりにも危機管理がなってない姿に、この作者さんは、本当に山のカフェのことを調べて書いているのか?と疑問になるほど。ケータリングを背負っての滑落や、突然カフェに侵入してくる狐。しかも主人公が1人の時に。 こんな話ある?そして危うくなると登場する店長 。。時系列はどうなってるん?買い出しいったのでは?こんなタイミングよく帰ってくる? そして何かあると出てくる母親の事故死話からの暗くなる主人公。ワンパターンな展開。 飛ばし読みしたくなるほど嫌悪感しか無かった。 お涙ちょうだい?なんだろうなぁ。。 とにかくすぐ怪我する主人公にイライラしぱなっしだった。お父さんもそりゃ心配するわな。 山で働くのならもっと注意深く働くでしょうに。。 どこまでも現実離れしてて全く感情移入できない話でした。
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ぎゃー!!!あんまり頭に内容が入ってこなかったかも。。。 とりあえず、主人公の女の子、美玖はちょっとイタい系だけど、頑張り屋さんだということはわかった!!! に、しても、全然頭に入ってこなかったなぁ。泣
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読み終わった。 ところどころでグッときた。 けど、うーん。 その人数でその営業時間で回せる?? 仕込み、ちゃんとしよ??とか思った。 パスタ注文受けてから、お湯沸かすんだ? 提供にどんだけ時間かかるのかな?とか。 たぶん、飲食業で働いたことあれば、気づいてしまうアラが気になっ...
読み終わった。 ところどころでグッときた。 けど、うーん。 その人数でその営業時間で回せる?? 仕込み、ちゃんとしよ??とか思った。 パスタ注文受けてから、お湯沸かすんだ? 提供にどんだけ時間かかるのかな?とか。 たぶん、飲食業で働いたことあれば、気づいてしまうアラが気になったー。 あと、片手で崖から落ちそうな人を引き上げるって、映画やアニメの中では可能だけど、実際にできることなのかな??? 人を背負って山を登ったり降りたり、できるもんなの?
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最近食事をテーマにしたほのぼのした小説が多いので、この本もそういうストーリーだと思っていたら、根底に重いテーマがあって意外でした。 でも、登場人物の会話(ボケとツッコミ?)のテンポが良いので、それほど重くならずに読むことができました。特に店長さんの、文章から伝わるイケメンぶりと軽快なセリフのギャップが「萌え」でした。 深刻なシーンとそうでないシーンのバランスが良く、だからこそ深刻な部分が引き立てられて、ジーンと心に染み渡りました。 レストランが舞台なので美味しそうな料理がたくさん出てきます。でも、その中でも、シンプルなオリーブオイルの塩むすびが一番食べてみたいです。
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表紙に描かれている美味しそうなオムライスみたいにほんわかなストーリーなのかと思ってましたが、読みすすめてる中で思わず叫びたくなりそうなエピソードが何個かあり、お腹いっぱいになりました。今の私にとって心の栄養にもなり、ぜひドラマ化してほしいなと思いました。
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料理の才能がありしかもイケメンな オーナーシェフの登磨といつもテンション 高めでかつ超ポジティブでドジっ子な 看板娘?の美玖と良くも悪くもクールで しかも考え方が少し賢すぎるのか学校に なじめない不登校気味な登磨の甥である瑛太 の3人が働く山の麓にある地産地消を 意識したレストランを舞台にした連作短編集。 美玖のテンションが高い行動の原点を 知り、そしてその理由を知ることによって 結構重たい話も適度にでてくるんですが 美玖の大好きなオーナーへのだだ洩れの 感情が斜め上で表現される様や、登磨と美玖 のやり取りに瑛太の容赦ないツッコミに 気持ちが重たくなりすぎずに読めました。 明るく振舞う美玖がトラウマに立ち向かい まわりの温かな人たちに見守られ新たな 一歩を踏み出す、結構ベタな展開ですが ちょっと軽やかすぎる部分と重い部分の バランスが程よく面白かったです。 続編もあるので読むのが楽しみです。 そして作中に出てくる 「オリーブオイル塩おにぎり」・・・ どんなんやっ!めっちゃ食べてみたい。
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ほっこり系の話だと思ったら、意外と重い話だった。 お母さんが山で死んじゃった娘さんが、山のふもとのレストランで働いてる話。 残されたものの悲しさとかいつまでも消えない傷とか、そういうのがずっしりきた。 でもほっこり食堂系話もあったし、読んでてすごく元気もらえた。 店長がめちゃくちゃイケメンらしくて気になる。
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青森の葵岳のふもとにあるレストラン。そこではイケメンオーナーの登磨、甥の瑛太、おっちょこちょいの美玖が日々美味しい料理をお客に振る舞う。 山の頂上まで配達サービスをしたり、食材を調達したり、瑛太を救ったりと積極的に葵岳に入る美玖だが、実は悲しい出来事の舞台でもあった。 日々見せて...
青森の葵岳のふもとにあるレストラン。そこではイケメンオーナーの登磨、甥の瑛太、おっちょこちょいの美玖が日々美味しい料理をお客に振る舞う。 山の頂上まで配達サービスをしたり、食材を調達したり、瑛太を救ったりと積極的に葵岳に入る美玖だが、実は悲しい出来事の舞台でもあった。 日々見せている笑顔の裏には溶けきれていない思いが隠れている。 最後からちょっと手前の部分で泣いちゃった。 人が亡くなるお話は涙出るね。 ただのどんくさい女の子かと思いきや、思うところが2つも3つもあるような美玖、どこかのお話にもこういう子がいたなあ。 学校でのいじめをあんなにポジティブに捉えられるのも凄い。私はより一層悲劇さを加えてしまっている。考え方は瑛太に近いのかもしれない。 同じ東北出身だから訛りは分かるけど、青森って東北の中でも独特の訛りじゃなかった? それとも地方に寄るのかしら 地元とほぼ同じ訛りで、少し引っかかる。こんなに被ることあるのかな
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