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深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと の商品レビュー

3.7

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2020/05/08

タイトルに惹かれて買いました。 高速バスの話は最初だけで、基本は友人とやってみた行ってみた系のネタについて書かれてます。 面白いけどちょっと拍子抜け。 神戸のアホみたいに安い中華料理屋やレトロな喫茶店、わざわざ降りない駅で降りて散歩、遊園地にあえて入らずにその周りで楽しむとい...

タイトルに惹かれて買いました。 高速バスの話は最初だけで、基本は友人とやってみた行ってみた系のネタについて書かれてます。 面白いけどちょっと拍子抜け。 神戸のアホみたいに安い中華料理屋やレトロな喫茶店、わざわざ降りない駅で降りて散歩、遊園地にあえて入らずにその周りで楽しむといった、わざわざやらないけどちょっと気になるような探索ネタを実践されてます。

Posted byブクログ

2020/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本のタイトルがそれなので、一冊まるごと深夜バスの話かと思ったら特にそんなことなかった。それは20ページくらいしかなかった。 あとは珍しい場所で食べたり飲んだり飲んだり飲んだりしてるだけだった。 内容が面白いので損はしてないが、なんか思ったのと違った感。 しかし、全体的に「自分も行ってみたくなる」感はすごい。 実際、和歌山の廃バスラーメン店はGoogle mapで場所調べて、行けるじゃん行こうってなった後に閉店してることを知り、すごいガッカリした。 あとは千鳥温泉の鏡広告。 これって、シカクでこの本を買った帰りに銭湯の匂いに惹かれて様子を見に行き、雰囲気良すぎたので今度絶対来ようと思った直後に緊急事態宣言になって当分いけなくなった銭湯じゃん!外出られるようになったら行こう。 帯にデイリーポータルZ編集長のコメントが載ってるが、まさにデイリーポータルな記事を集めた本だった。 「チャンスがなければ降りないかもしれない駅で降りてみる」とか読むと、自分の名字だからと山中渓に行って、そのまま登山道を5時間位歩いた自分の体験も似たようなものなのかもしれない、他人の行動ってよくわからないけど面白いよね、という、やってることももちろん面白いが、人間観察的な面白さなのかな、こういう本は。

Posted byブクログ

2020/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まず、深夜高速バスに100回以上乗ったことあるスズキナオさんに拍手を送りたい。私も帰省や部活の大会、旅行などの移動のたびに経済的コストを考えて夜行バスを使用する派の人間だが、100回は流石に乗ったことはない。ちなみにこの話は本当は全く関係ないのですぐに忘れてください。 この本には、スズキナオさんの純粋な好奇心とそれを求めて実際に行動を移す、いわゆる検証系のエッセイが並ぶ。その内容は沢山のお金や最新の技術を使ってできることではなく、なんとなく当たり前にあること、その辺にぽっとあるようなことに目を向け、それをひたすら追求する。初めていく土地の居酒屋を開拓したり、時にはお金をかけずに楽しむBBQもどきや焼肉パーティをしたり、何か特別なことをしなくても面白いことや楽しいことはそこらへんに転がっていることを気づかせてくれる。時間に追われる現代人に最も欠けている大事なことが何かがわかるような気がする。

Posted byブクログ

2020/03/28

椅子を持って好きな場所で飲酒する「チェアリング」で有名なスズキナオさんのエッセイ。 とてもおもしろい。 自宅や近郊で友人と検証するタイプの話(カップヌードルの合う漬物を探したり、動物園で飲んだり)と、珍しいローカルなお店を訪ねる話が載っていて、どちらもいい。 こういう楽しみ方...

椅子を持って好きな場所で飲酒する「チェアリング」で有名なスズキナオさんのエッセイ。 とてもおもしろい。 自宅や近郊で友人と検証するタイプの話(カップヌードルの合う漬物を探したり、動物園で飲んだり)と、珍しいローカルなお店を訪ねる話が載っていて、どちらもいい。 こういう楽しみ方もあるんだと気付かされた。紹介されたお店にそのうち行ってみたい。

Posted byブクログ

2020/03/08

登場した方の「お店はいつなくなるかわからないから、行けるうちに行け」(要約)という言葉が心に残る。それくらい素敵なお店と素敵な人々、そしてもうすぐなくなってしまいそうな気配に触れられている。 深夜高速バスは最初の一話のみで、多くはその辺の、町に溶け込んだお店の話や、ふだんとちょ...

登場した方の「お店はいつなくなるかわからないから、行けるうちに行け」(要約)という言葉が心に残る。それくらい素敵なお店と素敵な人々、そしてもうすぐなくなってしまいそうな気配に触れられている。 深夜高速バスは最初の一話のみで、多くはその辺の、町に溶け込んだお店の話や、ふだんとちょっとだけ違う生活(イベント)の話。それぞれとても面白くて、じんとなる。 筆者の穏やかで優しい眼差しがそうさせるのかもしれない。 割り勘の飲み会の話は、ふだん私が気が付かないうちに囚われている枠を、軽く飛び越える発想であり、それが興味をひく。

Posted byブクログ

2020/02/24

帯の惹句で社会学者の岸政彦が書いている通り、これは生活史の本。側から見たら何の意味のないようなことに意味を見出して、それに愚直に取り組む市井の人々、そして著者自身。馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい。でも、所詮、人のやることなんて馬鹿馬鹿しいことばかりだよね、という著者の姿勢がなん...

帯の惹句で社会学者の岸政彦が書いている通り、これは生活史の本。側から見たら何の意味のないようなことに意味を見出して、それに愚直に取り組む市井の人々、そして著者自身。馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい。でも、所詮、人のやることなんて馬鹿馬鹿しいことばかりだよね、という著者の姿勢がなんとも清々しい。 それにしても、ひと昔、いや、ふた昔前ならとても本になるような内容・文章ではないだろう。ネット上の連載を本にしたという前書きを仮に読んでいなくても、本文を読めばこれはネット上で書かれたものだろうと察しがつく。いいとか悪いとかの問題ではないけれども、ネット連載を本にしたときのパンチ力不足をどうしても感じてしまう。

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2020/02/14

クスっとしたりニヤッとしたりほっこりしたりゲラゲラ笑っていたら、読み終わってしまった、という感じ。 日常の中にこんなにも楽しいことが落ちていたのかぁ。 大したことが書いてあるわけではないのだけれど、読み終わったら自分の日常をもう少し見つめ直したくなるような気持ちになった。 スズ...

クスっとしたりニヤッとしたりほっこりしたりゲラゲラ笑っていたら、読み終わってしまった、という感じ。 日常の中にこんなにも楽しいことが落ちていたのかぁ。 大したことが書いてあるわけではないのだけれど、読み終わったら自分の日常をもう少し見つめ直したくなるような気持ちになった。 スズキさんの言葉の選び方もまた、その話に出てくる人や物への愛情や敬意が感じられるような、丁寧なそれで、こういう風に言葉を遣えるのは素敵だなあと思う。

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2020/02/04

ウェブメディアのライターがネットにあげた文章を紙媒体にまとめ直しただけ、というのも事実だが、ライターが足で稼いだ情報を面白くかつ丁寧に書き上げてみたら、なんだか社会学の原石のような、個性豊かな市井の人達の貴重な記録になった、とも言える本。 一見読ませる文章でもないのに、ここに書...

ウェブメディアのライターがネットにあげた文章を紙媒体にまとめ直しただけ、というのも事実だが、ライターが足で稼いだ情報を面白くかつ丁寧に書き上げてみたら、なんだか社会学の原石のような、個性豊かな市井の人達の貴重な記録になった、とも言える本。 一見読ませる文章でもないのに、ここに書かれていることは実はものすごく重要なんじゃないか…?と何回も真面目に思わされてしまっていた。時間を潰す当てがない高齢者の受け皿として繁盛する昼スナック、など、本当に世界は多様だ。 章立てのタイトルだけでも読む価値があるので是非おすすめ。 本のタイトルが後付けされた感が凄かったのに違和感を感じたので星4つ。

Posted byブクログ

2020/02/02

デイリーポータルZというwebサイトをご存じだろうか。説明しがたいんですがいろいろと「愉快になれるが役には立たない」ことが書いてあるサイトで、始めどう出会ったのかはもはや思い出せないが、ブックマークはしてないけど暇つぶししたいときに思い出して検索して見つけて読んで愉快になるという...

デイリーポータルZというwebサイトをご存じだろうか。説明しがたいんですがいろいろと「愉快になれるが役には立たない」ことが書いてあるサイトで、始めどう出会ったのかはもはや思い出せないが、ブックマークはしてないけど暇つぶししたいときに思い出して検索して見つけて読んで愉快になるというだけの付き合いをかれこれ10年以上続けてきた私と彼?です。 この本はそこでライターさんをしている人の本である。著者名(スズキナオ)を見てわかったわけではなく、帯の推薦者のひとり(林雄司・デイリーポータルZ編集長)を見て気づいた。ちなみにもうひとりは岸政彦(社会学者)。この取り合わせは一体…、と、まんまと帯戦略にやられる素直な私である。 巻末の初出一覧を見ると、デイリーポータルZ他いくつかのサイト名がずらっと挙がっている。確かめたわけではないが、ネット上の記事なのでだいたいただで読めるものと思われる。 「ただで読めるもの買うのもなあ」とまず思った。その他いろいろ逡巡はあったが、でも心が求めてる感じがしたので結局買った。 どんな内容か、については本書の目次とデイリーポータルZの感じから推察できる。 読み進めながら、じわじわくる面白さに、あ、買って失敗ではなかったと確信を持つ。「面白い」といっても、ゲラゲラ笑ったりぷっと噴いたりするのとは違う。オチはないのに面白い、「楽」や「喜」みたいな消化にもパワーが要るようなんじゃない、「愉」と「悦」の低カロリーなたのしさ/よろこび。それでいて、ほのかなテンションアップ要素もある。ほっこり、脱力、ゆる…といったカテゴライズワードもどれもあたってるっちゃあたってるけどそれだけじゃない。こんな些細な幸せや利益にならない営みを面白がれるこの余裕がいま贅沢だなあ、みたいな感じか? それと、大事なことだが、誰かや何かや自分をも蔑んで見せることで楽しさを演出するような下品さがないところも好きだ。 みんな読めばいいのに、とは思わないけど(時間の無駄だった、と感じる人もいるであろう)、私は面白かった。

Posted byブクログ

2020/02/01

高速バス旅行記かと思ったが、著者がウェブ上で書いてきた記事をまとめた本だった。割り勘の話などはデイリーポータルZで読んでいたものだったが、紙で読むとまた違う印象になった。生活を工夫する、というような感じの本。楽しく読めました。

Posted byブクログ