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深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと の商品レビュー

3.7

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2020/10/13

地元の人に愛されているようなお店だったり,行き当たりばったりに飛び込んだり,お金を使わず(ここがポイント)人生楽しもうという姿勢満載.気になる店もたくさんあり,行ってみたいです.写真もたくさん掲載されていて,わかりやすさアップです.

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2020/09/21

「大人が自由研究をやるホームページ、安心安定のとんち力!」こんなキャッチフレーズのプログを中心に一見平凡な日常に変化を見出す深イイ作品。 題名の高速バス、これだけで話が続くわけでなく、ある意味どうでもいいような日常にスポットを当ててみる作品。友達の家でご馳走になる本当の「家系ラ...

「大人が自由研究をやるホームページ、安心安定のとんち力!」こんなキャッチフレーズのプログを中心に一見平凡な日常に変化を見出す深イイ作品。 題名の高速バス、これだけで話が続くわけでなく、ある意味どうでもいいような日常にスポットを当ててみる作品。友達の家でご馳走になる本当の「家系ラーメン」。銭湯の鏡の広告を実際に出す話。終電に乗り過ごしたつもりになって始発まで深夜の街を歩くツアー、スーパーの半額値引き商品だけで友人と焼肉パーティーなどなど。 友人知人と過ごす企画が多いが、そのほか名所、旧跡ではない場所、舞浜駅の北口やとしまえんの周辺の散策など、紀行的な内容が多い。 本書のようなエッセイはたいていはウケ狙い、奇を衒う物が多いのだが、本書にあっては筆者は極めて誠実に一つ一つのテーマをじっくり堪能していることが良い。それぞれどうでもいいような場面を素晴らしく味付けしている。ラーメン好きと思われる筆者が推奨する、老舗の無名店のさっぱりした味、本書も同様である。 このさっぱり感が本書の魅力であろう。本書が筆者の初の単著書であるという。個人的に紀行文が好き、なので筆者の今後には注目したい。 ことのほか良くできた一冊でした。

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2020/07/22

なんてことない日常を冒険して楽しんでいるのが、こちらも楽しい。本の題名に釣られて読んでみたが、自分自身で体験しないと分からないこと かな。

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2023/03/26

著者初の単著。デイリーポータルZ掲載のコラムなど。 「高速バス~」というタイトルから想像した旅系のコラムというよりは、近隣駅や自転車で近所にぷらっと行ってその光景を切り取ってきたようなコラムが多かった印象。 冒頭の文章から著者のゆったり穏やかな人柄・空気感を感じます。著者の目線...

著者初の単著。デイリーポータルZ掲載のコラムなど。 「高速バス~」というタイトルから想像した旅系のコラムというよりは、近隣駅や自転車で近所にぷらっと行ってその光景を切り取ってきたようなコラムが多かった印象。 冒頭の文章から著者のゆったり穏やかな人柄・空気感を感じます。著者の目線を通して見た、知らない誰かの日常を読むのが楽しかった。 人の家庭のラーメンの味とか、温泉の鏡広告とかが印象に残ってる。

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2020/07/06

なくなると寂しい安くておいしい店と、食べ飲むことのたわいない日記。 大阪 千鳥温泉の鏡広告  銭湯の洗い場の鏡の横、プラ板にシルク印刷。以前は鏡から裏書。 福岡 今屋のハンバーガー 350円    笹塚 東京ラーメン 福寿 500円  店主 健康のため半ズボン 創業1951年...

なくなると寂しい安くておいしい店と、食べ飲むことのたわいない日記。 大阪 千鳥温泉の鏡広告  銭湯の洗い場の鏡の横、プラ板にシルク印刷。以前は鏡から裏書。 福岡 今屋のハンバーガー 350円    笹塚 東京ラーメン 福寿 500円  店主 健康のため半ズボン 創業1951年 淡路島 たこせんべいの里 大袋で300円台から、お茶とコーヒー無料 鳥羽市 答志島 ロンク食堂  お刺身定食1300円 日替わり定食+刺身  めひび伊勢うどん めひび=めかぶ チェアリング  椅子をもって好きなところでのんびり過ごすアウトドアの楽しみのこと  お台場波打ち際、大阪城公園

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2020/06/05

元記者の友人から勧められて手に取った一冊。 自分では選ばない系統の本だからこそ、世界が広がった。 全編を通して、味わい深い。 いたるところに筆者のあたたかみを感じ、人にも、物にも、愛情が溢れている。 こういう風に捉えられたらいいだろうな、と思うし、毎日のちょっとした楽しみを見つ...

元記者の友人から勧められて手に取った一冊。 自分では選ばない系統の本だからこそ、世界が広がった。 全編を通して、味わい深い。 いたるところに筆者のあたたかみを感じ、人にも、物にも、愛情が溢れている。 こういう風に捉えられたらいいだろうな、と思うし、毎日のちょっとした楽しみを見つけるのが上手だと思う。 一つひとつが短く、またどこから読んでも楽しい。 全体を通して滲み出るゆるさが心地よかった。

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2020/05/23

なんでもない日情も視点を変えると 新しい発見がある 発見を共有したひととは 何年か後に、あんなことしたよねって 話せたりする

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2020/05/18

私は深夜バスが得意ではないので、「そんなに乗ったの!?」という単純な驚きから本を手に取ったが、この人の乗車模様を見ていると、なんとも羨ましくなってしまう。 タイトルになっている話は、とりあえず最初のエッセイであり、その後は他のことについて書かれたものが続く。どのエッセイも、人生の...

私は深夜バスが得意ではないので、「そんなに乗ったの!?」という単純な驚きから本を手に取ったが、この人の乗車模様を見ていると、なんとも羨ましくなってしまう。 タイトルになっている話は、とりあえず最初のエッセイであり、その後は他のことについて書かれたものが続く。どのエッセイも、人生の些細だけどじっくり向き合えば楽しめる色々な事柄について書かれていて、読んでいて楽しい気持ちになる。

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2020/05/11

これをやってみよう!というアイデアがとてもおもしろい 突飛なことではなくて日常の延長にあるような発想ばかり だから読んでいても共感できることが多いし私もやってみたくなった なにより読んでよかったのは、友人や周りの人とそれを楽しんでいること 人と関わることで楽しいが倍になると改めて...

これをやってみよう!というアイデアがとてもおもしろい 突飛なことではなくて日常の延長にあるような発想ばかり だから読んでいても共感できることが多いし私もやってみたくなった なにより読んでよかったのは、友人や周りの人とそれを楽しんでいること 人と関わることで楽しいが倍になると改めて思った

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2020/05/09

お金をかけなくても、日々の生活の中で楽しめる術はたくさん転がっている。例えば、近くの公園に〈茹で卵とおにぎりとビール〉を提げ、百均のレジャーシートを広げて食べるだけでもピクニック気分になる。 要は、それを楽しいとか面白いと思えるかどうか。 僕はそれを【「あえて」「わざわざ」や...

お金をかけなくても、日々の生活の中で楽しめる術はたくさん転がっている。例えば、近くの公園に〈茹で卵とおにぎりとビール〉を提げ、百均のレジャーシートを広げて食べるだけでもピクニック気分になる。 要は、それを楽しいとか面白いと思えるかどうか。 僕はそれを【「あえて」「わざわざ」やってみる精神】と勝手に命名。自分が楽しいと思えることを試してきた。 そこへ「そんなのチョロいぜ!」と言わんばかり殴り込みをかけてきたのが本書。 表題だけを見れば「深夜の高速バスで東京大阪間を移動する人たちの生態を炙り出した社会学的ルポ」かと思うが、あにはからんや、人・店・旅・調査・酒・散策の6テーマ全29篇の超ゆる〜い体験型考現学ルポのひとつ。 80年代話題を呼んだ、作家 赤瀬川原平が「街歩きに新しい楽しみ」を見出した『超芸術トマソン』に代表される『路上観察学』にハマった人は懐かしく読めるはず。 さて、その肝心な内容。 ◉酒篇 「あなたの知らない昼スナックの世界」 →我が地元 湊川の『ミナエンタウン」がメッカと聞き、迫真の潜入レポート。 「芝田真督さんと変わりゆく神戸の街を飲み歩く」 →パソコン通信時代から神戸下町グルメ情報を発信している御歳71の芝田さんを道先案内人として、兵庫臨海エリアのしぶ〜い角打ちを巡る。 ◉旅篇 「ジャンボフェリーはもはや海上の酒場」 →神戸-高松間を結ぶ『ジャンボフェリー』往復乗船券3,390円で楽しむ船上宴会の実況レポート。 ◉調査篇 「『唐揚げ何個食べた』レベルまで飲み代を厳密に割り勘する飲み会」 →少食かつ大酒飲みではない著者の積年の不満を晴らすべく挑んだ60分1本勝負の酒場実況。 「大阪の瓶ビールはどこまで安いか?」 →大瓶に絞り「天満酒蔵」を筆頭に大阪の居酒屋事情を探る。 「店選びを自分の父親に完全に任せるハシゴ酒」 →息子(著者)から依頼に対し、メートル上がる父親の酔態ぶりを愛情豊かに活写。 とりわけ調査篇は、テーマとその掘り下げが世相やその街に暮らす方々の匂いがいまにも立ち昇ってきそうな生活史としても読める。 著者は用意周到な事前調査をして臨んでいるわけでなく小耳に挟んだ街ネタに飛びつくようにして確認行動に移す。 重要なのは「あえて」「わざわざ」行動に移す、良い意味での『悪ノリ』。やる以上は真面目に行う。それが予想もしない展開や出会いに遭遇し、小さくない感慨を抱くに至る。 「テーマの目のつけどころ」が秀逸さはいうまでもなく何と言っても著者のキャラが立っている。自然に場に溶け込むどころか、いつのまにか人の領域にまで入り込み、それを嫌がられる風でもなく、話を引き出し、最後には爽やかな感動にまで昇華させる。 「なんでもない日々を少しぐらいは楽しいものにするための超ゆる〜い実用書」。

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