さんかく の商品レビュー

3.9

162件のお客様レビュー

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    25

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

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2020/03/02

各章で出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうで、美味しそうで。 題名のさんかくは、三角関係のさんかくかー。 食べ物に関してはとても心躍ったけど、 最後は何だか若い男女の痴話喧嘩に巻き込まれた感。

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2020/02/20

35歳過ぎたフリーの書き物をする高村先輩とバイトで昔同じだった年下の伊東くん。 ひとつ屋根の下で暮らす男女なのだが。。。 少し歯痒い二人り。。。

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2020/02/19

不思議な三角関係のお話。伊東くんさ、なんかずるくね?とも思いながら読んだが、高村さんの作る料理やお店の料理が美味しそう。結局 高村さんが大人なんだなぁと思う。

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2020/01/07

三角関係に満たない さんかく 三点の間を結ぶ線が、未来に繋がっていくほど強くない 女、男、女 の話だった 食事との関係が 三人を繋いでいる 食べる行為、あらためて自分の中でどういうものなのか 考えてみたいと思った一冊でした 正和 の位置にいるので 夕香 の要素を増やしたいな...

三角関係に満たない さんかく 三点の間を結ぶ線が、未来に繋がっていくほど強くない 女、男、女 の話だった 食事との関係が 三人を繋いでいる 食べる行為、あらためて自分の中でどういうものなのか 考えてみたいと思った一冊でした 正和 の位置にいるので 夕香 の要素を増やしたいなと ひとりごちた 私がいました。 あなたは どうですか? 食事へのこだわりって 恋愛関係にもすごく密接に関わってきてるかもな 趣味とかよりももっと。 でも合うからといって、パートナーにならない関係も あるわけで それを、友情とよべない せつなさよ。 ああ ふらっといって手作りご飯をだしてくれる場所 欲しいなあ と読み終えました

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2019/12/27

装丁と京都と町家という設定にひとめぼれ。 ゆるい三角関係に、どうなるのだろう?と思ったけど、それを上回るごはんの美味しそうな様子が伝わってきました。恋愛小説でもあるけど、ご飯小説でもあると思う。 …大人はみんなずるいなあと思ってしまいました。

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2019/12/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

高村さん、適度に交流があり、伊東君への胃袋作戦も成功してるあたり、自分がどういう人間なのかよく理解している。スマートだけどちょっと怖いと思ってしまった。ラストの切れ味、普通のアラフォーにはできないもの。 逆に、華のわちゃわちゃ。傷ついてるってわかってほしいよね。彼女も曲げないあたり、伊東くんは振り回されていればいいよ。

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2019/12/12

初出 2018〜19年トーハン「新刊ニュース」 食べ物の名前のタイトルがついた連続18話 独立したデザイナーでアラフォー高村夕香は京都の町家にひとり暮らし。そこへ昔のバイト仲間で年下の伊藤くんが食の好みがあって高村の料理に惹かれて同居するが、恋愛感情はなく、ふたりで食を楽しむ。...

初出 2018〜19年トーハン「新刊ニュース」 食べ物の名前のタイトルがついた連続18話 独立したデザイナーでアラフォー高村夕香は京都の町家にひとり暮らし。そこへ昔のバイト仲間で年下の伊藤くんが食の好みがあって高村の料理に惹かれて同居するが、恋愛感情はなく、ふたりで食を楽しむ。彼には大学で動物の解剖をしている華という恋人がいるが研究一筋で、互いにちょっと踏み込めていない。この奇妙な「さんかく」関係の3人が、代わるがわる語り手となって、いろんな食べ物を間にして自分のあり方、相手との係わり方をめぐって考えながら展開する。 ああわかるわかる、ああ美味しそう、がたくさんで良質なエンタテイメント。 途中でどう終わらせるのか気になったが、まあ、思ったとおりのエンディング。 今年はぐいぐい読ませる『神様の暇つぶし』のほうが良かったかな。

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2019/12/05

不思議な三角関係。 男女でも、同性でも食の好みが合うと親近感がわくのはとてもよくわかる。居心地がいい人って損なのかな。伊東くんみたいな受け身な感じ嫌いじゃない。美味しそうな料理がいっぱいでお腹が空く1冊だった。

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2019/12/02

アラフォー自営業の高村さんは「いいかげんなものは食べたくない」というモットー、グルメであり料理上手。そんな彼女に胃袋掴まれた年下男性伊東君。同居し、ご相伴にあずかる日々。しかし伊東君には恋人がいる。高村さんとの間に男女の関係はない。理解できるようなできないような、奇妙な三角関係の...

アラフォー自営業の高村さんは「いいかげんなものは食べたくない」というモットー、グルメであり料理上手。そんな彼女に胃袋掴まれた年下男性伊東君。同居し、ご相伴にあずかる日々。しかし伊東君には恋人がいる。高村さんとの間に男女の関係はない。理解できるようなできないような、奇妙な三角関係の話。あまり伊東君は好きではない。高村さんには共感。私もいいかげんなものは食べたくない。「美味しいね」って言い合える関係、素敵だ。そこに本当に愛はなかったのか?不思議な読後感。とにかく美味しそうなご飯がたくさん出てくる物語。(新刊)

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2019/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アラフォーの料理上手のデザイナー・夕香 夕香の作るまかないが忘れられず夕香の家に転がり込んだ正和 研究一筋の正和の恋人・華 この奇妙な三人の関係を各々の視点から追っていく連作短編集。 ひとつ屋根の下で暮らす夕香と正和は、食の趣味が合い「おいしい」を共有できる二人。 食の好みが合うことって血の繋がった家族でさえなかなかない。 共に生活する上で大事な要素であり貴重な相手だとは思う。 二人の間で恋愛感情が曖昧なところも見ている分にはいいけれど、正和の恋人・華にしてみたらとんでもない。 下手な浮気より厄介だ。 近づきそうになると距離をとる夕香と正和の付かず離れずの距離感は、私が華の立場ならはっきり言って嫌だ。 そんな風に思う私は考えが古いのだろうか。 夕香が最後に正和に対して言った「選べる自由って一番を見失うよね」は的を得たもので共感した。 短編の各章ごとに出てくる料理が美味しそうだった。 特にあけぼのご飯(すりおろした人参を入れた炊き込みご飯)、塩豚、パクチーとラムの水餃子、お餅入りの豚汁が食べたい。 そして西淑さんの装画はやっぱりいいな。 夕香の言う 「欲しいものに手を伸ばすより、手の中にあるものをなぞるようになったのはいつからだろう」 これ分かる。私もアラサー辺りからそうなった気がする。 人はそれを保守的とマイナスイメージで捉えるかもしれないけれど、彼女の生き方は日常を丁寧に過ごす美徳のように思える。とても好ましい。 日々をあくせく過ごし時間に追われている私にはとてもできない生き方だ。 華の友達・ともちゃんが華に言った 「へとへとになって家に帰ってさ、あったかいごはんがあったら、そりゃずるずるとしちゃうよね。しかも、恋人でも家族でもない責任のない関係だったら楽でたまんないわ」 に激しく同意。 確かにそんな相手と居場所があったら、ついずるずるしちゃうよね。 けれどそれも、恋人がいなければ、の話。

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