さんかく の商品レビュー

千早茜(著者)

2021/02/23

高村さん、伊東くん、伊東くんの彼女の華ちゃんの3人の視点で順に構成された話。どの章も食の題になっていて読んでいてお腹がすいた、、高村さんの料理、文章だけでも美味しそうな食事が想像できた。土鍋で炊いたご飯、何も具を入れず塩で握ったむすび、食べたい

誰かのために作る料理って、いいな。食後のほうじ茶に心惹かれたので今日はご飯後にお湯を沸かそうと思う。

2021/02/22

アラフォーの高村さん、高村さんより6個下の伊東くん、その彼女の華の3人の視点で進んでいく物語。伊東くん...悪い人ではないんだけど行動には納得できず...どっちつかずな姿勢にはっきりしなよ〜〜！といいたくなりました

2021/02/16

2人の女と1人の男。
みんなちょっとずつ普通じゃないと思うけど、それぞれが普通を押し付けあって、自分に都合が悪いものを変だと言って、思い通りにならず感情をぶつけあってる。恋愛ってそうなんだなあ。

2人の女はそれぞれ別の方法で、いきものを慈しんでいて、そのコントラストがすごいなと思った。
1章から2章への落差ったら。
しかしどの章もたべものがとても丁寧に表現されている。恋愛と食事って密接だと思ったし、なんだかきちんと料理がしたくなった。

2021/01/24

どうしても自分と重ね合わせてしまう私は、高村さんに、幸せになってほしい。
明日の朝は塩むすびにしようかな。

・鰯の梅煮
「誰かを失望させるより、自由の代償を一人で受け止める方を、私はいつも選んできた」

・中華粥
「この歳になると、自分のためだけに生きるのに飽きてくるんだと思う」

・豚汁
「ヒトってさ、自分にとって都合が悪いものを変だって言うんだよ」

2021/01/21

胃袋をつかまれる
センスがいい
登場人物に愛着が湧く
絶妙な心理描写
誰もが感じたことのある焦りや苛立ちを絶妙に表現し、自分のことのように物語に入り込んでいく
そしてなんといっても秀逸なのは食べ物の描写。西淑さんのイラストの効果もあいまって目の前にあらわれたかのように感じ、匂いまで、湯気まで感じるような世界観

2021/01/07

ブクログのレビューを見て、読んでみたいと思った作品。
著者初読みかと思ったけど、以前「男ともだち」を読んでいた。
タイトルと表紙からは到底想像出来ない三角関係の話。
フリーのデザイナーの高村さん。
高村さんの昔のバイト先の後輩だった正和。
大学でひたすら動物の解体に勤しむ正和の恋人の華。
三人の視点で、交互に章が描かれる。
事実は正和の優柔不断さが招いた三角関係でどろどろした内容なのだけど、それぞれの章のタイトルにもなっている食べ物の描かれ方が絶妙で、何故かほっこりする。
それぞれが抱える悩みも、おいしい食べ物の前では小さく思えるから不思議。
どんどんすれ違っていくかと思いきや、ラストはそれぞれがきちんと決断し、前に進む姿に救われる。
評判通り、いい作品だった。

2021/01/02

友達から薦めてもらって、年始に一気に読み切った。料理がしたくなる、美味しいご飯を大事な人と一緒に食べたくなる、自分らしく生きていきたくなる。

2021/01/02

大人の恋愛ファンタジー？。
映像化された感じがありありと浮かんでくる。お話しとしては面白かった。
登場人物に感情移入することもないが、作者の作戦なのか？
文章には引き込まれるし、章毎に語りを変えたのも飽きない。
動物解剖の生々しさには閉口したが…

2020/12/08

あんまり感情移入できなかった…強いて言うなら高村さんの気持ちは分かったかな……

伊東くん、優柔不断過ぎ。華、伊東くんを大切にしなさ過ぎ。

料理の描写が良い(^q^)

2020/11/16

同居してることを知って、華がぶどうパンを食べながら泣いてしまう場面がすごく印象的だった。
登場人物が最初から最後まであまり鮮明にイメージできなかった。高村さんみたいな女性にはなりたいようでなりたくない気がした。