さんかく の商品レビュー
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男女の三角関係の十分なドロドロ感を描き切った。①デザイン関係で超多忙の高村、彼女の作る料理は本格的であり相手を満足させる。②大学の博士課程で超多忙の華、彼女は動物解剖に明け暮れる。③華と付き合う伊東、高村の食事旨さに高村の家に引っ越す。高村は伊東が華と付き合っていることを知らない。華も伊東が高村の家に引っ越したことを知らない。伊東の優柔不断さを著者が気持ちよく描いたが、そのアクセントとして「こだわりの美味しそうな料理」を中心に置くことで、話しの緊張感なのかグロテスクさを醸し出すことに成功したのだろう。④
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人と人との繋がりは曖昧で、崩れやすい。 『さんかく』の意味が読み終わってやっと分かった。 別れたばかりの自分には 出てくる言葉が突き刺さるものがいくつかあった。 鯖鮨、豚汁の内容が印象的。 ネタバレのネタバレでこんな事を書くのはどうかと思うが、 どうか高村さんが幸せに生きて欲しい!!
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ぐっとときた。文句なしの☆5 恋愛モノでぐっときたのは、『大人は泣かないと思っていた』以来。……あれ、あそこからあんまり本読んでないぞ…(›´ω`‹ ) 「食べものの味がわからなくなるような関係って疲れる」 分かる、分かるよー。おばさんには分かるよー(;ω;) 燃え上がる...
ぐっとときた。文句なしの☆5 恋愛モノでぐっときたのは、『大人は泣かないと思っていた』以来。……あれ、あそこからあんまり本読んでないぞ…(›´ω`‹ ) 「食べものの味がわからなくなるような関係って疲れる」 分かる、分かるよー。おばさんには分かるよー(;ω;) 燃え上がるような恋とか、好きだうわー!ってなるような十代の恋とか、そういうのいいんですよ。 恋人未満。ただ、美味しいご飯を一緒食べてくれる人がいる生活。 ……うーん、それもう家族やん? 恋をして結婚して、ラブラブな新婚時代を過ごして、怒涛の子育てを抜けた先にある、平穏な夫婦の時間てこんなのじゃないんですかね。 恋とか結婚とか飛び越えて、そんな平穏な時間にワープ。できたらいいのにね。 食べものの美味しそうだったし、サッパリした性格の高村さんも好き。好きなことに没頭する華ちゃんも好き。正和は言いたいことあるならビシッと言えやぁぁぁぁぁぁぁぁ(ʘ言ʘ╬)笑 イラストも好き。 次は『マラン・カラン』読みたい。
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さんかく 千早茜さん。 読んでいて、 美味しいご飯が炊けるときの、 湯気まで見える感じ それぞれ、 いろいろな想いを持ちながら、 毎日を、丁寧に生きていく。 食べること。 寝ること。 大切。
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華と伊東くんの二人に、イラッとしてしまう。 思いやれや!って思ってしまう。 伊東くん色々ずるいよー!けど、高村さんのご飯美味しそうだから仕方ない。 だが、華がなぁ仕事一筋みたいだからそうなってしまうのか…
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さんかく 三角関係 おむすび バランスのとれた美しい形だ。 様々な個人的な感情や、悩み、不安、、 そんなものを持ち合わせながら人と人は関わり合っている。 美味しいご飯と、安心して眠れる家。 それがあれば幸せなんだなと思った。 人間関係のゆるゆるした描写が心地よかった ドロド...
さんかく 三角関係 おむすび バランスのとれた美しい形だ。 様々な個人的な感情や、悩み、不安、、 そんなものを持ち合わせながら人と人は関わり合っている。 美味しいご飯と、安心して眠れる家。 それがあれば幸せなんだなと思った。 人間関係のゆるゆるした描写が心地よかった ドロドロしてなくて。 高村さんのご飯が美味しそうで、夜中読むとお腹空きました。
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「ヒトってさ、自分にとって都合の悪いものを変だって言うんだよ」 肝に銘じておきたい言葉。 ほっこりする目次とのギャップ。 3人のそれぞれの日常に、自分のことを言われているような感覚になる描写がたくさん出てきて身に刺さりました。
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静かな小説 以下本文より ・一人で仕事をしていると、たとえどんなハードなスケジュールをこなしても、誰も褒めてくれない。呆けたような脱力感と疲労だけが残る。褒められたいな、と甘えた子どものような気分になるが、解消される見込みのない自己承認欲求にさいなまれるのはしんどいので、なるべく早く切り替える癖がついている。 ・いい嫁っていったいなんだろう。俺の「いい嫁」イメージと高村さんはかけ離れている。高村さんとの生活は安定していて、清潔で、温かい食事に支えられている。けれど、甘さはない。そんなの当たり前だ。生活を支えるものは知識と規則正しさと段取りと継続性なのだから。空いた時間に手際よく家事を済ませる高村さんを眺めているとよくわかる。彼女は職人っぽい。もしくはトレーナー。世間的な「いい嫁」というのは、選手の記録を伸ばすために尽力する、硬派なトレーナーみたいな存在なのかもしれない。
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営業職の仕事にイマイチ馴染めない正和と、食事も彼氏も犠牲にしながら、研究一筋の彼女・華は交際しているものの、すれ違うこともしばしば。そんな最中、昔のバイト先で食べた「まかない」の味が忘れられず、京都の町屋でデザイナーとして「ていねいな暮らし」を営む高村とひょんなことから同棲を始め...
営業職の仕事にイマイチ馴染めない正和と、食事も彼氏も犠牲にしながら、研究一筋の彼女・華は交際しているものの、すれ違うこともしばしば。そんな最中、昔のバイト先で食べた「まかない」の味が忘れられず、京都の町屋でデザイナーとして「ていねいな暮らし」を営む高村とひょんなことから同棲を始めてしまい・・・という話。 読書リハビリ・キャンペーンの第2弾。高岡蒼佑が主演の2010年映画「さんかく」と本作は無関係だとすぐに分かったんだけど、そういえば結構好きな映画だったなぁと思い、えも言われぬ高揚感と共に購入。 正和のフラフラっぷりにおかんむりの諸兄姉も散見されるけど、濃密な不倫ならともかく、日常から少し外れる時なんて、えてしてこれぐらいの温度感のような気もする。本作がこれほど色鮮やか・繊細に人間関係を描写しているのに、白と黒の2色刷りの道徳で殴りつけるのはあまりに惜しい。寛大な心で読まれたし。 話を本書に戻すと、「食事」や「生」、「生活」にまつわるエトセトラを軸に話が展開される。京都の町屋で「ていねいな暮らし」を地で行く高村と、デートの最中も研究で頭がいっぱいで気もそぞろ、生活はめちゃくちゃという華がフラットに対比で描かれている(気がする)。 本作の「ウリ」であろう高村の料理の描写はとても細かく、「というか、これはそのまま作者の実生活なのでは」と思うくらいにリアリティがある。自炊しない主義(過激派)の自分にすら、ページとページの隙間から食事の匂いがするのではないかと錯覚するので、いわんや自炊派の人をや、である。 正和が、京都の町屋で「ていねいな暮らし」を地で行く高村に惹かれてしまうのはすごくよくわかる。何なら自分の今の状況と重ねてしまいそうになる。ゆえに、Amazonレビューで、正和と高村の関係性を「若者と家政婦」と断じている人もいたけれど、そこまでシニカルにならずともよかろうと、正和の肩を持ちたくなる。 料理の描写宜しく、ていねいで濃すぎない、大人の小説。濃い味に疲れたらぜひ。福田里香氏のフード理論の余白に切り込んでいるようにも思える。
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塩結び食いて〜!!! 京都のお店にめーーっちゃいきたくなった。 食のこだわり強い人大好き! ただ最後高村さんがあれ?あっさり…となっちゃった。
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