アート思考 の商品レビュー
人間は、社会の成熟の中で作られた概念を通して世界を見ている。アートシンキングには、ありのままの身体感覚で接することが必要。 AIは言葉の意味がわからない「シンボルグラウンディング問題」がある。身体性がないと言葉と現実の物事を結び付けれない。身体性がフレーム問題も解決しうる。 アー...
人間は、社会の成熟の中で作られた概念を通して世界を見ている。アートシンキングには、ありのままの身体感覚で接することが必要。 AIは言葉の意味がわからない「シンボルグラウンディング問題」がある。身体性がないと言葉と現実の物事を結び付けれない。身体性がフレーム問題も解決しうる。 アートに触れて感動した時、アーティストが見た世界を追体験している。 人間は、自分の認知の範囲内で世界を理解する。アートは認知が完全でない、「わかる」部分と「わからない」部分を整理して、「すべてがわかったわけではない」と考えて、「わからない部分には、自分の知らない、なにがあるのか?」と思わせてくれるため役に立つ。 デザイナーは自分の外部にある課題と向き合う、アーティストは内側にある課題と向き合う。 アートは過去のフレームを破壊したうえで、新たなフレームを作り出し、時代やパラダイムを進めていく作業と言える。 新たなフレームを作り上げる時にマーケティングは役に立たない。なぜならアートは市場ではなく常に自分の中にあるものだから。 スティーブ・ジョブズ「顧客が今後、何を望むか、顧客より先につかむのが仕事」 日本美術の根幹に流れているのは「継承の歴史」継承の文化感がイノベーションを妨げているのかもしれない。 アートの本質的な価値とは、見る人の感情や精神を揺さぶり、生きている意味を肯定するものであり、もしかすると宗教に近いものかもしれない。 「いい作品には幾重にも意味を読み込める多重性がある」
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現代は、論理的に考え、正しい答えを出すことが、良いとされている。 しかし、正しさは問いによって変わる。 デザイン思考が最適解を得るための課題解決の思考であるのに対し、アート思考はそもそも何が課題なのかという問題を作り出し、「なにが問題なのか」といった問いかあ始める。 既存の規則...
現代は、論理的に考え、正しい答えを出すことが、良いとされている。 しかし、正しさは問いによって変わる。 デザイン思考が最適解を得るための課題解決の思考であるのに対し、アート思考はそもそも何が課題なのかという問題を作り出し、「なにが問題なのか」といった問いかあ始める。 既存の規則や常識にとらわれていると、ゼロベースで問いを考え出すことは難しい。アートはいったんゼロベースにして、物事や社会を捉えなおす。 その思考法は、私たちが生きる上での新たな価値感や新たな幸福感を与えてくれるだろう。
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時代を切り拓く現代アーティストの思考法を具体例とともに書いてくれていて分かりやすい。私はマーケティング職だが、アーティストのように仕事をしたいなと思った。 芸術家は自分を中心に考える 良い作品は考察が何十通りもある アートの特徴は、深く感じ考えると言う傾向 行ってみたい芸術祭...
時代を切り拓く現代アーティストの思考法を具体例とともに書いてくれていて分かりやすい。私はマーケティング職だが、アーティストのように仕事をしたいなと思った。 芸術家は自分を中心に考える 良い作品は考察が何十通りもある アートの特徴は、深く感じ考えると言う傾向 行ってみたい芸術祭 香港アートバザール ベネチアビエンナーレ 瀬戸内国際芸術祭
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感性、感情、価値観がビジネスになる 例 スティーブ・ジョブズ、文字のアート、カリグラフィー アーティストとは答えを示すのではなく、問いを発する人。 デザイン思考→「解決策(答え)」、課題解決型 アート思考→「問いかけ」、何が問題か、問いから始まる 世の中の問題解決をするデザイナー...
感性、感情、価値観がビジネスになる 例 スティーブ・ジョブズ、文字のアート、カリグラフィー アーティストとは答えを示すのではなく、問いを発する人。 デザイン思考→「解決策(答え)」、課題解決型 アート思考→「問いかけ」、何が問題か、問いから始まる 世の中の問題解決をするデザイナーの時代から、自分だけが信じる主観的な世界を世の中に問いかけていく問題提起型のアーティストの時代へ アートは経済的・社会的成功ではなく、自己探求をし続けること。 社会に問題提起、つまり新しい価値観を提供。
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第1章 すべては遠いから始まる p62 現代アートは現在の人間像について多角的に考えて未来に向けてさらなる可能性を持つ新たな人間像を求め人間の概念を拡大することに挑戦する試みである 第2章 アートとビジネスの交差点 p86 言葉以外の感覚も総動員して理解を深めていく事はどんなに...
第1章 すべては遠いから始まる p62 現代アートは現在の人間像について多角的に考えて未来に向けてさらなる可能性を持つ新たな人間像を求め人間の概念を拡大することに挑戦する試みである 第2章 アートとビジネスの交差点 p86 言葉以外の感覚も総動員して理解を深めていく事はどんなに便利な世の中になっても必要なこと。言葉と感覚からなる美術が現代アート 第3章 イノベーションを実現する発想法 p144 アートは大量生産のプロダクトではなく誰もが必要とするものでもない。指向性が強く人を選ぶものである。 第4章 アートと資本主義 p153 作品に込められた作者の思いや哲学が人々から「価値がある」、つまり芸術として認められれば、その希少性ゆえに交換価値がぐっと高くなり、お金と同じように使用価値と交換価値の乖離が起こってきます。 第5章 現代アート鑑賞法 p218 視覚的にある強いものが存在し、その中に思考的な要素が重層的に入っていることが大事。「インパクト」「コンセプト」「レイヤー」 付録 注目すべき現代アーティストたち
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デザイン思考とアート思考の違いについて理解したいモチベーションで購入 特にアート、展示がどのようにビジネスに直結しているか、アートを展示する、制作する側になった場合に、どういう意味づけをするかを考えるための1つの材料になり得るか、という疑問解消も、購入のモチベーション。 読後の感...
デザイン思考とアート思考の違いについて理解したいモチベーションで購入 特にアート、展示がどのようにビジネスに直結しているか、アートを展示する、制作する側になった場合に、どういう意味づけをするかを考えるための1つの材料になり得るか、という疑問解消も、購入のモチベーション。 読後の感想としては、結論アートとは問いかけであり、解があるモノではなく、読者の美術レベルの知識背景などに応じて、その作品への理解度が変わる、状況や歴史によって変わることが改めて理解でき、解を求める姿勢そのものが違うかもしれない、という感想。 本書以外にも言及されているように、デュシャンの便器のアート作品から現代アートが始まったとされており、自分の感性や価値観、常識を疑うことを忘れないためにも、適宜アート作品とは触れ合う必要があるとも再認識できた。 同時に多くのアーティストの事例を載せてくれており、自分のアートへの興味や、触れたいアーティストに出会える可能性があるのも、本書の良いポイントと言える。 構成は以下の通り。 第1章 すべては「問い」から始まる 第2章 アートとビジネスの交差点 第3章 イノベーションを実現する発想法 第4章 アートと資本主義 第5章 現代アート鑑賞法
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アート思考に関する記述よりもアートそのものに関する記述がメインであった。 現代アートのコンセプト、アーティストからの問いを通して未来の世界を読み解くという視点は面白かった。
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現代アートとはなんぞや?を知るにはそれなりに良いかも。でも,アート思考の訓練やその方法として体系的な記述になっているとは言えないと思う。概ね,見開き2ページの記述になっていて,読みやすいような言葉足らずのような…。 「13歳からのアート思考」を読んだ後だと,本書は不親切とも感じ...
現代アートとはなんぞや?を知るにはそれなりに良いかも。でも,アート思考の訓練やその方法として体系的な記述になっているとは言えないと思う。概ね,見開き2ページの記述になっていて,読みやすいような言葉足らずのような…。 「13歳からのアート思考」を読んだ後だと,本書は不親切とも感じられ,レンタルで収めておこうと思う。
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芸術を何か得体の知れない降ってきたイマジネーションと捉えていたため、理解不能で興味を持てず過ごしてきた私にとって、 芸術を歴史として知り、知識として得るものという観点は目から鱗で、新鮮で。 何より『それなら興味が湧いた!』と現代アートを鑑賞してみたいという気持ちにさせた本。 ...
芸術を何か得体の知れない降ってきたイマジネーションと捉えていたため、理解不能で興味を持てず過ごしてきた私にとって、 芸術を歴史として知り、知識として得るものという観点は目から鱗で、新鮮で。 何より『それなら興味が湧いた!』と現代アートを鑑賞してみたいという気持ちにさせた本。 水野学著 『センスは知識からはじまる』と合わせて読めば、美術の授業ももう少し興味を持って取り組めていただろうし、 アートがわかる、歴史を知ってるという、博識になれた気分でちょっと背伸びして違った自分になっていたかもしれない。
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デザイン思考とアート思考は異なる デザイン思考は、自分がどうしたいかではなく、顧客のベネフィットのためにはどうすれば良いかをロジカルに考えるもの アート思考は、「何が問題なのか」という問いから始める 自然界には線も丸も遠近法もない。人間が世界を視覚認識で、捉えるために生み出し...
デザイン思考とアート思考は異なる デザイン思考は、自分がどうしたいかではなく、顧客のベネフィットのためにはどうすれば良いかをロジカルに考えるもの アート思考は、「何が問題なのか」という問いから始める 自然界には線も丸も遠近法もない。人間が世界を視覚認識で、捉えるために生み出した方法にすぎない。 問いを見つけるセンスは、まずは自分の曇った眼を取り除くこと。 視覚機関は教育されやすく、文化的な影響を受けやすい 現代アートの鑑賞の基本は、感じるとともに考えろ 「今を最優先して時代をテーマにしていること」 「目の前のモノとそれが指し示す意味内容には、ある距離、あるいは断絶があり、そこに様々な意味が流れ込んでいるということ」 インパクト コンセプト レイヤー アンディウォーホル 「人が美術品として買うなら、それは美術品だ」 デュシャンは既存の芸を否定し、ウォーホルはその境界を破壊した
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