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風神雷神 Juppiter,Aeolus(上) の商品レビュー

4.1

162件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

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2025/09/07

読み進めるにつれ、どんどん面白くなってきた。 風神雷神図屏風にまつわる、織田信長の時代の話し。若干17歳くらいの青年4人が、3年もかけて船旅でヨーロッパまで派遣された時代。宗教が人間性に与える影響と、自分の信じる道をひたすら極める道と。まぶしいくらい、理想的な人生だ。

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2025/08/17

著名な日本の芸術家の 奇想天外な大冒険物語 小説としては、最高です ぜひ、お金を惜しみなくかけて 映像化して欲しいと思った 前半物語でした

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2025/04/13

江戸時代初期の絵師、俵屋宗達をモデルにした壮大な歴史小説。 その代表作「風神雷神屛風」は京都国立博物館で見ることができるのだろうか? この絵を14歳の彩が見た際の描写。 「宗達の絵は光を放っていた。強烈な磁力も。彩は一気に引き込まれて、しばらく動くことすらできなかかった。天上の...

江戸時代初期の絵師、俵屋宗達をモデルにした壮大な歴史小説。 その代表作「風神雷神屛風」は京都国立博物館で見ることができるのだろうか? この絵を14歳の彩が見た際の描写。 「宗達の絵は光を放っていた。強烈な磁力も。彩は一気に引き込まれて、しばらく動くことすらできなかかった。天上の光に包まれて」 こんな風に描写されると、どんな絵何だろうと実物を見たくなる。 1582年、天正遣欧使節は、3年を費やしローマを訪問。ローマ教皇と謁見を果たす。 上巻は、宗達を含めた天正遣欧使節が海路にてローマを目指す苦難の途上で幕を閉じる。 時に宗達は、彩が「風神雷神屛風」を初めて見た時の年齢と同じ14歳。 今の時代なら14歳の少年が単身で渡欧することもありうるだろうが、この当時、3年の年月をかけ正に命がけの旅。海路の途上で嵐に沈むこともあろう。この勇気だけでもすごい。 宗達は、織田信長の命により、狩野永徳との共同制作した「洛中洛外図屏風」をローマ教皇に届ける使命のためにローマに向かう。 さて、この後どうなるか。下巻が楽しみだ。

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2025/03/12

才能や好奇心に溢れる少年たちが、周囲に助けられて、それを遺憾なく発揮しながら成長していく姿は見ていて気持ちが良い。 遣欧使節については学校の授業で軽く触れた程度だったが、当時の日本においては、とても革新的だったことに改めて気がつく。 飛行機や航空機のない時代に、船での命懸けの旅が...

才能や好奇心に溢れる少年たちが、周囲に助けられて、それを遺憾なく発揮しながら成長していく姿は見ていて気持ちが良い。 遣欧使節については学校の授業で軽く触れた程度だったが、当時の日本においては、とても革新的だったことに改めて気がつく。 飛行機や航空機のない時代に、船での命懸けの旅が始まっていくが、その旅の結末が幸運なものではないことは歴史が答えている。 歴史の儚さを感じつつ、その時代に生きる人々の眩しさも同時に感じることができる。

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2025/01/05

10年ほど前「風神雷神図屏風」を観た。俵屋宗達のそれを模写して尾形光琳が、そしてまた坂井抱一が模写。宗達を専門とするキュレーター彩の元にマカオのキュレーターから原マンショと宗達の間に関係があるとする資料が持ち込まれる。

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2025/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まだ上巻しか読み終えていないので、感想は下巻の方に書こうと思いますが、謎大き俵屋宗達とキリシタンの少年たち、そこに織田信長の野望も絡めてあるわけですねー 壮大でいて、『もしかしたら、そうなのかも』『そうだったら面白いなぁ』と思わせる展開です。 下巻も楽しみ!

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2024/11/24

京都国立博物館研究員である望月彩のもとにマカオ博物館学芸員レイモンド・ウォンが現れる現代から、キリシタンの若き少年達天正遣欧使節4人がローマに向かう織田信長の時代に話が遡る。なんと俵屋宗達がこの遣欧使節に同行しローマは行った、という設定。もちろんフィクションなのだか生没年さえも不...

京都国立博物館研究員である望月彩のもとにマカオ博物館学芸員レイモンド・ウォンが現れる現代から、キリシタンの若き少年達天正遣欧使節4人がローマに向かう織田信長の時代に話が遡る。なんと俵屋宗達がこの遣欧使節に同行しローマは行った、という設定。もちろんフィクションなのだか生没年さえも不明な俵屋宗達なのでそんなこともあるかも、と思ってしまう。 上巻は俵屋宗達がローマに行くことになった経緯、有馬のセミナリオ(小神学校)が開設された経緯、ここで学ぶキリシタン大名たちの子供らのことが書かれている。遣欧使節となる4人の少年達と宗達の出会いがとても自然でまるで史実のようで著者 原田マハの構成の巧みさに感嘆した。

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2024/11/24

め…っちゃ面白かった。 いい方向に予想外の本やった。 上下巻でなかなかのボリューム、内容は絵画ミステリー? ってことで、読了できるかなあとどきどきしながらページをめくったら、あとは一気読みやった…。 とりあえずこのテンションのまま下巻も読みたい。 話がどんどん広がっていくの...

め…っちゃ面白かった。 いい方向に予想外の本やった。 上下巻でなかなかのボリューム、内容は絵画ミステリー? ってことで、読了できるかなあとどきどきしながらページをめくったら、あとは一気読みやった…。 とりあえずこのテンションのまま下巻も読みたい。 話がどんどん広がっていくのがなんかもう気持ちがいい。 下巻で全部回収してくれるんやろうなあ。プロローグまでまるっとまとめて。 あと、上巻は冒険物語みたいやったので、下巻はまた雰囲気がごろっと変わるんちゃうんかとなんとなく思ってる。 期待。 俵屋宗達氏も全然知らん。 天正遣欧使節団も教科書程度でしか知らんかったので、そうなんや… と、思いながら読んでる。 大河ドラマで見たいくらいスケールがでかくてわくわくするなあ。 (せやから下巻はこういう雰囲気でなくなりそうやけども) 風神雷神図は知ってる。確かに白いわ。 そのあたりも下巻で触れるのかな。

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2024/11/30

俵屋宗達がとても魅力的な人物 洛中洛外図をこの目で観てみたい。 風神雷神は迫力があって素晴らしい。 この本を読んでもう一度鑑賞したくなった。 パードレ達との壮絶な旅 枢機卿との面会 最後はこう来たか… と思わせてくれる。 さすが原田マハさん  長編だけど場面場面が頭に浮かんで 読...

俵屋宗達がとても魅力的な人物 洛中洛外図をこの目で観てみたい。 風神雷神は迫力があって素晴らしい。 この本を読んでもう一度鑑賞したくなった。 パードレ達との壮絶な旅 枢機卿との面会 最後はこう来たか… と思わせてくれる。 さすが原田マハさん  長編だけど場面場面が頭に浮かんで 読み進むのが楽しい。 原田マハさんの作品はどこまでがフィクションなのかノンフィクションなのか、だから面白い。

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2024/11/19

原田マハさんの作品に出てくる人物はみんな魅力的だ。 俵屋宗達が絵にかける想いに目頭が熱くなった。これだけ何かに情熱を持って心血を注いで時間を忘れてまで取り組める何かを持っているって本当に素晴らしいことなだと思う。羨ましいと思った。 宗達が狩野家で洛中洛外図屏風を描く時、初めての...

原田マハさんの作品に出てくる人物はみんな魅力的だ。 俵屋宗達が絵にかける想いに目頭が熱くなった。これだけ何かに情熱を持って心血を注いで時間を忘れてまで取り組める何かを持っているって本当に素晴らしいことなだと思う。羨ましいと思った。 宗達が狩野家で洛中洛外図屏風を描く時、初めての師匠とも言える狩野永徳と菅次郎に尊敬の意を持つ描写がとてもぐっときた。(織田信長はやはりここでもかっこよい…。) マルティノと宗達がお互いを認めて、尊敬し合って、頼りあってローマを目指す姿も本当に素敵だった。 ハラハラしながら自分も一緒に長崎からローマまでを旅しているような気持ちになる。 果たして下巻ではどう話しが進んでいくのかとてもワクワクしながら上巻が終わりを迎えた。 何かに情熱を持つこと、師匠の包み込むような慈愛に満ちた温かい言葉、気が遠くなるような旅にも成し遂げるべきことの大きさを胸にひたむきに向き合う使節団を見て、何度も何度も涙が出そうになった。 日本にはこんな歴史があったんだなと改めて日本を知りたくなったし、日本の美術史ももっと知りたいなと思った。 毎回読む度にこんな熱い気持ちにさせてくれるマハさんの作品は本当にすごいです!

Posted byブクログ