1,800円以上の注文で送料無料

風神雷神 Juppiter,Aeolus(上) の商品レビュー

4.1

162件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/02/13

俵屋宗達のことをほとんど知らなかったけど、人となりを知った気になってしまった 海外渡航のハードルが低くなった今の世界に暮らしてる私は、織田信長の時代の人々にとって海外がどれほど謎の存在であったか、全く想像できない 見たことのない景色を山ほど見られる楽しみよりも、生きて帰れない...

俵屋宗達のことをほとんど知らなかったけど、人となりを知った気になってしまった 海外渡航のハードルが低くなった今の世界に暮らしてる私は、織田信長の時代の人々にとって海外がどれほど謎の存在であったか、全く想像できない 見たことのない景色を山ほど見られる楽しみよりも、生きて帰れないかもしれない不安の方がずっと大きい中で派遣された使節の少年たちがいかに勇敢であったかということを、この本を読んで初めて気付かされた 歴史は面白いし、アートも面白い 原田マハさんの本を読むと、下手すると絵を見ている時よりもアートに親しみを感じることができるのがすごい 宗達に会ってみたい、絵を描いてる所を近くで見てみたいなぁ〜と思う 本当にわくわくするお話だった

Posted byブクログ

2023/01/22

遣欧使節団として欧州に派遣された事実と、風神雷神の作者である俵屋宗達が使節団の一員だったら。という作者の想像を併せたお話。 事実をベースにしつつもフィクションを織り交ぜたアート関連の作品を作らせたら原田マハさんの右に出る者はいない。 ただ風神雷神と、この話の主要部分とは少しズレが...

遣欧使節団として欧州に派遣された事実と、風神雷神の作者である俵屋宗達が使節団の一員だったら。という作者の想像を併せたお話。 事実をベースにしつつもフィクションを織り交ぜたアート関連の作品を作らせたら原田マハさんの右に出る者はいない。 ただ風神雷神と、この話の主要部分とは少しズレがある気がしてしまう。私だけかも。

Posted byブクログ

2023/01/20

俵屋宗達の風神雷神。 歴史のもしもの奇想天外さが楽しく、下巻も楽しみ。 Jupiter, Aeolusも雷神と風神のことなんですね。 23-3

Posted byブクログ

2023/01/14

俵屋宗達に関わる絵がマカオで発見された。そこから宗達、狩野永徳、マンショやマルティノ、聞いたことくらいはある名前が登場し、戦国時代の物語が展開していく。信長に認められ絵師としてローマへ向かうこと、長崎でマンショらに会い、そしてヴァリニャーノ船旅へ。信長に通ずるでかい野望を抱えた宗...

俵屋宗達に関わる絵がマカオで発見された。そこから宗達、狩野永徳、マンショやマルティノ、聞いたことくらいはある名前が登場し、戦国時代の物語が展開していく。信長に認められ絵師としてローマへ向かうこと、長崎でマンショらに会い、そしてヴァリニャーノ船旅へ。信長に通ずるでかい野望を抱えた宗達の少年期。一気読み、後半が気になる。 12冊目読了。

Posted byブクログ

2022/12/31

風神雷神の俵屋宗達の物語。 幼少の頃から絵に並々ならぬ才能があった宗達 父の仕事を手伝っていたが、彼が描く扇が他の職人の物より売れた。 織田信長に所望され、出された板に象の親子を描く。 さらに、絵師狩野永徳に師事して、共に洛中洛外図を描き、信長の命令でそれをローマに運び法王に献上...

風神雷神の俵屋宗達の物語。 幼少の頃から絵に並々ならぬ才能があった宗達 父の仕事を手伝っていたが、彼が描く扇が他の職人の物より売れた。 織田信長に所望され、出された板に象の親子を描く。 さらに、絵師狩野永徳に師事して、共に洛中洛外図を描き、信長の命令でそれをローマに運び法王に献上することになり、九州のキリシタンの少年らと長い旅に出る。 さすがに原田マハ、一気に読ませてくれる。

Posted byブクログ

2022/12/20

同じ時代、異なる空の下で生きた絵描き 俵屋宗達×カラヴァッチョ の出会いと友情を題材とした歴史小説。 天正遣欧使節団の旅(日ノ本 ~ キリスト教総本部であるバチカンへ)に同行することとなった宗達。 日ノ本では見ない光景や出会い、そして芸術に触れ、絵描きとしての情熱を燃やす。 個...

同じ時代、異なる空の下で生きた絵描き 俵屋宗達×カラヴァッチョ の出会いと友情を題材とした歴史小説。 天正遣欧使節団の旅(日ノ本 ~ キリスト教総本部であるバチカンへ)に同行することとなった宗達。 日ノ本では見ない光景や出会い、そして芸術に触れ、絵描きとしての情熱を燃やす。 個人的には好みでない作品。 カラヴァッチョが出てくるのは下巻の後半。宗達とカラヴァッチョとの友情物語はThe青春という感じで、面白みは少なかった。 「楽園のキャンバス」など、サスペンスが好きな読者にはお勧めしない。 青春友情物語が好きな方にはお勧めできる。 それにしても、3年かけて日本~バチカンへ旅をした使節団の4人は、本当にすごい。 厳しい旅を友情と信仰心で乗り越える。そんな冒険物語でもある。 ________________________ 第一章 原マルティノの幼少 宗教とは行動規範。文化。帰属意識。 日本人は無宗教だが、同質的。 海外も宗教や国家意識によって、行動規範が形作られ、秩序たつのであろう。 P225〜 洛中洛外図屏風を狩野永徳と共作。絵の奥深さにのめり込む。 一枚いちまいの絵に・・・・・執着し尽くす。 永徳の言葉は宗達の胸にまっすぐに届いた。宗達は体が芯からしびれるのを感じた。 おもしろき絵を描くためには、誰も見たこともないものを描くこと、あるいは奇をてらった手法を用いること。宗達は、そればかりを追いかけようとしていた。 しかし、作画へのしびれるほどの執着を持たなければ、しょせん、小手先ばかりの絵になってしまうだろう。 ~~~ 苦しいことも、悲しいことも、もちろんある。けれど、それでも、季節は巡る。生きている限り、新しい朝が、誰のところにも必ず訪れるのだ。 都に暮らす喜び。生きる喜び。 ーああ、生きている。 懸命に筆を動かしながら、宗達は、胸に熱いものが込み上げてくるのを感じた。 ー生きているんや。誰も彼もが、この都で、この絵の真ん中で。 いま、わかった。 わいは、絵に生かされているんや。絵を描くことは生きることなんや。 せやから、わいは・・・・・わいは、この絵を生かしてやりたい。 命を吹き込んでやりたい。 そのためにこそ、わいは絵を描く。描き続けるんや。 ~~~ 自分がいま、描かねばならぬもの。それは、おもしろいものではない。命ある絵だ。

Posted byブクログ

2023/01/02

俵屋宗達のことはよく知らなかった。物怖じしない破天荒な少年時代が描かれる。天正遣欧少年使節は4人で宗達はフィクション。軽いタッチで話は流れていく。2022.12.17

Posted byブクログ

2022/12/11

絵画が好きだ。特にゴッホ。 彼の生き様と弟テオへの愛。そして感情をぶつけた彼の絵が好きだ。 そして、その愛を強くさせたのは原田マハさんの「たゆたえども沈まず」だ。 上品で高級に見える絵画の裏に熱く燃えるような思いが詰まっていると原田マハさんの本で感じた。 未知なる過去。 ...

絵画が好きだ。特にゴッホ。 彼の生き様と弟テオへの愛。そして感情をぶつけた彼の絵が好きだ。 そして、その愛を強くさせたのは原田マハさんの「たゆたえども沈まず」だ。 上品で高級に見える絵画の裏に熱く燃えるような思いが詰まっていると原田マハさんの本で感じた。 未知なる過去。 その時代を見たことはないし、ましてや生きてもいない。それなのに原田マハさんの作品はまるでそこにいるかのような熱量を与えてくれる。 今回の本「風神雷神」は建仁寺で実際に見た。 少し薄暗い部屋に置いてあったが、それでびっくりするくらい金箔が輝き、生き生きとした風神雷神がそこに佇んでいた。 言葉が出ない凄さだった。 こんなことを言っているが私が好きなのは西洋絵画で正直、日本の絵は作品はよく分からない。 それでもこの屏風図は心を動かす。 まさにゴッホの絵のような熱を感じたのだ。 本屋でこの本を見た時、文庫ではなく単行本を買うと決めた。私の芸術に熱を持たせてくれた原田マハさんが、風神雷神の装丁本を出しているなんて運命だと思った。 この本は、 風神雷神図屏風の作者、俵屋宗達に魅せられた京都の女性と宗達の人生の回想譚だ。 読み進めるうちに、「たゆたえども沈ます」の時と同じような感情が溢れてきた。 熱いのだ。この本は熱すぎる。 絵を描くことへの熱量は本を持っている手を焦がし、燃え尽きそうなほど熱い。 なぜだか分からないけど涙が出そうになるシーンもあった。でも納得してしまう。 それは、風神雷神図屏風にあの強さを感じたのと同じように原田マハさん、そして俵屋宗達に同じ強さを感じたからだ。 言葉の力強さが実物たちをもっと濃く熱くする。 まだ上巻しか読んでいないが、これから読む下巻にはどんな世界と熱があるのだろう。 私は原田マハさんを愛している。

Posted byブクログ

2022/11/27

「風神雷神図屏風」の1ファンとして読まなければいけない本でした。〈上〉は狩野永徳、俵屋宗達の絵師としての凄さがそれはもうヒシヒシと伝わってきました。 引き続き〈下〉を読んで、下の方で感想を書こうっと。

Posted byブクログ

2022/10/30

スケールも大きく、題材も面白く、この作者さんらしい文章。ちょっと大げさすぎる部分はあるけれど。 俵屋宗達という、有名でありながら本人像が結ばれないキャラクターを、コミカルに、想像力豊かに描いていて、ほんとうの話のよう。それでいて、彼と遣欧使節団を結びつけ、かつ海外まで旅させるスト...

スケールも大きく、題材も面白く、この作者さんらしい文章。ちょっと大げさすぎる部分はあるけれど。 俵屋宗達という、有名でありながら本人像が結ばれないキャラクターを、コミカルに、想像力豊かに描いていて、ほんとうの話のよう。それでいて、彼と遣欧使節団を結びつけ、かつ海外まで旅させるストーリーの大胆さ。 宗達とマルティノたちのみならず、信長、狩野永徳など脇役も史上の有名人ばかりで、その人たちも表現豊かで、目の前で会話しているような話運び。 あっという間に読んでしまう面白さ。

Posted byブクログ