夜行 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うーん。 もちろん面白い点も見つけられるけれど、森見作品への期待度が高すぎるのか、今ひとつ。 一つ一つのエピソードがそのままで、有機的に結びつくようには見えず、京都を舞台にしている時の森見氏の必然というか自信のような展開が感じられない。 各エピソードの終わり方が現実との境目が失われている様相を呈しており、物語全体の導き手自身が揺らいだ存在であることが暗示されているけれど、最終話ではネガとポジな世界の存在という収束で片付けられており、そこに価値観は絡まなかったのかな、という疑問が残る。 長谷川さんに対する想いがスマートにしか描かれておらず、これは森見作品怖いもの系だから仕方ない?これをエンタメ系に移し替えたはちゃめちゃな作品が頭の中で立ち上がってきました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいるうちに自分がどこにいるのかわからなくなるような、フワフワとした気分になる小説。今、自分が生きている世界は、本当に今まで生きてきた世界と同じ時間軸にあるのか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森見登美彦先生の描く幻想小説は独特の雰囲気と怖さがあってステキなんですが,この作品にもそれが色濃くでています. (「第三夜 津軽」で藤村さんが感じる「旅情とは違う淋しさ.もっと生々しく感じる淋しさ」に通じるものがあると感じるのは,気のせいか.) 「夜行」の話がずっと続いて,最後に「曙光」になり,そして・・・,と話が展開するあたり,やっぱり登美彦さんは「物語り」がうまい.
Posted by
10/4発売 森見登美彦さん『夜行』 岸田道生という画家が描いた「夜行」の意味することとは。 かつてない怪談×青春×ファンタジーの物語。
Posted by
夜行(小学舘文庫) 著作者: 春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけりー西行法師 怪談・ファンタジー・かつてない物語 タイムライン https://booklog.jp/timeline/us
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文庫化。 久し振りに森見登美彦を読んだような気がする。 果たして失踪していたのはどちらなのか、本当は生きているのか死んでいるのか、ひょっとすると真実など何処にも無いのではないか……? 足下がふわふわするような、不思議なホラーだった。 これってやっぱり、京都としいう場所柄も重要な要素のひとつなんだろうなぁ……。
Posted by
不思議で恐ろしいまま終わった一章が気になって、一気に読んでしまった。不気味でハラハラしたけど、読後すっきりしました。上質ホラーで夏にぴったり。尾道に旅行するのがちょっと怖い。笑
Posted by