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夜行 小学館文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2019/10/04 |
| JAN | 9784094067033 |

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商品レビュー
3.7
322件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旅に出たくなった。もちろん寝台列車で 登場人物たちのエピソードトークが、まさに夜の暗闇のように纏わりつく不穏さというか、粘っこさというか、そういう世界の歪みが良かった 何日かに分けて読んでしまったけど、たぶん夜が更けてきた頃に読み始めると、読み終わる頃にはちょうど曙光が射すようになってるんだろうな しゅごいね
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鞍馬でいなくなった1人の友人を思い、再度京都に集まった5人の友人たち。 その京都で「夜行」という不思議な銅版画に出会う。その夜、5人がその「夜行」にまつわる奇妙な話を語り合うことで物語がすすんでいく。 初めは「…ん?」という、ただ不思議なだけの物語だったのだが、物語が進むにつれ、...
鞍馬でいなくなった1人の友人を思い、再度京都に集まった5人の友人たち。 その京都で「夜行」という不思議な銅版画に出会う。その夜、5人がその「夜行」にまつわる奇妙な話を語り合うことで物語がすすんでいく。 初めは「…ん?」という、ただ不思議なだけの物語だったのだが、物語が進むにつれ、それぞれの語った物語が意味をもち、手を取り合い、さらに不思議な、けれども壮大な結末に導く。 森見登美彦作品はいくつかよんだが、コメディみの強いものも、ファンタジーも、ホラーも得意なイメージ。今作は特にファンタジー的な発想とホラーの筆致が見事に相まっていた。
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登場人物が話す異なる地での奇妙な体験談を通して、姿を消した長谷川さんの輪郭が浮かびあがり、徐々に真相に近づいていく。かと思いきや、これまで見えていた世界が反転していくようにぐらりと様相を変えていった。読了後、自分がいる世界は本当の世界なのか不安になるような不気味さが残った。 各章...
登場人物が話す異なる地での奇妙な体験談を通して、姿を消した長谷川さんの輪郭が浮かびあがり、徐々に真相に近づいていく。かと思いきや、これまで見えていた世界が反転していくようにぐらりと様相を変えていった。読了後、自分がいる世界は本当の世界なのか不安になるような不気味さが残った。 各章には、それぞれ雰囲気の違う怖さがあった。重くのしかかり、押しつぶされそうな恐怖、霧のようにしっとりとまとわりつく薄気味悪さ、自分の足元が見えなくなり、自分の記憶が消えていくような不安さ、自分が生きていることが分からなくなる恐怖。恐ろしさにもこんなにも種類があるのかと、ぞくぞくしながら読み進められた。 全体に不気味さが漂う中でも、銅版画の描写や風景描写はきらきらと美しさを浮かび上がらせられる文体であった。世界観にのみこまれる、素敵な小説だった。
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