背中の蜘蛛 の商品レビュー
スパイダー…。 一部、二部でのモヤモヤを。 タイトルの三部で、繋げる⁉ 新しいし、ありそうで。コワい。
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殺人事件の捜査が行き詰まる中にもたらされた「有益な情報」。それはどこから、誰から、もたらされたのか…。 情報管理社会の功罪について、考えさせられた。 今にもありそうな話にゾッとした。大筋では面白かったが、途中描写がおぞましすぎて、大幅に読む気を失った。
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面白かった。 こんなことも、本当に起きているかもしれない。 知られたくないことも丸裸にされ、身に覚えのないことも明らかな証拠を突きつけられてしまうかもしれない。 情報戦は、防御する側が圧倒的に不利、なのであれば、警察には、国には、何をしてほしくて何をしないでほしいのか。 人の良心...
面白かった。 こんなことも、本当に起きているかもしれない。 知られたくないことも丸裸にされ、身に覚えのないことも明らかな証拠を突きつけられてしまうかもしれない。 情報戦は、防御する側が圧倒的に不利、なのであれば、警察には、国には、何をしてほしくて何をしないでほしいのか。 人の良心に左右される要素が少ない制度となることを、切に祈る。
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第162回直木賞候補作品。この回の候補は当たりだ。「嘘と正典」も「スワン」も面白かったが本作も勝るとも劣らない。一言でいうと「日本の警察のサイバー監視」の話だが、本筋に行くまでの展開と丁寧な描写は、サイバー監視の小説ね、と一言で片づけたくない熱量がある。途中までは冗長だと感じた部...
第162回直木賞候補作品。この回の候補は当たりだ。「嘘と正典」も「スワン」も面白かったが本作も勝るとも劣らない。一言でいうと「日本の警察のサイバー監視」の話だが、本筋に行くまでの展開と丁寧な描写は、サイバー監視の小説ね、と一言で片づけたくない熱量がある。途中までは冗長だと感じた部分が読後にジワジワくるのは流石の筆力だと感じた。もう誉田氏は十分人気作家さんなので、今更直木賞という感じでもあるが、このレベルの作品で貰えないのは本当に不運。「嘘と正典」「スワン」も含めて。
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内容紹介 (Amazonより) ついに、ここまできた――。前人未到、孤高の警察小説が誕生した。 東京・池袋の路上で男の死体が発見された。目撃者もなく捜査は難航、しかし「あること」がきっかけになり捜査が急転。 それから約半年後。東京・新木場で爆殺事件が発生。こちらもな捜査はな...
内容紹介 (Amazonより) ついに、ここまできた――。前人未到、孤高の警察小説が誕生した。 東京・池袋の路上で男の死体が発見された。目撃者もなく捜査は難航、しかし「あること」がきっかけになり捜査が急転。 それから約半年後。東京・新木場で爆殺事件が発生。こちらもな捜査はなかなか進展しなかったが、「あること」が転換点となり容疑者が浮かぶ……。 捜査に携わる管理官を中心に、新時代の警察捜査を濃密に描く。著者史上、もっとも尖った警察小説。 久しぶりの誉田哲也さんの作品です。 登場人物が多くて どの事件がメインなのか途中でわからなくなってしまってました。 スノーデン事件の事は映画を観て知っていたので その時はネットは怖いと思いつつも未だやめていない自分がいます。 不思議なのが 映画を製作したのはアメリカでちゃんと日本でも公開出来てることが 私には???って思うんですよね。 事実なら公開なんて出来ないんじゃないかと思うんですが...でもあり得るとも思ってしまうんですよね。 後半はもう誉田ワールド全開って感じの胸糞悪い気持ちでいっぱいでした。
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初めは少し難しくて、だから刑事ものは苦手なんだよなあと思いながら読んでいたのですが、どんどん色々繋がり始めたら止まりませんでした。 後半は、誉田哲也さんだなと感じる残酷さでせつなくなる場面もあったりしました。 これが現実だったら、本当に日常には戻れないかもしれません。
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凄いと思った。地道な警察の捜査とデジタルの世界。新しい警察小説を読ませて頂いた。始めは❓と思ったが単なる警察小説で終わらない厚みを感じた。
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本作は、現代社会の闇というかプライバシーに関する話で警察が全国民のSNSや携帯の通話記録など、あらゆる個人情報を事件解決を目的と正当化しつつ管理している社会という姿に一石を投じるような内容です! きっちり事件解決に役立つ反面、それを管理する人たちが悪用するというもう1つの側面が浮...
本作は、現代社会の闇というかプライバシーに関する話で警察が全国民のSNSや携帯の通話記録など、あらゆる個人情報を事件解決を目的と正当化しつつ管理している社会という姿に一石を投じるような内容です! きっちり事件解決に役立つ反面、それを管理する人たちが悪用するというもう1つの側面が浮き彫りになったときに招く悲劇というのが切なく描かれています。 なかなか考えさせられる内容でした!
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エシュロンなる超法規的通信傍受システムをアメリカが運用しているらしい…という都市伝説めいた話を小耳に挟んだのはいつ頃のことであったろうか。 本作では、警視庁がそれに類するツールを用いているという舞台設定において、男臭い警察ドラマがいくつかの事件を題材に繰り広げられる。 例えば横山秀夫氏が描く警察小説に比べると少しだけ湿度は低めかもしれないが、硬軟バランス良く配合された文章に仕上げられており、ちょっと懐かしくもある「ジウ」シリーズを思い起こしたりもした。 展開が若干グロいところもあって、その辺りの描写は個人的にちょっとオーヴァー気味かな、と感じたが、さすがの手練れだけに物語を通してリーダビリティは抜群で、娯楽小説としては極上のパッケージとなっている。
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この本に書かれていることが事実だったら、警察もサイバーテロと戦う為に、本当に自分のやっていることが正しいのか悩みながら職務を全うしている人がほとんどだろう。だけど、中には倫理観が破綻している人間もいるわけで、そういう人間が自分の私利私欲の為に利用し始めることを考えると、やっぱり怖...
この本に書かれていることが事実だったら、警察もサイバーテロと戦う為に、本当に自分のやっていることが正しいのか悩みながら職務を全うしている人がほとんどだろう。だけど、中には倫理観が破綻している人間もいるわけで、そういう人間が自分の私利私欲の為に利用し始めることを考えると、やっぱり怖いなあ。
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