背中の蜘蛛 の商品レビュー
中盤までずっと中途半端というかモヤモヤした感じで読み進んでいたが途中でその理由がわかってスッキリ読めた。中途半端というのが今作の肝だと思う。終盤に誉田ワールドが炸裂したが他の展開でも良かったのではとも感じた。
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日本人のITリテラシーを感じてしまう書き方でした。 蜘蛛=バグのこと。背中、つまりバック。バックドアを仕込んでデータを外部からも読めるようなバグを仕込んだってことがキーになるのですが、ITリテラシーが低い日本人が理解できるように説明が非常に面倒で、文章、ストーリーの流れを崩している感じすらある。それだったら、本文で説明せずに、注釈をつけて説明した方が良いように思う。 ITで推理小説を書くことの難しさを感じた作品でした。
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ンー。難しかったです。(;´д`) サイバーテロとの戦いなのか?とか思ったら 身内?!でもなくて… 専門用語がいっぱいでてくるし … しかし、今後はこんな風に犯罪の様子が変わってきたり、捜査のしかたも変わってくるんですかね。なにもしてなくても、スマホの電源いれるの怖くなりますね。
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1部、2部の伏線が3部で回収される。読み応え十分ではある。が、読後感が非常に悪い。社会の闇、警察の闇、とにかく闇だらけで終わる感じ。ちゃんと完結しているのにも関わらず、とにかく後を引く気持ち悪さだけが残った。本書の題材の薄気味悪さだけでなく、問題が解決しないままで終わるスッキリし...
1部、2部の伏線が3部で回収される。読み応え十分ではある。が、読後感が非常に悪い。社会の闇、警察の闇、とにかく闇だらけで終わる感じ。ちゃんと完結しているのにも関わらず、とにかく後を引く気持ち悪さだけが残った。本書の題材の薄気味悪さだけでなく、問題が解決しないままで終わるスッキリしないモノ、それが後味の悪さなのではないか。この空虚感はどこで報われる日が来るのか・・・それすら分からない恐怖なのかもしれないと感じた。
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久々に、 「読み終わってしまうのが寂しい」と思う小説でした。 どう贔屓目にみても品行方正な生活を送っているとは言えない私など(笑)背筋の凍るようなお話ですが… ほんの少しだけ眼を凝らして生活していれば、世界が監視社会へと突っ走っている事に気付かざるを得ないハズ。 それでも、...
久々に、 「読み終わってしまうのが寂しい」と思う小説でした。 どう贔屓目にみても品行方正な生活を送っているとは言えない私など(笑)背筋の凍るようなお話ですが… ほんの少しだけ眼を凝らして生活していれば、世界が監視社会へと突っ走っている事に気付かざるを得ないハズ。 それでも、 世界の通信の「8割」がアメリカ経由って・・・ マジか…
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技術の進歩は表裏一体。 あらゆる情報が公開される中、ますます難しい世の中になっていく。法の整備だけでなく、人間が技術に潰されないようにバージョンアップできるのだろうかと考えさせられる。 犯人を落とすあっけない内容に最後の締めとして救われる。 このシリーズの続編を希望。
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少し前に読んだ警察の目の短編の続きとのことで。 後半は一気に話が進んで面白かったけど、展開が悲しく読むの辛かった。 監視される世の中になってるんだな〜と。便利な世の中になる一方こんな恐ろしさも潜んでる。
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サイバー犯罪はますます多くなるでしょう。 調べる事も大変な時代になって来ているのですね。 怖いのはプライバシーを知られてしまう事です。
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クライマックスが悲惨で気分が悪くなるほど。そこまでやる必要があったのか。その後のフォローアップで少しだけ救われたが。 テーマは興味深い。警察が携帯端末とインターネットを監視する装置を導入。違法捜査なので、犯罪の手掛かりを発見すると、捜査チームに「タレコミ」を入れて、証拠の合法化、事件の解決を図る。スティングレイは携帯端末の追跡と盗聴を可能にする装置。ほかにエックス・キー・スコアなど、インターネットを含む通信全般、表層にないダークウェブまでを、世界的に監視するプログラム。
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東京・池袋路上での死体が発見される。半年後、今度は新木場で爆弾事件が起こる。どちらも出所不明の情報により捜査が急展開する。捜査一課の管理官本宮は偶然にも二つの事件に接しており、引っ掛かりを覚え、事件の真相とともにその引っ掛かりの影を追う。 第162回直木賞候補作品 情報の裏にある...
東京・池袋路上での死体が発見される。半年後、今度は新木場で爆弾事件が起こる。どちらも出所不明の情報により捜査が急展開する。捜査一課の管理官本宮は偶然にも二つの事件に接しており、引っ掛かりを覚え、事件の真相とともにその引っ掛かりの影を追う。 第162回直木賞候補作品 情報の裏にあるモノを追う本宮、そして、情報を扱う部署にいる上山との絡み合い、そして本当にありそうな情報収集手段、集中して読めました。誉田さんならではのグロテスク過ぎなところもないし、これからの警察捜査への警鐘、読み応え充分。どんなに技術が進もうとも人間の心がブレーキをかける、人の力を信じたい。
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