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本を読めなくなった人のための読書論 の商品レビュー

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74件のお客様レビュー

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2024/08/31

ずっと、本と生きていくと思っていたのに、ある時から本が読めなくなった。人生が一度壊れて、文字が頭に入ってこなくなった。 読書がなくても生きていける。でも私は読みたかった。本屋で気になる本を買って、でも読めなくてただ本棚に並べる日々を10年ほど過ごした。最近は少し読めるようになった...

ずっと、本と生きていくと思っていたのに、ある時から本が読めなくなった。人生が一度壊れて、文字が頭に入ってこなくなった。 読書がなくても生きていける。でも私は読みたかった。本屋で気になる本を買って、でも読めなくてただ本棚に並べる日々を10年ほど過ごした。最近は少し読めるようになったけど、でも文字と自分の壁は消えない。 だからこの本のタイトルにすごく惹かれた。 読んでみると作者は、文字で紡がれる思いを、とても大事に思ってるんだなと伝わってくる。 この本はとても優しい。読めない私に読まなくても良いと言って、本の世界の道に灯りをともしてくれる。その道に行け、とは言わず、こういう歩き方もあるんだよ、と語りかけてくれる。その根底にあるのは、作者自身への本と言葉への愛だ。 「読書」をしなくてもいいのかもしれない。文字を読まないでも、書かれた印象的なコトバをひとつ拾って、心の中に落とせれば、それはもう素晴らしい本と人との出会いだ。 私はまた、本を読めるだろうか。以前と同じようには、読めないし、読まなくて良いのだろう。 この本がとても好きだ。本と言葉と人、読書への想いが行間から溢れてくるように感じた。図書館で借りたけど、手元に置いてまたじっくりと読みたい。

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2024/08/21

この本自体も文字が大きく1ページの文字量も少なく読みやすい。昔本を読めなくなった時があって、その時のことを思い返しながら読んでたら、わかるなぁという言葉が多かった 少し抽象的な言葉が多かったけれども、読書してる人には納得のできる1冊だと思う。納得できなかったとしても、それでいい...

この本自体も文字が大きく1ページの文字量も少なく読みやすい。昔本を読めなくなった時があって、その時のことを思い返しながら読んでたら、わかるなぁという言葉が多かった 少し抽象的な言葉が多かったけれども、読書してる人には納得のできる1冊だと思う。納得できなかったとしても、それでいいのだ

Posted byブクログ

2024/08/05

読むことと書くことは呼吸のような関係。読めなくなっているのは、吐き出したい思いが、胸にいっぱいたまっているからかもしれません。 食べ物には賞味期限があるのに対し、言葉にはまったくといってよいほどない。 本はゆっくり、ゆったり、たしかに読んでいきたいと思った。

Posted byブクログ

2024/08/05

ここで本が読めないは、重い考える本だろうか。エンタメ本や軽いエッセイしか読めない時は確かにある。考えさせられるノンフィクションは読めるときと読めない時がある。でも長く読めない時が続いたことがないのと、愛読本との出会いをそれほど意識して読んでいないので、現在の私には刺さらなかった。

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2024/07/23

【この本を読む目的・きっかけ】 ●数年前、ブラック企業に勤務していた時、心身ともに疲弊して、全く読書をする時間がとれなくなった。そこからうまいこと転職ができて、自分の時間も持てるようになったのに、なぜか読書が再開出来なかった時期に買った本。この本も途中までしか読んでいなかったのだ...

【この本を読む目的・きっかけ】 ●数年前、ブラック企業に勤務していた時、心身ともに疲弊して、全く読書をする時間がとれなくなった。そこからうまいこと転職ができて、自分の時間も持てるようになったのに、なぜか読書が再開出来なかった時期に買った本。この本も途中までしか読んでいなかったのだが、最近見つけて、何年かぶりに読了できた。 【自分の意見・気づき】 ●どの本を読むかが大事なのは理解できているが、それと同じぐらい大事なのが「いつ読むか」であった。自分には積読する傾向が多いが、興味・関心が強いものはそのときにすぐに読んだほうが良さそう。 【TO DO】 ●ネットで本を買わずに、できるだけ書店に行こう。その方が、そのときの自分にあった本との出会いがある。

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2024/06/30

この本は詩だと思う。 「今を照らす一冊」に出会うこと。読書を始めるきっかけはこれしかない。いかに早くこういう本に出会えるかだと思う。その出会いはいつでも良いわけではなくて、自分が準備できていてはじめて出会えると。 効率的に大量に情報を吸い上げることが読書の目的になっている現代には...

この本は詩だと思う。 「今を照らす一冊」に出会うこと。読書を始めるきっかけはこれしかない。いかに早くこういう本に出会えるかだと思う。その出会いはいつでも良いわけではなくて、自分が準備できていてはじめて出会えると。 効率的に大量に情報を吸い上げることが読書の目的になっている現代には刺さるコトバが多かったです。

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2024/06/22

読むのさえ大変なのに、書くことなんてできない。 しかし、読めないから書く、書くことが読む力を養う。 文章を書く人は誰でも、書くたびに自分のおもいがいかに言葉にならないかを経験する。 書くとは自分の中にあって容易に言葉にならない何かを再確認すること。

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2024/07/21

「読めない本に出会うことも重要な出来事」 という本書の言葉に慰められる。読書が生きがい(現実逃避とも言う)だが、読めないコンディション、読めない時期、読めない本は、存在する。 コンディションで多いのは、お酒を飲んだ時。ウイスキーを飲みながら小説を読むなんて憧れるが、私は無理だ。...

「読めない本に出会うことも重要な出来事」 という本書の言葉に慰められる。読書が生きがい(現実逃避とも言う)だが、読めないコンディション、読めない時期、読めない本は、存在する。 コンディションで多いのは、お酒を飲んだ時。ウイスキーを飲みながら小説を読むなんて憧れるが、私は無理だ。文章の理解が散漫になる上に、思考が読書の世界観から飛び出て、日頃の悩みに連結してしまう。読めない時期は、長く続かないが、生活に大きな変化があった時。それでも最近は、変化のストレスから本に逃げ込む事を覚えた。読めない本は、時に著者のせいにしながら。 ー 17世紀のフランスに生きたデカルトと言う哲学者は、この世界は言葉で書かれた大きな書物だと考えていた。生きるとは、様々な言葉によって、世界の秘密を読み解くことに他ならない。 どんな読み方をしても良いし、読まなくても良い。その言い方は優しいが、空虚。いや、空虚だからこそ圧がなく読み手が救われる。解釈は読み手次第。たまには良いのかも知れない。

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2024/03/30

人生のうちで、本が読めない時期があってもよいのだ、といわれてほっとした。 本は全部読まなくてもいい、その時に読めるところを読めば、それがその人にとっての意味ある読書だ、とのこと。そう言われて、この本の後半はパラパラでめくって終わりにしました。

Posted byブクログ

2024/02/18

読書にくくるのではなく、自分の言葉に出会うということをやさしく語っている。 様々な経験と、自己への語りかけが、実は本との出会い、言葉との出会いがうまれ、深まっていく。 言葉には様々な裏付けがある。

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