ムゲンのi(下) の商品レビュー
上巻の続き。ミステリー要素が多くなるかと思いきや最後までファンタジーでした。 登場人物が多くないので、誰が少年Xなのかはすぐに予想できました。 ミステリーの謎解きを期待していたので、ちょっと期待外れでした。
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これは相当に漫画的で、映像が頭に浮かびやすいです。子供の頃見て来た魔法ファンタジーmeetサイコミステリーという風合いです。 評判程本屋大賞の結果が振るわなかったのは、このエンターテイメントに針を全振りした内容に、読者が文学的な評価を付加しにくかったのかもしれません。 元々医療小...
これは相当に漫画的で、映像が頭に浮かびやすいです。子供の頃見て来た魔法ファンタジーmeetサイコミステリーという風合いです。 評判程本屋大賞の結果が振るわなかったのは、このエンターテイメントに針を全振りした内容に、読者が文学的な評価を付加しにくかったのかもしれません。 元々医療小説書きながら、どちらかというとファンタジーに針を振っていましたが、今回最もファンタジー色が強い今作が、今までの中で一番面白かったです。 下巻になってからガバガバと伏線が回収され、事件の全貌が見えてきた辺りで、先が気になって時間を忘れるという読書を久しぶりにしたような気がします。 上巻で感じたリアリティーの欠如のような違和感が、わざと伏線として配置されていた辺りとても感心したし、過度とも思える魔法少女っぷりも童心に帰って楽しめば魅力的に感じました。 題名のダブルミーニングも凝ったものではないけれど、感動に一役買っているしとても心の籠った作品という感じがしました。 正直「ライオンのおやつ」よりもずっと現実的に感じました。あれが2位でこれが8位か・・・。
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面白い………! 伏線の張り方が見事。最初からもう一回読み返したい。 タイトルの意味がわかった時には涙が出ました。 自分も夢の中でこんな体験をもしかしたらしてるのかも?とちょっとワクワクした。
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よくある「どんでん返し」が 嘘ではなかった。 なんだこの作品。 読み終わったあとに もう一度読みたい。 伏線回収したい。
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壮大なお話だったなぁ マブイグミするまでの登場人物それぞれの事情を明らかにしていくシーンは凄かったし 上巻で矛盾に感じた部分や、下巻であれ?って思ったまま読み進めたのが、全部ちゃんと回収されたのはスッキリしたし、だいぶ惹き込まれたんだけど、、 特殊な能力『ユタ』を持っている...
壮大なお話だったなぁ マブイグミするまでの登場人物それぞれの事情を明らかにしていくシーンは凄かったし 上巻で矛盾に感じた部分や、下巻であれ?って思ったまま読み進めたのが、全部ちゃんと回収されたのはスッキリしたし、だいぶ惹き込まれたんだけど、、 特殊な能力『ユタ』を持っているからといって、幼少期のトラウマを抱えた主人公が、そこまで真正面から立ち向かえるかなぁとか 後半はもう盛り込み過ぎな気がして、後出しルールみたいのが沢山出てきた感じがして、ちょっと無理矢理なんじゃないかなぁと。。私は着いていけなかったかな。。 でもなんだか、映画化しそうな描写だなぁとも思った。
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作者はイレスという疾患の患者を診たことをきっかけにストーリーを作ったような気がする。その為、無理な展開が数多かったのではないのだろうか。 二重三重に張り巡らせたミステリー構成はさすがであるが、チョット付いていけない感が残った。
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少年Xの登場であらかたその正体は想像できたが、まさか主人公までが夢幻の世界を彷徨っていようとは思わなかった、大昔見た洋画で精神世界を彷徨う話を思い出した。愛に溢れた愛衣と憎悪に塗れ虐待されてきた少年Xとの対比が描かれおり、最近良く耳にする児童虐待がこの物語を生んだように思う。途中...
少年Xの登場であらかたその正体は想像できたが、まさか主人公までが夢幻の世界を彷徨っていようとは思わなかった、大昔見た洋画で精神世界を彷徨う話を思い出した。愛に溢れた愛衣と憎悪に塗れ虐待されてきた少年Xとの対比が描かれおり、最近良く耳にする児童虐待がこの物語を生んだように思う。途中でピアノの話と少年法に守られた犯人の話が出てくるから中山七里の小説のように感じたが、音楽表現においては恩田陸や中山七里よりは劣っていたのは残念だった。いずれにしてもこの作品はアニメで見たいな、京アニあたりが作ってくれないだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
下巻は、上巻の伏線が一気に回収され、どんどん謎が解けていきます。 予想どおりの部分もありましたが、 最後の最大のオチ?は、想定外でした。そうきたか!と(笑) 全体的に非現実的な内容でしたが、 そういうファンタジー的な要素(夢幻の世界、マブイグミ、ククル等)と、ミステリーと、重厚なヒューマンドラマと・・・ こんな盛り沢山な小説は初めてでした。 ミステリー的にどうこうよりも、 私的には、何よりも登場人物ひとりひとりの人生の苦悩と 明らかになる真実に胸が熱くなりました。 上巻でも泣きましたが、下巻でもまた涙・・・ 自分の大事な人から想われ、 愛されて生きているって感じることは それだけで生きる勇気になりますよね。 最後はとても温かい気持ちになれる素敵なお話でした。
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少しご都合主義な感じもした。悪くはないけど深みに欠けるというか、上下巻にしなくてもまとめられたのでは、というか。 最後にもう1つどんでん返しがあるとよかった気がする。
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