おやすみ、東京 の商品レビュー
寝る前の楽しみだった『おやすみ、東京』を読了。 少しずつ読み進めてきたけれど、終わってしまった。 都会の夜を舞台にしているのに、驚くほど優しくて温かい。自分の町にも、こんな夜があるのか探しにいきたくなる。 最高に心地よい「おやすみ前」の読書時間でした。
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東京に住んでいるのもあって、タイトルに惹かれて読んだ一冊。 タイトルにぴったりで、夜のベッドでゆっくり読むのにちょうど良かった。 連作短編集で、実は全て同じ東京の夜、一つの小さな食堂を介して登場人物たちの物語が静かに繋がっていく仕掛けが素敵。 登場人物が多いので、最初は誰が誰だか...
東京に住んでいるのもあって、タイトルに惹かれて読んだ一冊。 タイトルにぴったりで、夜のベッドでゆっくり読むのにちょうど良かった。 連作短編集で、実は全て同じ東京の夜、一つの小さな食堂を介して登場人物たちの物語が静かに繋がっていく仕掛けが素敵。 登場人物が多いので、最初は誰が誰だか忘れて何度も前の方に戻ったりしたけど、それもこの作品の楽しみ方の一つなんだと思う。何周か読み返しながら味わう作品。 文体がとても読みやすく、すっと心に馴染む。 何か特別な事件が起きるわけではないのに、人々のささやかな日常がとても羨ましくて尊く感じられ、読んでいる間ずっとほっこりした気持ちになった。 東京の夜にぴったりな、優しくて温かい一冊。
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どの短編も時間は、ほぼ午前一時の出来事。 深夜に起きる出来事は、いつもの吉田篤弘さんの世界だなと思い、楽しみながらの読書でした。 タクシー会社〈ブラックバード〉の松井が乗せたミツキの探し物から、どんどん人が繋がっていきました。 読者の私が好きなのは、古道具屋〈イバラギ〉の店主...
どの短編も時間は、ほぼ午前一時の出来事。 深夜に起きる出来事は、いつもの吉田篤弘さんの世界だなと思い、楽しみながらの読書でした。 タクシー会社〈ブラックバード〉の松井が乗せたミツキの探し物から、どんどん人が繋がっていきました。 読者の私が好きなのは、古道具屋〈イバラギ〉の店主。品物の名前の付け方で、物の見方が変わるというのが面白かったです。 あとがきによると、連作短編のようでいて、実は吉田さんの頭のなかにある10冊の本が交差点のように交わったもの、だそうです。読めば読むほど全体が繋がってきて、最後にはいい方向に皆が向かっている感じがしてきました。 日常から離れて、この本の世界に入り込むとなんだかほっとしました。言葉ひとつひとつが、どこまでも掘り下げていけて、物語も永遠に続く感じがします。吉田さんの本の魅力はそんなところにある気がします。 『おやすみ、東京』。この本は、昼間の喧騒から離れた静かな深夜に読むと、すうーっと世界に入り込めて楽しめる、そんな本でした。 〈目次〉 びわ泥棒 午前四時の迷子 十八の鍵 ハムエッグ定食 落花生とカメレオン ベランダの蝙蝠 羽根の降る夜 ふたつの月 星のない夜 青い階段 星は見ている 最後のひとかけら あとがき 連作短編の交差点
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とても軽やかな小説でした。 穏やか、安定とはまた違う、 静かで波が立っていない夜の海、そんな空気感がずっと続く本でした。 ずっと読んでいられる本でした。 なんだか世の喧騒にあきあきしてる、1人でボーッとしたい、でもどこか人と繋がっていたい、そんな時におすすめの本かなと思います。
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ひとりで残業した仕事終わり、のんびり夜に浸りながらこの本を読める幸福感たるや。登場人物たちのキャラクターが人間らしくて愛らしい。実はみんなが近くですれ違っている「東京」いいなあと思える。夜にぼんやり散歩したいな。 アヤノとイバラギの古道具店でのアンジャッシュのような出会いが好き...
ひとりで残業した仕事終わり、のんびり夜に浸りながらこの本を読める幸福感たるや。登場人物たちのキャラクターが人間らしくて愛らしい。実はみんなが近くですれ違っている「東京」いいなあと思える。夜にぼんやり散歩したいな。 アヤノとイバラギの古道具店でのアンジャッシュのような出会いが好き。夢かと聞いてしまうアヤノも、夢を憧れる方の意で捉えるイバラギもどこか変わってて、2人してそれぞれ恍惚としているのもまた夢らしくて。とてもこの本らしいシーンだなと思った。 前田さんのキンキンに冷やしたコークハイが飲みたすぎる
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午前1時の東京。孤独を抱えながら日々を過ごす登場人物たちが、タクシー運転手・松井の存在によって、ゆるやかに同じ世界線へと導かれていく。 夜明けをどこかで信じ、ほんの少しだけ前に進もうとする彼らの姿を描いた、全12篇の連作短編小説。 読み手の感情を揺さぶるような大きな事件や劇...
午前1時の東京。孤独を抱えながら日々を過ごす登場人物たちが、タクシー運転手・松井の存在によって、ゆるやかに同じ世界線へと導かれていく。 夜明けをどこかで信じ、ほんの少しだけ前に進もうとする彼らの姿を描いた、全12篇の連作短編小説。 読み手の感情を揺さぶるような大きな事件や劇的な展開はありませんが、読後の静かな余韻が心に残ります。正に題名が表す通り、真夜中にひっそりと流れる、健康的な深夜番組のような1冊です。読み終える頃には、1日の終わりを穏やかに受け止められるような、柔らかな気持ちがそっと灯ります。
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『おやすみ、東京』は、夜の東京を静かに散歩しているような気分になれる物語でした。 登場する人たちはどこか孤独で、でも完全に絶望しているわけではなく、日常の隙間に小さなぬくもりや希望を見つけている。その距離感がとても心地よいです。 何気ない風景や会話が丁寧にすくい取られていて、「...
『おやすみ、東京』は、夜の東京を静かに散歩しているような気分になれる物語でした。 登場する人たちはどこか孤独で、でも完全に絶望しているわけではなく、日常の隙間に小さなぬくもりや希望を見つけている。その距離感がとても心地よいです。 何気ない風景や会話が丁寧にすくい取られていて、「東京はこんなふうに息をしているのかもしれない」と思わせてくれます。 この作品は、元気をもらうための本というより、疲れた心を静かに休ませてくれる本だと思います。タイトルの「おやすみ」という言葉どおり、一日の終わりや眠る前に読むと、世界が少しやさしく見えるかもしれません。 夜は何かを解決してくれるわけではないけれど、「そのままの気持ちでいていい」とそっと許してくれる時間を与えてくれます。
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午前一時から始まる連作短篇 読んでる最中は、濃いびわのお酒をちびちび飲んで軽く酔ったような心地がしていた あと、電話って不思議 携帯電話でなく、線で繋がっていて受話器がある電話 昔から、あの、やたら艶々黒々としてけたたましい音が鳴るあれ、不思議でしょうがなかった どんな仕組...
午前一時から始まる連作短篇 読んでる最中は、濃いびわのお酒をちびちび飲んで軽く酔ったような心地がしていた あと、電話って不思議 携帯電話でなく、線で繋がっていて受話器がある電話 昔から、あの、やたら艶々黒々としてけたたましい音が鳴るあれ、不思議でしょうがなかった どんな仕組みなのかわかんなくて、底を見るのに持ち上げた途端に電話がかかってきて、ひどく驚いたことを急に思い出した 登場人物はたくさんでてくるけど、互いに線が絡みあっている 誰と繋がっているのかな 誰に繋がっていくのかな
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夜の東京を舞台にした群像劇。登場人物が多く、複数のストーリーが交差しながら進むので、名前がわからなくなり何度も戻りながら読んだ。ファンタジー。
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午前1時。タクシーを中心にした連作短編。 小道具を探し求めてタクシーに乗る人。弟を探す人。一度乗せたお客さんを探す運転手。それぞれの想いが交差しながら進んでいく。どこで交わるのかドキドキしながら読み終えました。
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