Ank:a mirroring ape の商品レビュー
最後の真相に辿り着くあたりが1番面白い。人類の進化を鏡を起点に考察する壮大な背景。暴力センスはテスカトリポカの方が上。
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読み応えあった〜。直前に似たような設定の「ゾンビ3.0」を読んだのもあり尚更強く感じた。「テスカトリポカ」では大仕掛けな犯罪ビジネスに度肝を抜かれたが、本作はインナースペースへの旅に引き込まれた。いい読書体験だった。
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しばらく読書はいいかと思うほど読了の満足感が大きい。540頁もあるので最初読めるか心配だったけれど、読み始めてしまえば寝食を忘れて読みたくなるほど面白く頁をめくる手が止まらなかった。 専門書かと思うほどの知識量で難しく、読み応えがある上に、物語として優しくて切なくて、いたたまれな...
しばらく読書はいいかと思うほど読了の満足感が大きい。540頁もあるので最初読めるか心配だったけれど、読み始めてしまえば寝食を忘れて読みたくなるほど面白く頁をめくる手が止まらなかった。 専門書かと思うほどの知識量で難しく、読み応えがある上に、物語として優しくて切なくて、いたたまれなさもあって好みでした。 参考文献の多さにびっくりしたのと同時に佐藤究さんの誠実さがまた好きになった。
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勝手にアウトブレイクを思い浮かべてたら、全然違った むすんで ひらいて 人類は、誰もがみな進化したミラリング・エイプである
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めっちゃ調べて書いてるんだなってのがわかった。詳細に書かれるからこんなにも面白くてSFなのにリアルを感じるんだね。人間の歴史についてもっと知りたくなりました。まだ知らないことがいっぱいあって、知りたいと思う。人間が本能に帰るとこんなにも恐ろしいのか。知らないうちにいつも理性が働い...
めっちゃ調べて書いてるんだなってのがわかった。詳細に書かれるからこんなにも面白くてSFなのにリアルを感じるんだね。人間の歴史についてもっと知りたくなりました。まだ知らないことがいっぱいあって、知りたいと思う。人間が本能に帰るとこんなにも恐ろしいのか。知らないうちにいつも理性が働いてくれてありがとう。
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難しそうな話かな?と恐る恐る読み始め・・・、意外にも序盤からスルっと入り込み、そのまま一気に読み終えた。優秀な方が書く独特な世界観、読者本位で優しく読ませて頂ける作品です。
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テスカトリポカから佐藤究さんが気になり手に取った1冊ですが、予感が確信に変わりつつあり、この作家さんの描く世界が凄く好きだなぁとしみじみ感じました。 普段日常を生きている人間にはあまりに非日常的な事柄を、とてつもないリアリティを持って、だけどエンターテインメント要素は絶対に失わ...
テスカトリポカから佐藤究さんが気になり手に取った1冊ですが、予感が確信に変わりつつあり、この作家さんの描く世界が凄く好きだなぁとしみじみ感じました。 普段日常を生きている人間にはあまりに非日常的な事柄を、とてつもないリアリティを持って、だけどエンターテインメント要素は絶対に失われない距離感に留めてくれる、その描き方がもうはちゃめちゃに好き。 どんどん引き込まれるし、それぞれの人物の生き方もかっこいいし、共感とかじゃないんだけど、とてつもなく魅力的で、惚れ惚れしちゃう。 手に持つと重っ!?てなるくらいには分厚いのにスラスラ読めちゃうのも凄いです。 民俗学、神話、人類史、人類学、そういうものに個人的に興味があって、そういうお話も入るからより好きなのかな? 他の作品にも触れてみたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わったと同時に、本当に将来こんなことが起こってしまうのではないかと本気で心配になり、参考文献を全て読んでどこまでが事実なのか確かめざるを得ない気持ちでいる。それほどリアルなSFだった。題材に関して本当によく調べられたのだろう。えげつないことが起こっているのに、読了後に不快感が全くと言っていいほどないのは本当に不思議だ。解説で今野敏さんが、抑制した表現で読者に迫力を与えることができていると述べられていたが、その抑制された表現が不快感のない理由の一つかもしれないと思った。それだけでなく、各々が本当に魅力的な登場人物たちや、少しの希望を残したラストシーンなど、様々な工夫がこのスッキリ感を作り出している気がする。
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旅行前に新幹線で読むのに買った。パニック小説だと気楽に読めるなと思って選んだが読み始めてあまりの内容の深さにのめり込んでしまった。おかげさまで旅行中ずっと読んでしまって帰りの新幹線で読み終えた。 後半少し長く感じたけど、面白かった。 鏡ね。
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見知らぬ者同士、愛する者同士、国籍も年齢も性別も問わずみなが等しく凄惨な殺し合いを始める”京都暴動”を描く。残虐な描写が多く人々が行き来乱れつつも単なるパニック小説に陥っていないのは著者の発想力・着眼点・構成力はさることながら膨大な参考資料を元にした科学的裏付けを強く意識している...
見知らぬ者同士、愛する者同士、国籍も年齢も性別も問わずみなが等しく凄惨な殺し合いを始める”京都暴動”を描く。残虐な描写が多く人々が行き来乱れつつも単なるパニック小説に陥っていないのは著者の発想力・着眼点・構成力はさることながら膨大な参考資料を元にした科学的裏付けを強く意識しているからだろう。ネタバレになるので詳細は割愛するが暴動ありきの小説で原因や理由にやや希薄さはあるものの霊長類研究やDNA配列など「あり得るかも」を読者へ腑に落ちるよう科学的パートに重きを置いている。とにもかくにも600頁ノンストップの素晴らしいエンターテイメント小説である。
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