紅蓮館の殺人 の商品レビュー
若手作家の阿津川辰海さんによる、高校生の探偵コンビが主人公の新たな「館シリーズ」。 天変地異(今回は落雷による山火事)によってクローズド・サークルと化したお屋敷で殺人事件がおこり、 脱出か?事件解決か?のタイムリミットが迫るって感じ。最近だと「方舟」のこの系統だけど、やっぱり新し...
若手作家の阿津川辰海さんによる、高校生の探偵コンビが主人公の新たな「館シリーズ」。 天変地異(今回は落雷による山火事)によってクローズド・サークルと化したお屋敷で殺人事件がおこり、 脱出か?事件解決か?のタイムリミットが迫るって感じ。最近だと「方舟」のこの系統だけど、やっぱり新しいなという印象。 高校生探偵の名推理、探偵であることを諦めた元天才探偵との推理合戦、意外な展開からのどんでん返しと畳みかけてくるのが凄い! 高校生が「探偵とは生き方である」ってポリシーがあって、真実を探求するあまり突っ走りがちになるのを、 ワトソン的存在の男子がハラハラ見守るって言う、ふたりのコンビが良かった。 荒削りな感じも魅力的で、続編の「碧海館の殺人」も楽しみになってきました!
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傑作本格ミステリ。火災によってクローズドサークルとなった館。名探偵による推理。衝撃のどんでん返し。見事に裏切られた。すべての謎が解かれ、真実が明らかになったとき、名探偵に悲劇が襲いかかる。
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シャーロックホームズに負けてないね!葛城君! 推理小説で"探偵"と"助手"の役割が、 最初から決められている作品は初めて読みました。 ましてや高校生という年齢。 "金田一少年の事件簿"の様な感じを受けました。 物語の...
シャーロックホームズに負けてないね!葛城君! 推理小説で"探偵"と"助手"の役割が、 最初から決められている作品は初めて読みました。 ましてや高校生という年齢。 "金田一少年の事件簿"の様な感じを受けました。 物語の展開・進み方も良かったです。 高校生ならではの好奇心と館内で起こる事件、 皆を苦しめる山火事、常に緊迫した状況の中での推理! 読んでる僕もページを捲るスピードが上がります(笑) 推理/ミステリー小説を読み進めていく際に、 僕なりの推理分析を施しながら犯人とギミックを 予想しておりますが。。。今回も外れました(笑)! 他キャラクターの設定も面白いし、 予想できない事件とギミック。 そして、葛城&田所が次作での活躍が楽しみになる "館シリーズ"1作目かと思いました!
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高校生探偵の葛城と僕。 山火事に遭遇し館で救助を待つ間に起きた事件。 これは事故か殺人か。 タイムリミットが迫るなか、葛城は真相を明らかにしようとするが、皆は脱出の優先を説き… 生存と真実、どちらを選ぶのか。 クローズド・サークルミステリーとしての面白さはもちろん、登場人物の心情...
高校生探偵の葛城と僕。 山火事に遭遇し館で救助を待つ間に起きた事件。 これは事故か殺人か。 タイムリミットが迫るなか、葛城は真相を明らかにしようとするが、皆は脱出の優先を説き… 生存と真実、どちらを選ぶのか。 クローズド・サークルミステリーとしての面白さはもちろん、登場人物の心情がよく描かれているところがいい。 探偵に憧れながら探偵としての素質がないと自覚する僕。 一方、探偵として生きることへの苦悩を抱える葛城。 葛城曰く「探偵は生き方」とのこと。 それぞれ悩みを抱えながら事件に立ち向かう。 ラストの葛城の心の叫び。この先にどう繋がっていくのだろうか。 続編も読まなくちゃ。
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山中に隠棲した文豪に会うため、高松の合宿をぬけ出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。 救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。 だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。 これは事故か、殺人か。 葛城は真相を推理しようとするが、住人と他の避難者は脱出を優先するべきだと語り―。 タイムリミットは35時間。 生存と真実、選ぶべきはどっちだ。 (アマゾンより引用)
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ストーリーは面白いと思いましたが、葛城くんと田所くんのどちらが今話してるのか、訳わからなくなることが多かった。 あと、自分の問題ですが、葛城くんが感情的?で少しイラッとしてしまった。
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自分には合わなかったというのが率直な感想。 犯人探しとタイムリミット迫る状況からの脱出。 この二つの絡み合いが面白そうだと思い読んでみましたが、絡繰の説明がまどろっこしくて想像し辛かったり、証拠や犯人の動機が微妙だったり…。 特に、奥さんが自宅に口紅を一つしか持ってない設定はとても不自然に感じました。(そんなに化粧っ気がないならすっぴんで町に出てもおかしくないような) 全ての登場人物が訳ありだったり、火事なのに途中から登場人物が増えたりするのも現実味を薄めていて、しっくりきませんでした。
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館といえばミステリー。 ミステリーといえば館! 物語の後半からどんどん謎が明かされてゆき、最後に最大の謎解き。 ちゃんと物語の中にヒントが散りばめられており、犯人を推理できるようになっていましたが、名探偵ではない私は全然気がつきませんでした。 スピード感があってどんどん読み進...
館といえばミステリー。 ミステリーといえば館! 物語の後半からどんどん謎が明かされてゆき、最後に最大の謎解き。 ちゃんと物語の中にヒントが散りばめられており、犯人を推理できるようになっていましたが、名探偵ではない私は全然気がつきませんでした。 スピード感があってどんどん読み進めてしまいたくなりますが、仕掛けが難しくて何度か読み返しました。 そして残酷さを理解して……。 人物像が分かりにくいかな?と感じたのと、犯人の動機がちょっと…浅かったかな? など、残念なところもありました。 蒼海館の殺人も読んでみたいです。
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楽しかった! 山奥に建てられた館。 一癖も二癖もありそうな登場人物たち。 クローズドサークル。 迫りくるタイムリミット。 本格ミステリ好きにはたまらないような醍醐味が、これでもかと詰め込まれていた。 やっぱり自分ってミステリが好きなんだなって、再確認させてくれた小説だった。
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ずっと温めていましたがやっと。 なんか凄かったです( 語彙力帰ってきて )。 山火事で逃げられない洋館で殺人事件が起こり、生きるか死ぬかの推理合戦が妙にリアルでとても面白かったです。 高校生探偵なのに探偵としての生き方に固執しすぎて身を滅ぼしそうで、見ていてハラハラでした。 多分相性の問題だと思うのですが、登場人物達がいまいち好きになれず…。設定もモリモリなのでたまに「うーん」と思ってしまいました。 それでもトリックや仕掛けはとても面白かったです。 続編もあるので読むのが楽しみです。
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