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Iの悲劇 の商品レビュー

3.7

262件のお客様レビュー

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    40

  2. 4つ

    109

  3. 3つ

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2020/09/25

今、地方再生を推し進める自治体が 多数あるがそれを題材にしたミステリーなのか? ミステリーまでとはいかないが、最初はホラー だと思って読んでいた! 人が居つかない場所は何かあると言う村の 祟りとか、一話一話ちゃんと纏まって オチがあるし読んでいくうちに人間関係が 田舎だと難しいと...

今、地方再生を推し進める自治体が 多数あるがそれを題材にしたミステリーなのか? ミステリーまでとはいかないが、最初はホラー だと思って読んでいた! 人が居つかない場所は何かあると言う村の 祟りとか、一話一話ちゃんと纏まって オチがあるし読んでいくうちに人間関係が 田舎だと難しいとか、色々読みてはそうだねー 役所の人は大変そうとか思いながら 最後の最後にあんなオチとはビックリ! 現在の地方の闇がこの物語にはありますね。

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2020/09/19

図書館で借りた本。 人が住まなくなった地区に人を招き入れ、市を活性化させる計画が立ち上がり、市役所の中に「甦り課」が設置され、万願寺は配属された。いよいよ最初の住民が移り住み始め、うまく行くかに思われたIターン計画だったが、住民同士の諍いがあったり、事故が起こったり、なかなかうま...

図書館で借りた本。 人が住まなくなった地区に人を招き入れ、市を活性化させる計画が立ち上がり、市役所の中に「甦り課」が設置され、万願寺は配属された。いよいよ最初の住民が移り住み始め、うまく行くかに思われたIターン計画だったが、住民同士の諍いがあったり、事故が起こったり、なかなかうまくは進まなかった。

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2020/09/19

山は、かつては中央の支配をよしとしない人たちの住処だった。行政の手を借りずに生き抜ける人でなけらば、これからは暮らせないのかもしれない。 というようなことを、終章を読みながら考えた。

Posted byブクログ

2020/09/13

「蘇り課」に配属された職員、万願寺の苦闘を描きつつ、現代の行政が抱える課題を扱った作品。 読後のほろ苦さにやられる。やはり米澤穂信は好きだ。

Posted byブクログ

2020/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつか移住をしてみたい者としてこれが本当に起きている受け入れ側の事情だったら冷や汗モノだった 弟の言葉が合理的な主義なわたしにとって凄く分かる目線だけれども 心では納得できない何かがあった

Posted byブクログ

2020/08/24

地方へのIターンで、人間関係の難しさかと思っていたらちょっと予想と違っていた。連ドラになりそうな感じ。

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2020/08/24

限界集落に人を呼び戻す その仲介を担う 公務員3人 立ちはだかる一癖ある 移住者たち 数々のトラブルの先に見えたものは 最後までスリリングで 衝撃的。

Posted byブクログ

2020/08/23

なんというか本当にいやなお話で、ひどいことばかり起こるんだけど、最後まで我慢して読むと、やっぱりという種明かしがあって。どうしてこんなひどいことになったのか、それなりに納得はできた。 とはいえ、読んでいるときのマイナスをやっとゼロまで戻したというだけで、どうしてエンターテイメント...

なんというか本当にいやなお話で、ひどいことばかり起こるんだけど、最後まで我慢して読むと、やっぱりという種明かしがあって。どうしてこんなひどいことになったのか、それなりに納得はできた。 とはいえ、読んでいるときのマイナスをやっとゼロまで戻したというだけで、どうしてエンターテイメントのはずの小説でこんなひどい思いをさせられるのかという思いは残った。とにかくプラスの気持ちになる部分が何一つない。

Posted byブクログ

2020/08/19

なるほどこれは悲劇だわ。 無人となった集落に移住者を募るIターンプロジェクト。2020年、この状況下に於いてIターンは割とタイムリーなのかもしれない。東京一極集中はまずかろうと言われてきたことがリアルに迫ってきている。 しかし、現実は甘くはない。 「そして誰もいなくなった」集落、...

なるほどこれは悲劇だわ。 無人となった集落に移住者を募るIターンプロジェクト。2020年、この状況下に於いてIターンは割とタイムリーなのかもしれない。東京一極集中はまずかろうと言われてきたことがリアルに迫ってきている。 しかし、現実は甘くはない。 「そして誰もいなくなった」集落、蓑石に集まった様々な移住者。人間関係と様々な事件、そしてそれに振り回される「甦り課」の職員たち、なのであるが。 昼行灯にしか見えない課長に何かあるのは最初から薄々分かっていた。というか、序章で大体結末は分かるのだ。その意味に於いて「どんでん返し」はあまり意図されていないのかもしれない。 視点人物である万願寺は部下の観山から事あるごとに「公務員ですね」と言われるような、良くも悪くも真面目で忠実な勤め人である。彼と弟の対話で割かれる一章が読み終えると酷く重い。 政治の思惑と、地方の予算不足。この結末は予想がつくにしても残酷だ。自治体のことを思えば正しいのかもしれないが、本来はもっと手前での判断、もしくは現状を打破する提案が「正しい」はずだ。 「こうすることが傷を最低限にすること」というのは極めて合理的な思考であるが、諦めである。最初から敗戦処理。現実はこんなものだと分かっていても気持ち悪い。社会の事情で社会に人心が踏み潰される気持ち悪さ。「頭が切れる」とはこういうことなのか。やはり経済的合理性に人は傅くしかないのだろうか。 私はセンチメンタル過ぎるのかもしれないとは思いつつ、この気持ち悪さを抱かせることを米澤穂信は狙っていたのだろう。じゃあどうしたら良いのか、という問いを、一見軽妙に見える連作短編ミステリに込められるのは、さすがの筆力と言うしかない。

Posted byブクログ

2020/08/16

カテゴリがよくわからなかったが、サスペンスにした。 プロローグがただごとではない雰囲気だったので、今後恐ろしい殺戮が繰り広げられるのでは?とドキドキしてしまった。 都会から辺境の地に移住してきた人たちのさまざまな思惑。 それにはとても共感できる。生きづらい都会から居場所を求めてき...

カテゴリがよくわからなかったが、サスペンスにした。 プロローグがただごとではない雰囲気だったので、今後恐ろしい殺戮が繰り広げられるのでは?とドキドキしてしまった。 都会から辺境の地に移住してきた人たちのさまざまな思惑。 それにはとても共感できる。生きづらい都会から居場所を求めてきた人々は過大な期待を抱いている。 どの地方にも過疎の村は存在しているが、移住した人たちが定住や永住するこは少ないのではないか。 そしてその裏にこんな恐ろしい策略が隠されているなんて、 今まで想像もしなかった。 勘の良い人には、ある程度の伏線に気づいたかも知れない。 私は見事に騙されてしまったけどね。

Posted byブクログ