熱源 の商品レビュー
大河小説だが支流ばかりが、えがかれる。 最後には本流の大河を期待したが、そうはならなかった。 主役がサハリン島だからなのだろうか。 妻子を捨ててポーランドに行くのは小説とはいえひどいと思った。
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「もともとこの島は誰のものだったのだろう」 文明とはなんだろう…滅ぼしてよいものがあるのだろうか。 長い歴史の中で、栄える、進化するというのは必要だったと思うが、全てが正しいことではないし、何が起こったのか、知るべきだし、学ぶべき…なのに、戦争が起こる、戦争を起こすのは何故だろう。
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近くて遠い島と感じる樺太の歴史について何も知らなかったんだなと思い知らされた。アイヌ民族の歴史と運命についても同様。 近代文明は豊かさをもたらしたのか。弱肉強食が世界の摂理なのか。樺太に生きるアイヌの人々になったような気持ちで読み進めた。五弦琴の音色と歌をきいてみたい。
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ブロニスワフ・ピオトル・ピウスツキさんというポーランド人人類学者がアイヌ人を明治の時代に丹念に流刑の身でありながら調べ、更に教育をしようと奔走していた史実を元に書かれたエンタメ小説ですが、樺太をもう知らない世代にはとても新鮮な気持ちで読み進められました。
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史実に基づくフィクション。駆け足気味に話が進んだ感はあるが、十分楽しめた。熱源、良いタイトルでしたね。
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サハリンの先住民族が時代の流れに翻弄されながらもたくましく生きる様を繊細に表現しながら、ロシア・日本・ポーランドと世界にまたがる歴史の渦ともリンクさせながら壮大なスケールで描ききっており、読み応えがあった。 2023.04.02読了
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場面がころころ変わる。時間の流れがわかりにくかった。 そしてなにより誰も幸せになってないのが辛かった。
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前半は夢中になって読んだけど、後半は少し失速気味になってしまった。 歴史に詳しくないので、ブロニスワフ・ピウスツキが実在の人物だと知って驚いた。ヤヨマネクフも。 最後のシーン、イペカラが、戦場に巻き込まれてもなお、前向きに生きようとしていて、なんでそんなに前向きになれるんだろうと思った。 オロッコの源田が、立派な日本人になるために努力してやっと兵隊になれたと言っているシーンは泣きそうになった。
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やっと読めた。図書館で借りては途中で期限がくるというのを繰り返し、遂に購入してやっと読破。 北の国好きとしてはたまらない北海道、サハリン、ロシア、ポーランドを取り巻く物語。これだけで読んでみようと思ったのだが、驚いたのが登場人物の殆どが実在の人物だった事。そして誰もが知る偉人や...
やっと読めた。図書館で借りては途中で期限がくるというのを繰り返し、遂に購入してやっと読破。 北の国好きとしてはたまらない北海道、サハリン、ロシア、ポーランドを取り巻く物語。これだけで読んでみようと思ったのだが、驚いたのが登場人物の殆どが実在の人物だった事。そして誰もが知る偉人や歴史的事実に関わっていたことに心底驚いた。 自分が何者なのか、国とは、故郷とは。考えさせられる物語だった。
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