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劇場 の商品レビュー

3.7

200件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2024/02/24

松岡茉優さんが好きで小説より先に映画の「劇場」をみたのだけど苦手な映画ランキング殿堂入りしてます、演劇人特有のクズさを鮮明に描きすぎて胸が苦しかった、むりむり!映画の記憶を避けて、フラットな気持ちで自分の想像力に委ねて改めて原作をば。共依存、絶対抜け出せないよなあ、読みながら良い...

松岡茉優さんが好きで小説より先に映画の「劇場」をみたのだけど苦手な映画ランキング殿堂入りしてます、演劇人特有のクズさを鮮明に描きすぎて胸が苦しかった、むりむり!映画の記憶を避けて、フラットな気持ちで自分の想像力に委ねて改めて原作をば。共依存、絶対抜け出せないよなあ、読みながら良い意味で(といえば何言っても良いと思ってる節ある)気色悪くて、リアルで、救いがない。サキにとってのナガタが魅力的に映る理由も意味も理解できるのに、「早よ別れる」としか思わんかった、二人が別れた結末にハッピーエンドだ、、、とすら思っちゃうよね。まじ演園人みんなしゃんとしろ、自堕落であることの理由に演劇人であることを使うな絶対。

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2024/04/06

主人公はとことん醜い。 が、心が表面にのみある浅薄な人物ではなく 自分を正当化しようと足掻く愚かさがあるがそこに人間らしさがあると思った。ただそんな姿を見させられると自分の愚かさも考えさせられる。 誰もが隠そうとする醜い部分があるのだと思う。 他の方も言っていたが話の構成が始め...

主人公はとことん醜い。 が、心が表面にのみある浅薄な人物ではなく 自分を正当化しようと足掻く愚かさがあるがそこに人間らしさがあると思った。ただそんな姿を見させられると自分の愚かさも考えさせられる。 誰もが隠そうとする醜い部分があるのだと思う。 他の方も言っていたが話の構成が始めと最後で一つの公演を見ているかの様で良かった

Posted byブクログ

2024/02/03

ブックチューバーが1番泣いた本と紹介していたのでブックオフで購入。 自分は泣けなかった、が、共感できるところが多数あり、味わい深い話だった。 特に、大切なものの存在に気づくことができず、全て失ったあとでその存在に気づく過程や、失いそうになってもがく様子がとても共感できる。 ...

ブックチューバーが1番泣いた本と紹介していたのでブックオフで購入。 自分は泣けなかった、が、共感できるところが多数あり、味わい深い話だった。 特に、大切なものの存在に気づくことができず、全て失ったあとでその存在に気づく過程や、失いそうになってもがく様子がとても共感できる。 映画も見てみたが、泣けなかった。共感できるに値する経験がないか、薄情なだけなのかもしれない。 しかし演劇に対する興味が湧いたのも事実である。今度見に行ってみたいと思うきっかけになった。 元劇団員の青山という女性とメールで口喧嘩しまくるシーンが面白くて好きだった。映画ではカットされててかなちい。

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2024/01/25

環境とか状況はまったく違うんだけど、気持ち的な部分で「逆」劇場状態に自分がなってて、うわぁ…なんかちょっと沙希ちゃんのこの感じ分かるなぁ…。って思いました笑 そのせいで沙希ちゃんシーン>劇団シーンで読んでたな笑

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2024/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

YouTubeで誰かの2023年読んで良かった本ランキング1位に選ばれててしかも又吉さんの作品って知って興味が湧いて買ってみた! この作品本自体が薄いからサクッと読めると思いきやちょーっと読みにくかったかも。 主人公の永田がとにかくクズすぎて笑った。 あんなに人の気持ち思いやれなくて自己中ででも自己嫌悪に陥ってて社交性なくて本当にどうしようもないやつとずっと一緒にいてあげるさきがまじで優しすぎて菩薩に見えた。 どうせこんな素晴らしい彼女と出逢えたことに感謝すらしてないんだろうなこの男はって思ってたけど最後の方さきのこと神様って呼んでたからあ、わかってたのねってちょっと安心した笑そんなクズ永田だけどたまに綴られてる彼の生きて行く上での悩みが自分の持ってる悩みとドンピシャで重なるところがあってそうそうそう!って何回かなってちょっと驚いた。 脚本家としての本質、葛藤だけじゃなくてリアルな人間臭さ、生きて行く事の辛さそれでも生きようと足掻く人間というものの強さが感じられて読んだ後ちょっと勇気づけられた作品だった。 火花も評価いいしも是非読んでみたい!

Posted byブクログ

2024/01/07

やけに読みにくいな、、、 又吉さんの書く文章と相性悪いのかな、、、 でも前作の「火花」はずっと読めたよな、、、 …色んな事を思いながら文章を追う、頁をめくるのが遅かったのは、主人公の永田に激しく感情移入してしまってたからだという事に、後半から気付いてしまった。 自分は矮小な存在...

やけに読みにくいな、、、 又吉さんの書く文章と相性悪いのかな、、、 でも前作の「火花」はずっと読めたよな、、、 …色んな事を思いながら文章を追う、頁をめくるのが遅かったのは、主人公の永田に激しく感情移入してしまってたからだという事に、後半から気付いてしまった。 自分は矮小な存在である事に気付きつつも、他人とは違う存在なんだと境界線を引きたがる。 永田は自分自身なんだと自覚してからは、一気に読み進められた。 沙希の様な存在が近くに居てしまったら、きっと何処までも底に向かって転がり続けてしまうと思う。 いつまでも、元気で笑っていたいから、別々の道を歩むのが最善なのかと思ったら、こちらも笑顔のまんま涙が止まらなかった。

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2024/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めてからずっと僕自身のことで思っていたことがあります。どうせ僕には出来っこない、と僕の人生は終始努力を避けてきたように思います。その点、永田は意志を持ってそこに居ました。それだけでも、たとえ血まみれだろうと、いまの僕からは眩しく見えました。 映画は、まだ観ていないけれど、キャストはイメージとして固まってしまったので、当然のごとく最初から最後まで、沙希は松岡茉優でした。何より読んでみようと思ったきっかけが松岡茉優でした。彼女が読んだであろう本を僕も読んでみたい。これがいまの僕の読書習慣の動機です。 沙希が登場するたびに、鼻の奥がツンと痛くなりました。どうして、こうもままならないのか。頭を抱えてしまいました。苦しかったね、沙希ちゃん。 どうしたら沙希を泣かせずに済んだのかな。たとえば、少なくとも僕が永田なら、あんなふうにはならなかった?しかし、現実の僕だって、成り行きの人生に終始、誇りも自信も持ち合わせていません。永田のように沙希を笑わせることすら、できそうにありません。たぶん泣かせることも、ない代わりに。そんな僕のような人間は、沙希の人生には不必要かもしれない。悔しいけれど。どうしようもなくても、ずっと変わらず永田は永田だった。そんな永田をよりどころにしてしまった沙希も沙希だった。沙希は永田に出会う前から、東京には見切りをつけていた。永田が居たからこそ沙希も、というのは覆すことはできないでしょう。いわば互いに依存していた。沙希が“いい子”との評判が上がるにつれ、永田には重圧がのしかかる。自身に向けられる周囲の目…なんとなくわかるなあ。 永田について、どうしようもない、自業自得だ、というのは容易いことかもしれないけれど、永田への一方的な批判は、沙希の思いへの否定にもなるのではないか。一方で沙希は沙希で自業自得だった。沙希を追い詰めたのは永田だけではなかったと思うのです。それは沙希自身だったかもしれない。沙希が「永田の才能を信じ」理解者であろうとしたことも、永田を追い詰め、沙希自身を袋小路へと向かわせてしまったのではないだろうか。永田にとって、いちばんの理解者とは永田自身で、沙希の「演じる」理解者たろう姿の違和感こそ、永田は負い目のように感じてしまったのかもしれない。難しいな。誰かを支えるとか、寄り添うとか、信じるとか。 最終盤、ここに来ての永田の言動には一筋の光を見た気がします。その光とは何か。永田に嘘はなかったと思うのです。永田はクズだ、たしかに。でも僕は…僕らは真正面から永田の何もかも、非難することなどできるのでしょうか。何かしら永田と重なる自分が居ると思う。永田の見る世界や思い、自覚など物語の中では語り尽くされていた。どこで、どんな決着をつけるのか、永田と沙希が決めることです。本人たち次第でどうにでもなります。それは読者の希望にもなり得るでしょう。これからも人生は続くのです。永田も沙希も、ずいぶんと遠回りしてしまったかもしれないけれど、彼らは、まだまだ若いのです。 「…帰ってきたら、梨を食べよう。今度は俺がむいたる」 永田の言葉に涙腺の決壊を必死で堪えていたら、涙より先に鼻水が垂れました。ティシューの箱を取ろうとした隙に、油断しました。涙が一気に流れてしまいました。本を読んで涙を催すなど、いつ以来だろう。読書自体も久しぶりだから、もう覚えていません。手のひらで顔を覆ったまま、しばらく離せませんでした。めくめく泣きました。

Posted byブクログ

2024/02/20

「神様、うしろ座ってますか?」 不安や焦りを喋ってふざけることで見えないようにしてる永田の描写が切ない。短い話だけど、長い年月を過ごした2人と一緒に歳を重ねる気持ちで読んで、終盤はかなり入り込んだ

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2023/12/17

良かった。 出会うべき2人であり、離れるべき2人だったのだろう。 途中永田のことにあまり共感できなくなり、ぼんやりしたけど最後にかけてまたハッキリしだした。終盤が面白い。 でも相手が離れたのを感じて、自分が追う人間は好きじゃない。 沙希がそのままでいたら永田は多分ずっと気づかな...

良かった。 出会うべき2人であり、離れるべき2人だったのだろう。 途中永田のことにあまり共感できなくなり、ぼんやりしたけど最後にかけてまたハッキリしだした。終盤が面白い。 でも相手が離れたのを感じて、自分が追う人間は好きじゃない。 沙希がそのままでいたら永田は多分ずっと気づかなかったんじゃないかな。気づいてても甘えていそう。

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2023/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何年か前に先に映画を観て、ボロボロ泣いた。今回、遅ればせながら原作を読む。 映画のキャストの印象が強く、映画の演出がわかりやすかったのか、本家本元は少しあっさりした感じを受けた。沙希ちゃんは映画の松岡茉優のイメージがハマりすぎて、そのせいか若干のあっさり感があったんではないか?あれから、時が経ち自分の恋愛感や心境に変化があったのか、映画鑑賞後程、心揺さぶられはしなかったが、当時激泣きした、キラーフレーズ 昔は貧乏でも好きだったけど、なにも変わってないじゃん。永くんは変わってない。でもね…変わったらもっと嫌だよ… もう、この台詞がヤバいのは変わってなかった。そこは自分の感情の変わっていないところを再確認でき、少し安心した。 永田の自分を取り繕う際の有無を言わせぬ長語りがウザかったかな。 ただやはり、恋愛小説の名作であるよね。

Posted byブクログ