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劇場 の商品レビュー

3.7

207件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/09/19

遠くに行くのと自分達で違う居場所を作るのは違うって書いてあってどこに行ってもある程度の虚しさが漂う理由がわかった気がする 永田のイメージ像が又吉まんまで読んでた

Posted byブクログ

2023/09/05

永田の像は、若い頃の又吉さんが浮かんだ。又吉さんはあとがきで、劇団員に話を聞いてその純粋さに感銘を受け劇作家のことを書いてみたくなったと述べていたけれど、どう考えても主人公は又吉さんだったなぁ。『人間』の永山という人物にもとても似ている。永山も又吉さんだった。一気読みした『火花』...

永田の像は、若い頃の又吉さんが浮かんだ。又吉さんはあとがきで、劇団員に話を聞いてその純粋さに感銘を受け劇作家のことを書いてみたくなったと述べていたけれど、どう考えても主人公は又吉さんだったなぁ。『人間』の永山という人物にもとても似ている。永山も又吉さんだった。一気読みした『火花』は内容を覚えていない。でも芸人が主人公だし、こちらも又吉さんだと思う。 人間関係において不器用、プライドが高く頑固さもあり、自意識が過ぎる。ひとかどの者になりたいしなれると思っている。自分というものを客観的に分析できるわりには悪いところを変えようとしない。繊細で優しいのにそれを隠すかのようにおちゃらけたり怒ったりする。ひとことで言えば、気難しい奴。そんな、ちょっと人からは避けられがちな人を描くのが、又吉さんはお得意だと思う。ほとんど独白のような綴り方で自分自身を描けばいいのだから。 昏さの中にじわじわくる笑いがあったり、喩えが、伝わらなさそうで伝わるようなものが多くて、この人文章うまいなぁと素直に感心するところが多い。沙希と永田の最後の劇は、こみあげるものがあった。好きという気持ちがなければ出来ないのも恋愛だし、好きという気持ちだけでは続かないのも恋愛。又吉さんの人柄あふれる物語であると同時に、至高の恋物語でもあって、これは素直に読んでよかった。

Posted byブクログ

2023/08/06

又吉が最後に書いていたとりとめのない文章ですみません だけどそれが人生なんじゃないのかと思った 誰かにとって特別な作品になるような温度 沙希ちゃんと最後に演劇するシーンがすき 非常にみずみずしい文章の作家さん また読み返したい 20230709

Posted byブクログ

2023/08/02

火花を読んだ後に立て続けて読んだ。 芸人の話が続いたこともあり、火花が面白かったので 若干期待外れ。 よくテレビなどで耳にするような 芸人の苦労に、ちょっとくどさを感じてしまった。

Posted byブクログ

2023/07/01

文体が良くも悪くも文学的で、ちょっと私には合わなかったです…。沙希が何故才能も無いのに自信過剰な永田に魅力を感じたのか理解出来ず、終始もやもやしてしまいました。

Posted byブクログ

2023/06/16

主人公クズだけどどこか共感できる部分も ありました。 どこがというと、繊細なところでしょうか、、、。 彼女に甘えてて笑顔が見たいというけど 喜ばせたいの半分笑わせた自分を満足させたいの半分。 ある意味とても人間らしいですけどね。 彼女包容力すごかったけど、横槍が入らなかったら エ...

主人公クズだけどどこか共感できる部分も ありました。 どこがというと、繊細なところでしょうか、、、。 彼女に甘えてて笑顔が見たいというけど 喜ばせたいの半分笑わせた自分を満足させたいの半分。 ある意味とても人間らしいですけどね。 彼女包容力すごかったけど、横槍が入らなかったら エンディングも違ったものになったのかな。

Posted byブクログ

2023/06/13

とても色んな感情を引き出してくる1冊でした。 永田のダメさが嫌になったり、ひたむきに演劇を語るところは「まあ、分からんでもない」と共感したり、沙希の笑顔に救われたり、沙希がどんどん疲弊していくのに気付かない永田にムカついたり、てか演劇に携わる人達ってこんなのばっかりなのかと絶望...

とても色んな感情を引き出してくる1冊でした。 永田のダメさが嫌になったり、ひたむきに演劇を語るところは「まあ、分からんでもない」と共感したり、沙希の笑顔に救われたり、沙希がどんどん疲弊していくのに気付かない永田にムカついたり、てか演劇に携わる人達ってこんなのばっかりなのかと絶望したり… 演劇のみではなく、日常でも他人を認めたくなかったり、自分の無さをどうカバーするかみたいな事は普遍的な事であり、劣等感や「あいつにだけは勝ってる」みたいな優越感も誰もが抱いてる事なんだろうな〜人間臭いけどそれが心地よかったです。

Posted byブクログ

2023/06/11

2人の会話が可愛くて好きです。精神的にクズに堕ちきれず、決着のつかない永田が辛かった。そんな中でも、沙希だけが身方でいてくれたんだと思う。

Posted byブクログ

2023/04/30

会話ベースの表現がほんと素敵で、あーたしかにこう言うやりとりしてしまうかも。こんなことを思った時、相手に対して自分の未熟さ、子供の部分をおしつけてしまったら、こんなことを、してしまうかも。て思って読んだ。

Posted byブクログ

2023/04/09

だーめだ……なんだこれ、しんどい。 「不器用な恋」というには残酷すぎるし幼すぎるし、リアルすぎる。吐きそう。 脚本家を目指して劇団を立ち上げる主人公の永田。劇団員から見放され、家賃も払えなくなり、恋人の沙希の部屋に転がり込む様はどこからどうみてもクズ。自意識ばかりつよくてト...

だーめだ……なんだこれ、しんどい。 「不器用な恋」というには残酷すぎるし幼すぎるし、リアルすぎる。吐きそう。 脚本家を目指して劇団を立ち上げる主人公の永田。劇団員から見放され、家賃も払えなくなり、恋人の沙希の部屋に転がり込む様はどこからどうみてもクズ。自意識ばかりつよくてトゲだらけのふるまいは見ていてこっぱずかしくなる。 愛してなかったわけじゃなくて、まっすぐ向き合えなかっただけ。 それでも、向き合ってくれない相手をずっと愛し続けられるほど人間は強くない。 変わるのは怖い。変わらないのも怖い。 私は変わるのに。 * 失うまでその大切さに気づかない永田のクズさが痛くて痛くてつらい。 最後のやりとりが痛くて痛くてくるしい。 どうして今そこにある幸せを大切にできないんだろう。変なプライドを守るために、本当に大切な人を蔑ろにしてしまうのは何故なんだろう。 一度崩れてしまったものはどんなにもがいても取り戻せないのに。 “「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。」” “「ほんで、カレー食うて、お腹いっぱいになったら、一緒に近所を散歩して、帰ってきたら、梨を食べよう。今度は俺がむいたる」”p232 最後の最後にこんなこと言われたら辛くてたまらないけど、きっと笑ってしまうんだろうな。ずるい。

Posted byブクログ