氷獄 の商品レビュー
久しぶりの桜宮サーガ。 当時はハマって貪るように関連シリーズを読みまくったけど、やっぱりかなり忘れちゃってて。。 登場人物は思い出せてもあれってどうなったんだっけ?ばかりでなかなか事の顛末が思い出せない。 モヤモヤしながら読み終わったけど、白鳥はやっぱり面白いな。
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タイトルから勝手に氷姫(姫宮)がメインのお話かと思っていたけれど、氷室のお話だったf(^^;)でも他のお話も含め、懐かしい人達と再会できて嬉しかった(*゚∀゚*)
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久々に田口先生と白鳥技官のご登場に、シリーズのファンとしてはわくわくしながら読み進められた。 過去に発表された、田口・白鳥コンビシリーズのアナザーストーリー4篇が収録されている。中でも表題の「氷獄」は短編ながら読み応えがあった。バチスタ・スキャンダル裁判に絡めて、医療と司法のせめぎ合いを素人でもわかるように物語に盛り込んでいるのはさすが。本作では司法が悪者のように書かれており、白鳥技官が司法に対抗して辣腕を振るう様は読んでいて清々しい。続編を期待させるような要素もあり、もっとシリーズを続けることを切望する。
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久々の桜宮サーガの番外編といった感じでしょうか。 『双生』は、碧翠院の双子の研修医時代、田口の下で教えを乞う、といった内容。大学病院というのは、教授のイエスマンでなければ務まらない。気は強いが双子が立ち向かうには、まだまだといった感じの一コマ。 『星宿』は、今や便利屋となった城崎...
久々の桜宮サーガの番外編といった感じでしょうか。 『双生』は、碧翠院の双子の研修医時代、田口の下で教えを乞う、といった内容。大学病院というのは、教授のイエスマンでなければ務まらない。気は強いが双子が立ち向かうには、まだまだといった感じの一コマ。 『星宿』は、今や便利屋となった城崎をいいようにこき使う大学病院の面々。それでも、これが一番夢があって、希望に満ち溢れた話。 『黎明』は、あれこれあってホスピス病棟となり果てた病棟を統括している田口先生。そのホスピス病棟で起こる話。私の意見としては、ホスピスは、最後を迎える人の希望であってほしいです。 『氷獄』は、あのバチスタ事件の結末。主役は被疑者氷室を弁護する立場となった新人弁護士。その弁護の陰には、暗躍する人々。『極北クレイマー』での事件にも影響を及ぼす裁判の行方と氷室のその後。最後で思わずえーっ!と声が出ました。
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バチスタシリーズの最新刊。前作からかなり時間が経っていたので出演者がうろ覚えだったが、読んでいくと思い出した。短編集であり当時の話や後日談といった作品。
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桜宮サーガ系 連続13冊目となる本書は 珍しく、3本の短編 「双生」 「星宿」 「黎明」と 1本の中編 「氷獄」が収められてる 短編3本は 桜宮サーガの隙間エピソード的作品 シリーズ全体が分かってないと 凡庸な作品に感じるかも 注目すべきは、何と言っても 最後に収められてる中編「氷獄」 海堂氏デビュー作である 「チーム・バチスタの栄光」で 逮捕された麻酔科医、氷室のその後だ 取調べでは、完黙 国選弁護士すら拒否し続け 東京拘置所に収容されたまま なかなか裁判が始められずにいた そんな中 氷室の弁護に名乗りを上げた 37歳の新人弁護士、日高正義 「正義」という 自分につけられた名前に呪縛され 思うように生きられない正義だったが 事務所の所長である 国選弁護専門の、鹿野と出会い 冤罪事件専門の弁護士集団 「冤罪被害者を救う会」に参加 氷室は、冤罪ではないが 会が総力を上げて、取り組んでいる 「青葉川芋煮会集団食中毒事件」に 協力する代わりに 氷室事件への取り組むべきアドバイスをもらう 氷室の国選弁護士になるために 日高が提案したのが 時風新報に掲載するという離れ業 事件当時、取材をしていた 別宮葉子記者の力を借りながら じわじわと、氷室の核心を引き出していくが… 何だか、予想もつかない顛末に ひたすらビックリした いくら、中編の穴埋め作品とは言え そんなアクロバチックなコトするなんてー と、思ってたら 次に読んだ「コロナ黙示録」への伏線だったのね 笑 #海堂尊 #氷獄 #双生 #星宿 #黎明 #桜宮サーガ #短編集 #チームバチスタの栄光 #氷室裁判 #読書好き #ブクログ
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久しぶりの海堂尊作品。 かつて片っ端から読んだバチスタ・スキャンダルから始まる一連の作品たち。東城大学医学部附属病院の面々が懐かしく思い出される4つの作品にワクワクしながら読んだ。 桜宮病院の双子医師・桜宮小百合とすみれが、如月看護師が、そして田口医師と藤原看護師、厚労省の“火...
久しぶりの海堂尊作品。 かつて片っ端から読んだバチスタ・スキャンダルから始まる一連の作品たち。東城大学医学部附属病院の面々が懐かしく思い出される4つの作品にワクワクしながら読んだ。 桜宮病院の双子医師・桜宮小百合とすみれが、如月看護師が、そして田口医師と藤原看護師、厚労省の“火喰い鳥“白鳥技官が再び登場。 表題作は、バチスタ事件の被疑者である元麻酔科医・氷室の国選弁護人となる駆け出し弁護士・日高正義を主人公にした物語。 有罪率99.9%誇る検察の歪んだ正義に挑む新米弁護士は戦いに勝つことができるのか? ちょっとホロ苦い成長物語でもある。 4つの物語はいずれも軽く読めるものの、そこに描かれているのは医療費の無駄遣いだったり、医療と司法の問題だったり、冤罪だったりと決して軽くない。そこに命の問題も盛り込んでなかなか読み応えある仕上がり。 ーーー「正義」とは、できるだけ小さく使う方がよい。大きく使おうとすればするほど、か弱き人々を傷つけるーーー ラストはちょっと切ない
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久々に桜宮作品を読みました。バチスタの続きや他の作品の裏側を書いていてまた新しい視点だなぁと思います。 ただ、ハマって読んでいた頃からだいぶ時間が経ってしまったので、細部や各作品のつながりが上手く思い出せないのが残念です。
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あのチームバチスタ事件裁判が主題の作品。久しぶりに田口、白鳥、彦根といった切れ者変人達を見ることができて楽しかった。 物語の落ちは少々腑に落ちない部分があったが、一つの作品としては文句ない。そもそも、氷室の本当の目的がなんなのか、何故事故を起こしたのか、その事故によって今目的を果...
あのチームバチスタ事件裁判が主題の作品。久しぶりに田口、白鳥、彦根といった切れ者変人達を見ることができて楽しかった。 物語の落ちは少々腑に落ちない部分があったが、一つの作品としては文句ない。そもそも、氷室の本当の目的がなんなのか、何故事故を起こしたのか、その事故によって今目的を果たそうとしたのか、分からず終いだったが、氷室の性格からするとこれで良いのかなとも思った。 世の中本当にこんな変わっていて聡く、ある意味でヤバい人達が医療やら司法やらを牛耳っているのだとしたら、医療、司法の根本的意義とかが見失われてしまうような気もした。 海堂尊、これが彼の思想の一つならば恐ろしい人だと思った。只者ではない。
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海堂氏は1961年、千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、『チーム・バチスタの栄光』にて2006年に輝かしくデビューした著者の4話からなる2019年の医療ミステリーです。 この人の文章は本当に読みやすい、医療や法律のややこしい内容もわかりやすく文章化...
海堂氏は1961年、千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、『チーム・バチスタの栄光』にて2006年に輝かしくデビューした著者の4話からなる2019年の医療ミステリーです。 この人の文章は本当に読みやすい、医療や法律のややこしい内容もわかりやすく文章化できるのが持ち味です。それだけに、どうでもいいような細かな点が余計に気になってしまいます。 例えば「氷獄」、登場人物にことごとくあだ名をつけるのはいいのだが、無声凶犬??ってすんなりイメージが入ってこないようなあだ名は百害あって一利なしです。さらに、「定食をぺろりと平らげると、私は・・」(P192)の「ぺろり」は男性弁護士が自分の食べる動作にあえて使う必要性が感じられず、むしろ女性記者の方に使った方がしっくりくる表現です。 白鳥技官の長ったらしい肩書に驚く場面で「これに近い肩書を一瞬で覚えた藤原看護師には・・」(P195)とあるが、彼女が記憶していたのは確かですが一瞬で覚えたとは書かれていません。 さらに、氷室の忠実な使徒になろうと決意した(P225)理由が「天意に正義なし」への共感だが、彼は名前に負けないようずっと正義を追い求めてきたのではなかったのか? 東京拘置所で起こる女医とのやりとり(青酸カリを渡したり医務室で裸で交わる)などもはや意味不明です。 流れるように読める文章の中に、妙にひっかかる表現や文章があると、思考が中断されシラケてしまいます。 私にとっては、わかりやすい文章の作家だけに、こうした粗が無性に気になって仕方ありませんでした。 本書で展開される検察の証拠独り占め問題意識には大いに共感できましたが・・
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