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営繕かるかや怪異譚(その弐) の商品レビュー

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97件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/02/23

一巻に続き、楽しく読みました。ただ個人的には一巻にすごく好きな話があったので星3にしています。 全巻よりも怪異との距離が近く、実害が出てるケースの話もあったので忍びよる恐怖というよりは緊迫した雰囲気が感じられました。作中、もしこのままでいたら最後にはどうなっていたのだろう…と仄暗...

一巻に続き、楽しく読みました。ただ個人的には一巻にすごく好きな話があったので星3にしています。 全巻よりも怪異との距離が近く、実害が出てるケースの話もあったので忍びよる恐怖というよりは緊迫した雰囲気が感じられました。作中、もしこのままでいたら最後にはどうなっていたのだろう…と仄暗い気分になります。 そして、相変わらず営繕さんは謎の人物で、正直、怪異よりも営繕さんのほうが不思議な存在です。ただそこがクセになります。

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2021/12/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

続編出てるじゃん!と今頃気づいて読みました。 今回も面白かった。怖さが増している。 1巻はわりと各話同じトーンでまとまっていたように思いますが、2巻は雰囲気がバラエティに富んでいる印象。1話目にこれ持ってくる?怖かった…! 面白かったのは表題「水の声」。 最後のお話、表題「まさくに」は読後感が良くて好きです。最後がこれでよかった…。

Posted byブクログ

2021/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ二作目。 前より怖くない気がするのは、最終的には尾端さんが何とかしてくれるって大丈夫、と信頼してるのもあるかも。 「芙蓉忌」ちょっと悲恋めいた、何も解決していないお話。 怪異は弟を道連れにはしてないのかな?弟が勝手に思い詰めただけ?ずっと見ていた執着の相手に求められたら本望と思うのかもしれない。主人公は声だけを聞いて、結局自死を選びそうだなと思ってしまった。 「関守」本編よりも、通りゃんせの歌詞に対する、ここはどこの細道じゃ?の問いかけは誰のどういう意図なのか?という雑談が面白い。 私も門番説だったので、作中の不審者説が新しすぎてそりゃ怖い解釈だなぁと。 「まつとし聞かば」子供に優しい動物の怨念、怖いが少し寂しい。 「魂やどりて」珍しい自業自得系のお話。おそらく他にも恨みのあるお道具眠ってそう… 「水の声」これまでの話を知ってると、家!家ー!家が原因ー!と叫びたくなってしまう。怪異ではなく人間が怖い話。 「まさくに」ボロボロの姿で家の危機を教えてくれたまさくにさん、もう少し伝え方をマイルドに…指差すとかで…怖すぎるでしょ…

Posted byブクログ

2021/10/03

リフォームの話に出てきた光子さんが好き この話がいちばん印象に残った 私も時間のかかるこまかなことはしないほうなので気をつけないとな 溺れてしまった子の話も最後のどんでん返しでびっくりした

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2021/10/01

2021/09/29 読了 私は小野不由美さんの作品のファンです!! そして、今回の作品も期待通り、素晴らしいものでした♪ ありがとうございました^ ^ 一口に「怪異」といっても、人に害を成すものであったり、人を助けてくれるものであったり… そんな多様な怪異を集めた短編集。 ...

2021/09/29 読了 私は小野不由美さんの作品のファンです!! そして、今回の作品も期待通り、素晴らしいものでした♪ ありがとうございました^ ^ 一口に「怪異」といっても、人に害を成すものであったり、人を助けてくれるものであったり… そんな多様な怪異を集めた短編集。 この作品の記憶は映像として残る、それだけ文章が綺麗な作家さん。 そしてそれだけ没頭できる作品。 次回作も期待しています♪

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2021/10/01

浅草のアミューズミュージアムでみたボロ。 何代も縫いつないだその重そうな服を着ても寒かったんだろうな。と思っていたから、 出る。のはわかる。

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2021/09/04

営繕かるかや怪異譚 「その弐」という事で続編です。 今回も、怖さと哀しさと優しさを含んだ怪異話・六話が収録されています。 前作は、“住居の怪異”に特化した感じでしたが、本書は住居は勿論ですが、思い出の場所だったり、古い道具や着物に関する事だったりと家以外の“怪”の話もあり、色ん...

営繕かるかや怪異譚 「その弐」という事で続編です。 今回も、怖さと哀しさと優しさを含んだ怪異話・六話が収録されています。 前作は、“住居の怪異”に特化した感じでしたが、本書は住居は勿論ですが、思い出の場所だったり、古い道具や着物に関する事だったりと家以外の“怪”の話もあり、色んな怖さを堪能(?)できました。 概ね中盤までは怖いのですが、ラストは温かな感じの話が多い中、第一話「芙蓉忌」は破滅的なラストでしたね。尾端さんもこの話ではちょっとしか登場せず、(警告した“植木屋”は誰だったのかな?前作に出てきたっけ?)怪に魅入られた男の末路が気になります。 登場するだけで安心させてくれる尾端さんですが、第五話「水の声」では、営繕屋というより、“名探偵”ばりの推理力を見せてくれたりと、やっぱりこの人自身も謎だなぁと、もっと尾端さんの事が知りたくなりました。 印象的なのは、第二話「関守」、第六話「まさくに」ですかね。 「関守」は、わらべ歌『通りゃんせ』が軸になっているのですが、この歌のダークな雰囲気と、私が子どもの頃『この子の七つのお祝いに』という、トラウマ級の凄コワ映画があったのを思い出してしまった為、“もう絶対恐ろしいヤツ・・”とビクビクしながら読んでいたのですが、思いのほか結果ええ話で、ふう・・と一息でした。 そして「まさくに」。こちらも、中盤までの恐怖は半端ないのですが、実は“体を張って”メッセージを伝えようとしていた“まさくにさん”の話で、ラストではホっとするパターンでした・・にしても、“まさくにさん”の表現の仕方が怖すぎるので、もうちょいソフトに伝えて欲しかったです。

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2021/08/28

ドキドキしながら ほぼ一気読み。どの話も ホロっと来ました。もう少し 尾端さんが、目立ってくれたらと思います。

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2021/08/04

全部好きですが 個人的には 関守 水の声 まさくに が良かっです❗️ このシリーズはいつまでも続いてほしい‼️

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2021/03/31

いつの間にか第二弾が出ていた! 建物や場所に囚われた怪異を、営繕屋の尾端が手を入れることによって本来あるべき場所へ返してやったり、導いてあげたりする、連作短編集。 「関守」通りゃんせのメロディーから思い出された幼い頃の記憶、日が暮れかかった神社への細い道、立ちふさがる黒い影…通り...

いつの間にか第二弾が出ていた! 建物や場所に囚われた怪異を、営繕屋の尾端が手を入れることによって本来あるべき場所へ返してやったり、導いてあげたりする、連作短編集。 「関守」通りゃんせのメロディーから思い出された幼い頃の記憶、日が暮れかかった神社への細い道、立ちふさがる黒い影…通りゃんせのメロディーを聞くたびその情景を思い浮かべてしまいそう。歌に関する民俗学的な部分も面白かった。 「まさくに」屋根裏部屋に棲みついた首つり幽霊、正邦さん。怖いんだけど、最後は少し和む。この2作が特にお気に入りです。 家の壁の隙間から存在しないはずの女の姿を覗き見て、それに囚われていく男を描いた「芙蓉忌」これは他の話と違って救いのないラスト。その後どうなってしまったんだろう。 第一弾を読んだ時も思ったけど、尾端の、怪異を排除するのではなく寄り添い導いてあげるようなところが好きだ。今後も続いてほしいシリーズです。

Posted byブクログ