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営繕かるかや怪異譚(その弐) の商品レビュー

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95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    22

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2022/07/17

前作はそれぞれ最後ほっこりするというか、解決してたんだけど本作は1本目から後味よくないというかこのあとどうなったんだろう、という終わりだったのでこの後もこういう終わりで持ってくるのね!とゾクゾクしながら続き読んだら普通にハッピーエンドだったので少しガッカリ。 でも次作も期待して...

前作はそれぞれ最後ほっこりするというか、解決してたんだけど本作は1本目から後味よくないというかこのあとどうなったんだろう、という終わりだったのでこの後もこういう終わりで持ってくるのね!とゾクゾクしながら続き読んだら普通にハッピーエンドだったので少しガッカリ。 でも次作も期待してます。

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2022/07/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

最初の芸妓さんの話、明るい救いがあるかと思って読んでたのでグェーってなった。それにしても尾端さんは老若男女あたりが良くて、人の好きを尊重して価値観を押し付けない、たまらん男前だなと思った。おばあちゃんに「剛毅ですね」と言うところ好き。

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2022/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全体的に印象に残る話で、どれが一番印象に残ったかと考えて悩みました。 まず「関守」と「まさくに」は、ホラーを読まない私が小野不由美さんのホラーを読むのはこういう話があるからだと思いました。 「まつとし聞かば」「水の声」は個人的に好きな話だと思いました。 「魂やどりて」は道具屋さんの気持ちに共感しました。

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2022/05/22

静かに淡々と 一話ごとすすむ。 読みごたえがある。 すごく怖くて大変な時に助けてくれる 営繕屋 尾端さんの 静かな包容力。 松坂桃李さんで 映画化されないかなー。

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2022/05/15

★あれはこの建物に残った記憶だったのか。(p.26) 【感想】表現は怖いがおもに情緒的に終わる、怪異とうまく折り合いをつけるお話。ラクに読める怪談。 【第一話】男が戻ってきた古い実家の二階の隙間から覗ける向かいの家では哀しげな若い芸姑が三味線を弾いていた。 【第二話】「通りゃ...

★あれはこの建物に残った記憶だったのか。(p.26) 【感想】表現は怖いがおもに情緒的に終わる、怪異とうまく折り合いをつけるお話。ラクに読める怪談。 【第一話】男が戻ってきた古い実家の二階の隙間から覗ける向かいの家では哀しげな若い芸姑が三味線を弾いていた。 【第二話】「通りゃんせ」で通せんぼしていたのはだれ? 【第三話】飼っていた猫が死んだことを知らせずにいたせいで帰ってくるのを心待にしている小学生の息子のもとになにかが通ってきはじめた。 【第四話】古民家のリフォームを楽しんでいる女に聞こえる声。 【第五話】子どもの頃川で溺れ死んだ友人の霊がだんだん近づいてくる。 【第六話】祖母の古い家に引っ越してきた少年は屋根裏部屋を見つけ秘密基地的に楽しんでいたが… ▼簡単なメモ 【一行目】その女は壁の向こうにいた。 【営繕】建物を修繕したりする。個人的に身近な人が営繕だったので思い入れはある職業です。 【尾端/おばな】営繕。霊能者でもないふつうの男だが怪異に遭遇することが多く、祓うことはできないが家の改装などでなんとか現象と折り合いをつけてしまう。 【隈田/くまだ】工務店の棟梁。腕がいい。尾端に仕事を紹介してくれる。 【舞台】小さな城下町。記述からすると名古屋周辺のどこかかもしれない? モデルというのではないが個人的にはよく知っている備中松山城と高梁市をイメージしながら読んでいた。地方都市で通える範囲内に大学もないとのことなのでそう大きな町ではなさそう。それにしても、備中松山城はお化粧直しされて物足りなくなったなあ。むかしのあまり人の来ない、わびしい古びた感じがよかったんやけど。

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2022/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小野不由美は「物語の閉め方」が上手いなぁ、と思わせる六編 街の詳細な描写や、家の間取りは何度読み直しても理解できず自分の読解力、情景の想像力のなさを痛感すること前作同様に感じる部分はあった(十二国記でも感じたなぁ同じこと…) けれど、禍々しいものは禍々しく、嫌な人物はとことん嫌いにさせる、でも最後はストンとすっきり救いのある話ばかりだった(芙蓉忌はモヤ…と終わったけれど…) 集中して夜に読むと、背筋がすっと寒くなる感じが著者のホラー小説家の実力が発揮されていて良いなと思った 今作は前作の城下町とは舞台は少し違うんだな….というのが 少し残念 同じ街の中で、ひっそりと怪異が在つづけている、というのがとても魅力的だった為、そこを離れた話だったので少し混乱もした とはいえ、尾端が霊能者でも僧でもないのに、ある事象(怪異)を、強引でなく、そっと営繕することで解決する。 謎のままで回収されない謎もあるけれど、営膳屋だからこそ全部解決せず、不可思議なものは不可思議なままなのも良い

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2022/03/12

今回も、それぞれの怪異で趣が異なり、不気味さ怖さはあるけれど、しんみりするものもあり、相変わらず素敵なホラー。大好き、ジャパニーズホラー。 前作に比べて尾端さんが更にさり気なく出てきて仕事をしているため、より怪異とそれに遇う人・建物に焦点が当たっている印象を受けました。 尾端さ...

今回も、それぞれの怪異で趣が異なり、不気味さ怖さはあるけれど、しんみりするものもあり、相変わらず素敵なホラー。大好き、ジャパニーズホラー。 前作に比べて尾端さんが更にさり気なく出てきて仕事をしているため、より怪異とそれに遇う人・建物に焦点が当たっている印象を受けました。 尾端さんは癒しなので、これ以上、サッとあらわれてスッと仕事をしていく人になると、ちょっと寂しい……。 怪異に対して、怖がりはするけれどアレルギー的な反応をせずに、落としどころを探って共存というこのスタンス、好きだなあ。表紙が漆原さんで嬉しい。

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2022/03/06

CL 2022.3.4-2022.3.6 シリーズその弐。 こっちのほうがラストが優しい。 怪異と共生する手立てを考えているような。

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2022/02/23

一巻に続き、楽しく読みました。ただ個人的には一巻にすごく好きな話があったので星3にしています。 全巻よりも怪異との距離が近く、実害が出てるケースの話もあったので忍びよる恐怖というよりは緊迫した雰囲気が感じられました。作中、もしこのままでいたら最後にはどうなっていたのだろう…と仄暗...

一巻に続き、楽しく読みました。ただ個人的には一巻にすごく好きな話があったので星3にしています。 全巻よりも怪異との距離が近く、実害が出てるケースの話もあったので忍びよる恐怖というよりは緊迫した雰囲気が感じられました。作中、もしこのままでいたら最後にはどうなっていたのだろう…と仄暗い気分になります。 そして、相変わらず営繕さんは謎の人物で、正直、怪異よりも営繕さんのほうが不思議な存在です。ただそこがクセになります。

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2021/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続編出てるじゃん!と今頃気づいて読みました。 今回も面白かった。怖さが増している。 1巻はわりと各話同じトーンでまとまっていたように思いますが、2巻は雰囲気がバラエティに富んでいる印象。1話目にこれ持ってくる?怖かった…! 面白かったのは表題「水の声」。 最後のお話、表題「まさくに」は読後感が良くて好きです。最後がこれでよかった…。

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