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ケイトが恐れるすべて の商品レビュー

3.8

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2019/09/29

面白かったなぁー。 前作同様、中盤までの、え?え?そうなの!?そうなんだ!という展開はすごい。そのあとはどうなるのかとはらはら。最後まですごく楽しめた。ケイトよく頑張ったよ…。 今回はちょっとほっとする終わりかた。

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2019/09/26

過去の事件のトラウマでパニック障害を抱えるケイトが、異国の地ボストンで再び事件に巻き込まれる。でも絵が上手で肖像画を描くのが得意という彼女の一芸が事件解決の糸口になるところが良かった!読後感すっきりでひと安心でした。 気さくに話しかけてくるイケメンには注意ですね!

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2019/09/21

物語はロンドンに住むケイトと、ボストンに住む又従兄のコービンが半年間だけ住居を交換する場面から始まる。ケイトは初めて米国を訪れるが、女性の死体が発見された日から、恐怖の世界へと導かれる。物語を複雑にしているのは、ケイトが過去の恋愛において悲惨な事件を体験してトラウマを抱えている設...

物語はロンドンに住むケイトと、ボストンに住む又従兄のコービンが半年間だけ住居を交換する場面から始まる。ケイトは初めて米国を訪れるが、女性の死体が発見された日から、恐怖の世界へと導かれる。物語を複雑にしているのは、ケイトが過去の恋愛において悲惨な事件を体験してトラウマを抱えている設定で、これがサスペンスを高めている。 ​ 誰にいかに語らせるかという点が重要で、それぞれの語り手が読者に対して嘘をつかず、隠し事をしていないにも関わらず、じわじわと不穏な雰囲気に支配され、予想外のクライマックスへと流れていく。どうしても『ミランダ~』と比べてしまうが、完成度では前作の方が上回っているが、ぞわぞわくる雰囲気は本作品の方が好みかな。​ ​ 不埒な悪が浮き彫りになるイヤミス風なのに、後味は悪くない巧さが気に入って、やや甘めの評価。なーんか好きだわ、この作者。

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2019/09/07

『ケイトが恐れるすべて』 秀逸なタイトルである。 『そしてミランダを殺す』もよかったが、こちらも素晴らしい。 しかし、読了後の印象を言うならば、 『ミランダはケイトを殺す』 『実はミランダより恐ろしい』 だろうか? 『そしてミランダを殺す』の、あのピーター・スワンソンの新作で...

『ケイトが恐れるすべて』 秀逸なタイトルである。 『そしてミランダを殺す』もよかったが、こちらも素晴らしい。 しかし、読了後の印象を言うならば、 『ミランダはケイトを殺す』 『実はミランダより恐ろしい』 だろうか? 『そしてミランダを殺す』の、あのピーター・スワンソンの新作である。 人は『ミランダ~』級の恐怖を期待してしまうではないか。 知らず知らず呼吸が浅くなり、脳神経をビリビリと電流が駆け抜け、ある瞬間、「えー!」「ひー!」などと声をあげてしまう恐怖! 興奮! そんな『ミランダ~』と同質の恐怖を期待したむきには、残念としか言いようがない。 この本に、あれと同質の恐怖はない。 あちこちの評判を見るに、つい『ミランダ~』を望んでしまった人が、辛い点数をつけているようだ。 無理もない。「思っていた恐怖と違う」のだから。 しかし、この『ケイト~』には、違う種類の恐怖があるのだ。 『ミランダ~』より怖いものが。 人は空港や列車で初めて出会った人と、その後の人生を変えてしまうような"プラン"を練ることはめったにない。 しかし、住む場所を変えることはある。 向かいに誰がいるか知らない、隣になにがあるか知らない、そんな新しい環境に身をおくことはある。 気の合う人と友達になったり、親友になったり、いいなと思う人とデートを経てつきあうこともある。 人として当然の営みである。 相手がどんな人かもわからないのに。 そう、考えてみれば、『ケイト~』には、『ミランダ~』よりよほど身近で現実的な恐怖があるのだ。 なのに、さすが『ミランダ~』は強烈だ。『ケイト~』の面白さを潰してしまった。 人はいざ知らず、私はうすら寒い恐怖に息のとまる心地がした。 今夜から戸締まりを念入りにすることにする。 そつなく、確実にだ。

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2019/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サスペンス強めで、謎的要素があまりなくて、見せ方に工夫系はあまり好みではないのでこの評価。 今回はその工夫もあまり効いていない。 サイコパスがひとり強烈だけど、周りの人もみんなおかしいと思うし、読んでいて楽しくない。

Posted byブクログ

2019/09/01

期間限定で又従兄弟とアパートを交換した女性が、引っ越し早々に殺人事件に巻き込まれる。過去のトラウマもあり疑心暗鬼になった主人公は、精神的に徐々に追い詰められていく。 前作の『そしてミランダを殺す』がおもしろかったので手に取ったのだが、犯人の正体は早々に目星がつく。 でも、不安障...

期間限定で又従兄弟とアパートを交換した女性が、引っ越し早々に殺人事件に巻き込まれる。過去のトラウマもあり疑心暗鬼になった主人公は、精神的に徐々に追い詰められていく。 前作の『そしてミランダを殺す』がおもしろかったので手に取ったのだが、犯人の正体は早々に目星がつく。 でも、不安障害もあって精神的にもろい主人公が、誰を信じればいいのかわからず、危険だらけのなかで追い込まれていく緊迫感あふれる描写は巧みで、上質なサスペンスを味わえた。 真相が明らかになってからの説明は冗長で、まだ意外な何かが起こるのかと勘ぐってしまうほど。犯人の異様さを強調したかったのだろうが、もう少しさらりと終わらせてもいい。

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2019/08/18

誰を信じていいのか、なにが本当で嘘をついているのは誰か。自分が知っていること、知らないこと。他人が知っていること、知らないこと。そこの駆け引きが面白い。思いもよらない出来事、展開に目がいくけれど登場人物たちの心の動き、自分すら疑ってしまうような混乱や焦り、読者にはフェアに伝えられ...

誰を信じていいのか、なにが本当で嘘をついているのは誰か。自分が知っていること、知らないこと。他人が知っていること、知らないこと。そこの駆け引きが面白い。思いもよらない出来事、展開に目がいくけれど登場人物たちの心の動き、自分すら疑ってしまうような混乱や焦り、読者にはフェアに伝えられているけれどそれでも先が読めない。前作も今作も満足度はすごく高くもっといろんな作品を読んでみたくなる。

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2019/08/18

読み進めさせる力は強いのだけど 「カササギ殺人事件」の時にも感じたけど こういうちょっと古めの造りって 流行ってるのだろうか? 「驚愕の真相が」「衝撃の〜」とかは弱く 前作のインパクトが強くて、驚きが少なかった… 期待し過ぎたというだけなので 「そしてミランダを殺す」を未読の方...

読み進めさせる力は強いのだけど 「カササギ殺人事件」の時にも感じたけど こういうちょっと古めの造りって 流行ってるのだろうか? 「驚愕の真相が」「衝撃の〜」とかは弱く 前作のインパクトが強くて、驚きが少なかった… 期待し過ぎたというだけなので 「そしてミランダを殺す」を未読の方には オススメ

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2019/08/14

サスペンス王道なんだろうなって作品だけど、やられたー!的なカタルシスは特になく淡々とストーリーが進み終わる。 本格派と言えばそうだけど、アクロバット決めてくるサスペンスが最近多い中ちょっと弱いんじゃ無い?と思ってしまう。 惜しい。

Posted byブクログ

2019/08/06

サスペンスとして面白かった。ちょっと『レベッカ』やパトリシア・ハイスミスを連想させられるような。 ただ惜しむらくは、「そうかアレはコレだったのか〜」という答えが幾分丁寧過ぎるかなあというのと、哀切が少なめ。 いろんな本が出てくるのが付録的に面白い。

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