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ケイトが恐れるすべて の商品レビュー

3.8

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/03/27

怖い怖い怖いっ 不安と疑念と差し迫る恐怖がリアル!超良作サスペンスミステリー #ケイトが恐れるすべて ロンドンに住む主人公ケイトが、アメリカに住む従兄と部屋を交換するところから物語は始まる。チャレンジングな新しい生活を求めつつも、もともと不安症持ちの彼女は憂いでいた。 そんな中...

怖い怖い怖いっ 不安と疑念と差し迫る恐怖がリアル!超良作サスペンスミステリー #ケイトが恐れるすべて ロンドンに住む主人公ケイトが、アメリカに住む従兄と部屋を交換するところから物語は始まる。チャレンジングな新しい生活を求めつつも、もともと不安症持ちの彼女は憂いでいた。 そんな中、交換した部屋に到着した翌日に隣に住む女性が死体で発見されてしまう。誰が殺したのか… 同じアパートに住む人々、訪ねてくる人々、従兄、警察官たちが、さらにケイトを不安にさせていく。 強烈な登場人物たちが暗躍する描写がお見事、ズバリ面白い! どんだけ変態なんだと。 ストーリーの組み立ても素晴らしく、少しずつ見えてくる事実が読み手すら不安にさせてくる。そして衝撃的な真相、殺るか殺られるか… こ、怖いっ 海外ミステリーですが決して読みづらくなく、サスペンスな展開にぐいぐい飲み込まれてしまいます。また重厚感がたまらないですね。海外文化や世界観にも触れられるところも最高です。洋画もいいですが、海外小説もおすすめですよ。 最後にケイトには優しく誠実な男性と幸せになってほしいと思いました。がんばってね。 「そしてミランダを殺す」も傑作ですが、自分はこちらの方が迫りくる感じが好きでした。最新作も読もうと思います。ミステリー好きには鬼おすすめの作品です!

Posted byブクログ

2022/03/10

登場人物みんなどっか精神的にやられてて、怖かった。 コービンのアパートメントがどんな感じなのか、あんまりイメージできなかった。豪華で広くて部屋数多くて・・・。 地下につながる階段は、名探偵ポワロでそういうのが出てきたのでイメージできた。海外では普通なのかな?あの構造はけっこう危...

登場人物みんなどっか精神的にやられてて、怖かった。 コービンのアパートメントがどんな感じなのか、あんまりイメージできなかった。豪華で広くて部屋数多くて・・・。 地下につながる階段は、名探偵ポワロでそういうのが出てきたのでイメージできた。海外では普通なのかな?あの構造はけっこう危険だよね。

Posted byブクログ

2022/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3部作の第2弾。前作でストーカーと化したキンポール刑事は当然ながら退場。今回は、相棒だったロバータ・ジェイムズ刑事がボストン市警からは参戦です。冒頭の、オードリーの部屋の扉をノックしていた顎のない女性は、〈プロポジション〉のバーテンダー、サマンサなんでしょうか?なんか未回収で、気になる。 あと、ネコのサンダースは意外に活躍していましたが、結局、この(引きこもりらしき)いわくありげな飼い主はブラフだったのね。 ずっとヘンリーの見えない影に怯えていたコービンが、チョロっと検索するだけで「ついにやつを見つけた」となるのは、ボリューム感のバランスが悪過ぎ。キューブリック好きだったってだけで、え?見開きページで到達できちゃうの?ちょっと安直。シラけた。

Posted byブクログ

2022/02/19

怖!こわいこわい。 ケイトは、そりゃトラウマになるわ…という過去の事件から、アメリカでもまた事件に巻き込まれていくのだが、犯人が異常者すぎて本当に可哀想だった。 ピーター・スワンソンは多視点もののサスペンスが上手いんだな、と、『アリス』『ミランダ』そして本書と読んできて感じた。 ...

怖!こわいこわい。 ケイトは、そりゃトラウマになるわ…という過去の事件から、アメリカでもまた事件に巻き込まれていくのだが、犯人が異常者すぎて本当に可哀想だった。 ピーター・スワンソンは多視点もののサスペンスが上手いんだな、と、『アリス』『ミランダ』そして本書と読んできて感じた。 本書は驚きという点では他著にはやや劣るものの、各登場人物の心理描写や過去のエピソード、そして「現在」に進行している事件にどう関わっているかというパズルのような構成の確かさ。 このようなミステリ(サスペンス)は特に、物語のほんの些細な瑕疵によって、読み手はその没入感や勢いを殺がれてしまうものだけれど、そういったものもなく(たぶん)、終盤ではすっかりケイトの幸せを願うまでになっていた。 大丈夫、ケイトはきっと幸せになれる。 最後の手紙が泣かせた。

Posted byブクログ

2022/02/08

ロンドンに住むケイトは、又従兄のコービンと住居を交換し、半年間ボストンのアパートメントで暮らすことにする。だが新居に到着した翌日、隣室の女性の死体が発見される。女性の友人と名乗る男や向かいの棟の住人は、彼女とコービンは恋人同士だが周囲には秘密にしていたといい、コービンはケイトに女...

ロンドンに住むケイトは、又従兄のコービンと住居を交換し、半年間ボストンのアパートメントで暮らすことにする。だが新居に到着した翌日、隣室の女性の死体が発見される。女性の友人と名乗る男や向かいの棟の住人は、彼女とコービンは恋人同士だが周囲には秘密にしていたといい、コービンはケイトに女性との関係を否定する。嘘をついているのは誰なのか? 上質なサスペンス、ここにあり。ロバータ・ジェイムズ刑事が、一作目にも登場していたとは気づかず。

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2022/01/21

ケイトの恐怖は正しかった。 妄想でも幻想でもなく そぐ側で起きていた。 見えない何かの存在と、 自分の頭の中の声の存在。 一度生まれた恐怖を脱ぐのは簡単な事じゃない。 真犯人が誰なのか、序盤から早々に 予想させておいて、徐々に真の恐怖の内訳が 紐解かれ、読み始めたら止められない...

ケイトの恐怖は正しかった。 妄想でも幻想でもなく そぐ側で起きていた。 見えない何かの存在と、 自分の頭の中の声の存在。 一度生まれた恐怖を脱ぐのは簡単な事じゃない。 真犯人が誰なのか、序盤から早々に 予想させておいて、徐々に真の恐怖の内訳が 紐解かれ、読み始めたら止められない。 映像化必須! 映画になっても楽しめるはず。

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2022/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こういうミステリーとサスペンス両方の側面を持つ小説大好き。出てくる登場人物次から次へとヤバいやつばっかで草。それぞれの視点から物語が紡がれていきストーリーが進んでいくのも◎メンタル抉られそうなくらいシリアスでサイコパス。先の展開がどうなるのか気になりすごく楽しくあっという間に読み終わってしまった… この作家さんは初見でしたが他の作品も評価が高いので読んで見ようと思う。

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2021/12/09

ロンドンに住んでいるケイトは、又従兄のコービンと住まいを交換し、半年間ボストンで暮らすことになった。しかし、ボストンでの新しい生活が始まって早々に、同じアパートメントに住むオードリーという若い女性が殺されるという事件が起きてしまう。 過去に恐ろしい経験をしたケイトは極端に怖がりで...

ロンドンに住んでいるケイトは、又従兄のコービンと住まいを交換し、半年間ボストンで暮らすことになった。しかし、ボストンでの新しい生活が始まって早々に、同じアパートメントに住むオードリーという若い女性が殺されるという事件が起きてしまう。 過去に恐ろしい経験をしたケイトは極端に怖がりで、悲観的なものの考え方をしてしまう傾向がある。でも今起きていることが果たして、彼女の勘違いなのか、それとも実際に起こっていることなのか、読んでいるわたしたちにはもちろん判断がつかない。 コービンはどうやらオードリーと関係があったようだが、なぜかそれを周りに隠していたらしい。そして、オードリーの向かいの部屋に住んでいる、覗きが趣味のちょっと異常者のように描かれている男性の存在も怪しい(でもケイトは彼にちょっと惹かれちゃってる)。 物語の語り手はくるくると変わる。これがまた面白い。彼らが語る自身の過去が、非常に壮絶で恐ろしいから。 誰もが心の中に、または過去に、様々な秘密を抱えているのだ。まともな人は一人もいないように見えるため、全員が怪しく感じられる。 果たして本当の犯人は誰なのだろうか。 その犯人の魔の手はケイトにも届こうとしている。 ラストに近づくにつれて緊張感は加速していき、息も詰まるくらい。 なかなか読み応えのあるサスペンスだったと思う。 『そしてミランダを殺す』も面白いみたいなので、ぜひこちらも読んでみたいと思った。 しかし、外国ではおうちを交換して暮らすというのは日常的に行われていることなのだろうか。 昔『the Holiday』という他人同士(確かそうだったと思う)の女性が、住んでいる家を交換してしばらく生活するという映画を観た。 自分の家に他人が暮らすなんてねえ。。。 移り住んだ先に、若き頃のジュード・ロウがいるならそれも悪くないけど。

Posted byブクログ

2021/07/24

 小説が始まってほどなく主要な登場人物はすべて登場するが、出てくる人物すべてのクセがすごい。サイコパスな犯人による猟奇殺人が絡んでいるが、どこまでが犯人サイドで、どこまでが被害者になり得る側なのか、ストーリー展開はスピーディーで先を読み急がせる。鳥肌モノの最後のあと、もうひと展開...

 小説が始まってほどなく主要な登場人物はすべて登場するが、出てくる人物すべてのクセがすごい。サイコパスな犯人による猟奇殺人が絡んでいるが、どこまでが犯人サイドで、どこまでが被害者になり得る側なのか、ストーリー展開はスピーディーで先を読み急がせる。鳥肌モノの最後のあと、もうひと展開期待したが、そこまではそこは抜けていなかった。

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2022/03/01

ミランダ〜から早数ヶ月。無駄な寄り道が多いイメージの作家だが、今回は最後まで楽しく読む事が出来た。 又従兄弟のコービンと住居交換をしたケイト。 過去の男ジョージの黒い影に苦しみ、自分を変えるために踏み出した一歩のはずがーー。 翌日隣人オードリーが不審死を遂げる。彼女を取り巻くア...

ミランダ〜から早数ヶ月。無駄な寄り道が多いイメージの作家だが、今回は最後まで楽しく読む事が出来た。 又従兄弟のコービンと住居交換をしたケイト。 過去の男ジョージの黒い影に苦しみ、自分を変えるために踏み出した一歩のはずがーー。 翌日隣人オードリーが不審死を遂げる。彼女を取り巻くアランやジャック 悲劇の定番スパイス複数メンズの存在。このスリーメンズの発言はどれも興味深く、まるで「ダウト」をしているかのよう。 誰が真実を語り、誰が嘘を吐いているのか...主にこちらが読者の興味をそそるメインストリートとなるのだが、この侵食していくようなジワジワと進む前半とは打って変わって、終盤に入っての突如のギア変。THE サスペンスなスピード感は読者の休息を許してくれない。言ってくれればその前に睡眠を挟んだものを...寝不足だ... 酷いトラウマから抜け出そうとするケイト。 消して熱意や根性がある訳ではなくどこか「あわよくば...」な彼女の姿勢に第三者として不快な気持ちは持てど、そんなグラグラのメンタルに「リアル」を感じとても好感的なキャラクターとなった。 星の欠けた部分は、スリーメンズ達の行動だ。恋愛の仕方が嫌!!!ヒーローな自分に酔いしれてる感が堪らなく嫌!!!!でもこの嫌悪もまた楽しいから困った物だ。 ーーーーーーーーーーー サスペンスが主食の貴方。是非、オードリーの不審死の真実とケイトの行く末にドキマギしながらこの作品を楽しんで下さいませ。

Posted byブクログ