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木曜日にはココアを の商品レビュー

4.2

1345件のお客様レビュー

  1. 5つ

    511

  2. 4つ

    513

  3. 3つ

    226

  4. 2つ

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  5. 1つ

    7

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2024/06/27

人の縁を繋ぐ短編たちのリレー。 青山さんは何度私を泣かせれば気が済むのか!ってくらい何度もうるうるさせられた。 マスターが繋いでるように見えて、あまり関係なくいろんな人が交わって生きてる。 物語の展開も東京の小さなカフェからシドニーの植物園と場面が切り替わるので繋がりが拡がる壮大...

人の縁を繋ぐ短編たちのリレー。 青山さんは何度私を泣かせれば気が済むのか!ってくらい何度もうるうるさせられた。 マスターが繋いでるように見えて、あまり関係なくいろんな人が交わって生きてる。 物語の展開も東京の小さなカフェからシドニーの植物園と場面が切り替わるので繋がりが拡がる壮大さも感じる。 出てくる女性も男性も、みんななんだか可愛らしく応援してしまう。

Posted byブクログ

2024/08/19

青山美智子さんの作品を読むのは、「お探し物は図書室まで」に続き二作目。 カフェを舞台にしたほっこりできる物語が読みたいと思い手に取りました。 川沿いの桜並木の端にちょこんと建つ小さなお店、マーブル・カフェ。 カフェの雇われ店長の青年や、カフェに訪れる人々、縁のある人々のドラマを...

青山美智子さんの作品を読むのは、「お探し物は図書室まで」に続き二作目。 カフェを舞台にしたほっこりできる物語が読みたいと思い手に取りました。 川沿いの桜並木の端にちょこんと建つ小さなお店、マーブル・カフェ。 カフェの雇われ店長の青年や、カフェに訪れる人々、縁のある人々のドラマを描いた連作短編集。 マーブル・カフェのマスター(ほとんど店を不在にしている)は謎が多く、カフェと関係が無いように思われるところで突然登場したりします。 それぞれのお話のタイトルに、イメージカラーや舞台となる都市名が添えられているのが印象的。 ココアの茶色に、卵焼きの黄色、ネイルのピンクにサムシングブルーの青色・・・ 三話目の「のびゆくわれら[Pink/Tokyo]」の好きな一節。 「ひとつひとつがライブなんだ。試行錯誤で、体当たりで、合っているかどうかわからない正解を探し続ける。」 失敗したからダメなのではなくって、そこから新しい選択肢や可能性を見出していく。 それが成長するということなのかも。 六話目「半世紀ロマンス[Grey/Sydney]」に登場するベジマイト。 初めて聞いたその食べ物は、チョコレートクリームのような見た目に反した塩辛い味の発酵食品なのだそう。 一回くらいは味わってみたいかも。 カラフルなロリキートにも会ってみたいし、十一話目に登場するジャカランダの紫も見に行きたい。 七話目の「カウントダウン[Green/Sydney]」に登場する青年の言葉が素敵。 「それに、緑色ばっかりって言うけど、この緑色の中にはいろんな色が入ってる。僕にはぜんぶ、違う色に見えるよ。どれも素敵だよ。うれしいのも楽しいのも、さみしいのも、怒ってるのも、慈愛も情熱も。伝わるよ。たくさんたくさん、描いてほしい」 緑色は私も一番すきな色。 ロイヤル・ボタニック・ガーデン、いつの日か訪れたいな。 そこでラルフさんのサンドイッチも食べられたら最高なのだけれど。 どこまでも連鎖していく物語が終盤に差し掛かり、あの人へと繋がっていった時、胸がいっぱいになりました。 読み終えた後は、寒い季節に飲むあつあつのココアのように、じんわり心が温まります。 そんな物語が十二個も入っていて、至福の読書体験となりました。

Posted byブクログ

2024/06/25

青山美智子さんの本は初読みです。 電車の中でスーツを着たおじ様が読んでいて、何だかほっこりしたのがキッカケ。 読んだ後、心が温まり、癒されましたー。 こんな風にいつも周りの人達と優しく繋がれたらなと思わせてくれる1冊です。 日本とシドニーを舞台にした12個のストーリーが続きます...

青山美智子さんの本は初読みです。 電車の中でスーツを着たおじ様が読んでいて、何だかほっこりしたのがキッカケ。 読んだ後、心が温まり、癒されましたー。 こんな風にいつも周りの人達と優しく繋がれたらなと思わせてくれる1冊です。 日本とシドニーを舞台にした12個のストーリーが続きます。登場人物が何気ない日常の出来事の中、何処かでつながっているところが素敵。 それぞれの話に「色」が設定されているのも好きです。 私は「きまじめな卵焼き」と「帰ってきた魔女」がお気に入り。 可愛いお話だったなぁ。 読んでいる間、つい頬が緩んでしまった。 ぜひ、青山美智子さんの他の作品も読んでみたいと思いました。

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2024/06/24

人と人は繋がっている、世界はどこかで繋がっている、と感じる一冊でした。 優しく語られるそれぞれの日常。 誰も彼も関わる人への影響を与えていて、その先で波紋のように拡がっていき誰かの勇気や安らぎや幸せに繋がったりする。そんな素敵なエピソードが複数入っています。 この人あそこで出て...

人と人は繋がっている、世界はどこかで繋がっている、と感じる一冊でした。 優しく語られるそれぞれの日常。 誰も彼も関わる人への影響を与えていて、その先で波紋のように拡がっていき誰かの勇気や安らぎや幸せに繋がったりする。そんな素敵なエピソードが複数入っています。 この人あそこで出てきた人だ〜っていうのがたくさんあるので、読み返して確認したくなり、読み終わってすぐ2週目に入りました笑 僕の中のお魚がぴょくぴょく跳ねまわる表現が可愛くてお気に入り。

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2024/06/23

短編集が沢山あると思ったら全て繋がっていた。 とても心が温かくなるようなそんな物語ばかり。 最後を見終えてからもう一回冒頭の部分を読んだらとてもスッキリ出来た。 オーストラリアと日本が舞台。 私もお気に入りのカフェを見つけたい。 そして何か夢中になれる、できることを探したい...

短編集が沢山あると思ったら全て繋がっていた。 とても心が温かくなるようなそんな物語ばかり。 最後を見終えてからもう一回冒頭の部分を読んだらとてもスッキリ出来た。 オーストラリアと日本が舞台。 私もお気に入りのカフェを見つけたい。 そして何か夢中になれる、できることを探したい それこそ読書ができるようなカフェ。

Posted byブクログ

2024/06/23

自分と誰か、誰かと誰かが繋がっている。一期一会、その時の出会いを大切に、丁寧に。これから出会う誰かとそんなふうに接していきたいなと思った。優しい気持ちになれる短編集。

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2024/06/23

果てしなく読みやすい物語。 不快なワードがひとつもないというか、問題が起きてから解決するまでが超マッハ。 ドラマや映画の嫌なシーンが嫌でみられない人なんかにオススメです。 嫌なシーンというのは例えば主人公が大失敗して大恥かいたり、よせばいいのに余計なことして空回りしたりするやつの...

果てしなく読みやすい物語。 不快なワードがひとつもないというか、問題が起きてから解決するまでが超マッハ。 ドラマや映画の嫌なシーンが嫌でみられない人なんかにオススメです。 嫌なシーンというのは例えば主人公が大失敗して大恥かいたり、よせばいいのに余計なことして空回りしたりするやつのことです。 もちろん全くないというわけじゃないですがたいていすぐ解決しますし、嫌レベルでいうと2とか3くらいなのでそもそもあんまりダメージを受けません。 マイナスへの振りが控えめな分プラスもちょっと控えめな印象があり、休日にがっつり読むよりは通勤の合間にちょこちょこ読むのに向いている本だと思いました。

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2024/06/22

とても読みやすく、読後、心が温かくなり身近な人を大切にしよう、と思えます。短編集でありながら登場人物がところどころ繋がっているので、再読してもまた楽しめます。 「心臓がポロンとハープのような音色を奏でた(ドキッとした)」「ふわぁっと雪がとけるみたいに笑う」といった表現が綺麗なと...

とても読みやすく、読後、心が温かくなり身近な人を大切にしよう、と思えます。短編集でありながら登場人物がところどころ繋がっているので、再読してもまた楽しめます。 「心臓がポロンとハープのような音色を奏でた(ドキッとした)」「ふわぁっと雪がとけるみたいに笑う」といった表現が綺麗なところも魅力です。

Posted byブクログ

2024/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冒頭の1ページで心をギュっと持って行かれてしまった。 私は普段本を読む時、物語の世界観を掴むのに時間がかかってしまう。 しかし、「木曜日にはココアを」は今まで読んだ本の中で一番印象に残る美しい冒頭だった。 物語を読む内に嫌だなと思うキャラクターもいた。 でも、みんな何かを抱えながらも時に笑って時に悩んで涙して…頑張って生きているんだと思った。 どの物語も素敵だったが、私は特に4.聖者の直進と6.半世紀ロマンス、7.カウントダウン、12.恋文が好きだと思った。 12.恋文では、ココアさんの店員さんへの想いに感動した。 ココアさんの紡ぐ真っ直ぐに透き通った宝石のような美しく優しい言葉と想い。 率直に好きだなと思った。 人との出会いとは、自分では気づかない内にどこかでまた出会っていたり、繋がっていたりするものなのかな?と思った。 登場人物たちに「それはあの時のご婦人だよ!」とか「その絵はYouの絵だよ!」ととても教えたくなった。 でも、知らないからこそ人生の巡り合いとはおもしろいのかもしれない。 お互い両片思いだったココアさんと店員さんのように、言葉にしないと伝わらないことの大切さもこの本から教わることができた。 また好きな作家さんが増えてとても嬉しい。 この本に出会えてよかった。

Posted byブクログ

2024/06/18

どの話も優しい人がたくさん出てきて自分も優しい気持ちになった。電車で近くにおばあさんが来たとき、これを読んでいる最中だったのですぐに席を譲れた。 特に涙を堪えるのが大変だったのは、2.きまじめな卵焼き、3.のびゆくわれら。 前に出てきた名前が再登場するたびページを戻ってどんな人で...

どの話も優しい人がたくさん出てきて自分も優しい気持ちになった。電車で近くにおばあさんが来たとき、これを読んでいる最中だったのですぐに席を譲れた。 特に涙を堪えるのが大変だったのは、2.きまじめな卵焼き、3.のびゆくわれら。 前に出てきた名前が再登場するたびページを戻ってどんな人でどんな話だったか確認するのも楽しかった。

Posted byブクログ