ウォール街のランダム・ウォーカー 原著第12版 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1章 株式市場の2大流派 * ファンダメンタル派 ファンダメンタル(本質)価値と呼ばれる絶対的な価値を基準として投資を行う流派 株式の価値は企業た配当として支払うお金の流列により決まる。 本質価値より下なら買い、上なら売り。 * 砂上の楼閣学派 心理的要素を重視。集団心理を考慮して売買をする。 本質価値より上でも、それを買う養分がいれば買い。 2章 市場の狂気 過去発生したバブルについて 驚いたのは、1700年代チューリップバブルのころにオプション取引があったことと1920年代にインサイダーし放題だったこと 南海会社のバブル時代に中身のないベンチャーが乱立したのはNFTバブルをほうふつとさせる。 3章 1960年代から1990年代にかけてのバブル 機関投資家という投資のプロたちも見かけ上の数字を見て投機をしてしまう。 コングロが仕掛けた錬金術の仕組みはすごい。 第4章 21世紀は巨大なバブルで始まった 歴史は繰り返す。ハイテクバブル。 住宅ローンの証券化という新たな錬金術による住宅バブル 第5章 株価分析の二つの手法 テクニカル分析とファンダメンタル分析 株価は何から作られるか?集団心理か?定量データか? ファンダメンタルで適正価値を導き出すことの難しさ ・正しいデータを集める必要がある ・正しい分析を行う必要がある ・その結果から正しいファンダメンタル価値を導き出す必要がある それでも株価は下がる可能性がある。 ファンダメンタル価値になるように周りの株価が下がることもあるから。 第6章 テクニカル戦略は儲かるか ランダムウォーク理論VSテクニカル戦略 過去の株価から未来が予測できるか?の結論的なもの 事象がランダムに発生する以上、未来の株価は予測できないのでは? ・テクニカル的に明日上がるとわかっているなら今日買われるはずである ・手法が公開されれば皆が同じ手法をとるので効果がなくなる というところからテクニカル手法の矛盾がある
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2024/読破 一言 投資するなら脳死でインデックスか、燃える気持ちでウォール街を模索するか。 感想 ファンダメンタル、テクニカルの良い点や悪い点、投資についての考え方が多く載っており勉強になりました。結局、相場は読めないが、全ての要素を含め、自分が取れるリスクと自分の望...
2024/読破 一言 投資するなら脳死でインデックスか、燃える気持ちでウォール街を模索するか。 感想 ファンダメンタル、テクニカルの良い点や悪い点、投資についての考え方が多く載っており勉強になりました。結局、相場は読めないが、全ての要素を含め、自分が取れるリスクと自分の望むリターンを常に考えて、選択し続ける必要があると感じました。 下記は印象に残った点 p168 ファンダメンタル分析を行っても、そもそも株価が正しい方向に行くとは限らないと言うデメリットがある。 株購入時の注意3点 ①「成長が期待でき、かつて低PER(株価収益率)の銘柄を探そう。もし成長が実現したら、利益成長と株価収益率の上昇による2重のボーナスが得られるため、大きな利益をもたらす。」 PER=株価収益率 目標株価成長率が20倍 現在の株価収益率が10倍 上記の場合、低PERと考えて良い。 ②利益成長率が、今後5年以上にわたって平均市場以上の銘柄を買うこと。 市場平均を知ること、その市場平均を超える株を探すこと、それが最も重要なポイント。 ③投資家も、人間のため、投資家にウケが良い銘柄を探す。「受けが良いと言うのは、銘柄についてストーリーがあり、人々の心をつかめそうかどうか」 p257 ポートフォリオのリスクが最も低くなるのは、外国株式18%と、アメリカ株式82%の組み合わせ p332 バンガード・バリュー・インデックス・ファンド(Vanguard Value Index Fund)は投資 信託。米国大手企業のバリュー株で構成される総合指数 株価形成にはいくつかのパターンが存在する。 ・短期的には 「モメンタム」が存在する。モメンタムとは勢い、感性あるいはトレンドのこと。株価が上昇した。翌日も上昇が続く確率の方が下落する確率よりも高い。 モメンタムが発生する理由 ①行動ファイナンス理論(投資者たちの感情に基づくもの ② EPS (1株あたり利益)の成長を見通しが予想上回った場合に投資家たちが徐々にその情報を取り込んで、株価を形成していくため。 ・長期的には 「リバージョン」が存在する。リバージョンとは、平均への回帰であり、株価が何ヶ月あるいは何年も上昇トレンドをたどると、その後には相場に調整が起こると言うもの。 リスクパリティー運用
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株価の値動きは予測不能で、長期の観測であれば大半のプロのトレーダーの取引はインデックス投資に負けるということが書いてある〜という事前情報を知りながらこの本を手に取った。 積立NISAの制度変更を来月に控え、インデックス投資のプラス情報を得ることによってモチベーションアップを図る目...
株価の値動きは予測不能で、長期の観測であれば大半のプロのトレーダーの取引はインデックス投資に負けるということが書いてある〜という事前情報を知りながらこの本を手に取った。 積立NISAの制度変更を来月に控え、インデックス投資のプラス情報を得ることによってモチベーションアップを図る目的。知りたい情報だけを選ぶという投資のセオリーとして本来はNG行為である。 ほとんどの投資家がインデックス投資始めたらどうなるのかなどの考察は面白かった。 全体を通して投資初心者には難しい言葉や前提が多かった。少し前に読んだ「Just Keep Buying」のほうが初心者におすすめ。
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名著と言われるだけあって、非常に面白く読める。バブルの歴史やサブプライムローンについても軽く触れていて読みやすい。ただ、もう少し突っ込んで読みたいならば、別の書籍を求める必要がある。あっさりざっくり入門として読むのならば、ウォール街の秀才達が如何に知恵を絞って儲かる手法を編み出し...
名著と言われるだけあって、非常に面白く読める。バブルの歴史やサブプライムローンについても軽く触れていて読みやすい。ただ、もう少し突っ込んで読みたいならば、別の書籍を求める必要がある。あっさりざっくり入門として読むのならば、ウォール街の秀才達が如何に知恵を絞って儲かる手法を編み出しているか知れて面白い。金利が低いならば資金調達コストが安いと見てリスクパリティーを編み出すなど、その時々に最適解を考えつくのには興味深かった。 本書の意図するところでは無いだろうが、米国の免税節税策がかなり多い事にも驚いた。米国では資産の株式に占める割合が多いのはここにも理由がありそうだ。中でも遺産相続の際にインデックスファンドは課税を免れるという文言もあった。ここに昨今の富裕層に流行っている株式を担保に借金をして遺産相続するというスキームが成り立っているようだ。
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色々聞きかじってきた中で、投資をちゃんと復習するのによい。 分厚いので、12章からサーッと読むのでOK。
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投資に関してはこの一冊だけで良いと思える程良かった 所詮他の本はこの本の主張と大体同じだし (インデックス派は)、歴史や背景、データも含めて記載されているので視野が広くなった ファイナンスに関しては理論がきちんと説明されているわけではないので、実証結果が記載されても理解度が落ちる...
投資に関してはこの一冊だけで良いと思える程良かった 所詮他の本はこの本の主張と大体同じだし (インデックス派は)、歴史や背景、データも含めて記載されているので視野が広くなった ファイナンスに関しては理論がきちんと説明されているわけではないので、実証結果が記載されても理解度が落ちるというのと、先日新版が出ていたのが残念…やはり本は読む直前に買った方が良い
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2023/03/08 2023年8冊目。 読み難い本だが学びは多い。 『金持ちになりたいなら急がないことだ。しかし重要なのは、今すぐ始めることだ。』
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テクニカルやファンダメンタル等のあらゆる手法を紹介した上で、株価はあくまで「ランダム」だと断定。積極運用を行う証券アナリストを役立たず扱いするなど、その筋の人に刺されないか心配になるが、御高齢大丈夫だろうか。洋書特有の読みにくさはあるものの、皮肉の効いた表現(コイン投げのプロとか...
テクニカルやファンダメンタル等のあらゆる手法を紹介した上で、株価はあくまで「ランダム」だと断定。積極運用を行う証券アナリストを役立たず扱いするなど、その筋の人に刺されないか心配になるが、御高齢大丈夫だろうか。洋書特有の読みにくさはあるものの、皮肉の効いた表現(コイン投げのプロとか)も面白く、インデックス投資のバイブルとして長く愛されるのも納得の内容。ただし、根本的にはアメリカ人によるアメリカ人向けの本なので、入門としては日本向けにローカライズされた本を読むのが無難だとは思う。
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投資信託や株式投資について、これを読めば…的な一冊である。 初心者にさっぱりなんのことやらであるが、勉強したことや聞きかじったことが出てきてなんとなく読めるものだ。 玄人のようにはいかずとも、何度か立ち戻り読める本でもあるようで、本格的に投資をしている方でも自分の投資について考え...
投資信託や株式投資について、これを読めば…的な一冊である。 初心者にさっぱりなんのことやらであるが、勉強したことや聞きかじったことが出てきてなんとなく読めるものだ。 玄人のようにはいかずとも、何度か立ち戻り読める本でもあるようで、本格的に投資をしている方でも自分の投資について考えをまとめられると評判。 つみニー、401k、iDeCo、今までのように利息だけでは将来の備えとならない私たちに世界はどう動くのかという勉強になるだろう。
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分散投資の重要性を、体系的に説いている。 読みやすい投資入門書をある程度一読してから、本書を読むと更に理解を深められる。 初心者向けというより、中級者以上のための一冊。 株式市場で金儲けをすることは、実際それほど難しいことではない。むしろ難しいのは、短期間に手っ取り早く金儲けで...
分散投資の重要性を、体系的に説いている。 読みやすい投資入門書をある程度一読してから、本書を読むと更に理解を深められる。 初心者向けというより、中級者以上のための一冊。 株式市場で金儲けをすることは、実際それほど難しいことではない。むしろ難しいのは、短期間に手っ取り早く金儲けできそうな冬季に、お金を注ぎ込みたくなる誘惑を振り払うことの方である。 有望銘柄を自ら探し成功するための三つのルール 1。利益成長率が今後5年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと。 2。株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな。 3。投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄を探そう。 +4。なるべく売買の頻度を減らす 個別の銘柄の会社の業績が全く同じように動かない限り、分散投資は常にリスクの低下をもたらす。ある島のリゾート企業と傘メーカーの例。晴れても、雨が降っても、どちらかが利益を生み出す。 分散投資によるリスク低減の恩恵に預かるのに、マイナスの相関(業績が逆に作用する相関)は必ずしも必要不可欠ではない。 アマチュアのテニスは、相手のサーブをきっちりと打ち返すことに終始するプレーヤーが大抵の場合試合に勝つ。同じように、地道に幅広い銘柄に分散投資したインデックス・ファンドを辛抱強く持ち続ける投資家が勝つ。自分を敵に回してはいけない。 分散投資の4つのファクター。①バリューファクター。低PERおよび低PBR。②サイズファクター。時価総額が小さいこと。③モメンタムファクター。④低ベータファクター。VTIとSPYと呼ばれるETFが適している。 運用目標をはっきりさせる。証券市場というのは、いろいろな客の多様な思考を満たしてくれる巨大な食堂で、全ての投資家にとってベストな資産運用なんてものは存在しないのだ。 ポートフォリオを盤石にしたいなら、保有資産の一部をREITに投資することを強く勧めたい。不動産投資のリターンは、株式や他の資産クラスとの相関があまり高くないのだ。 「安く買って高く売る」指令を出してくれる魔法使いが、規則正しいリバランスだ。株式の割合が60%を遥かに超えたら、ポートフォリオの構成を60-40に戻すために必要な株式を売り、債券を購入する。これの繰り返しだ。年に1回で良い。 ライフサイクルに応じたアセットミックスは次の通り。 20代半ば...株式70、債権15、不動産10、現金5 30代後半から40代前半...株式65、債権20、不動産10、現金5 50代半ば...株式55、債権27.5、不動産12.5、現金5 60代後半以降...株式40、債権35、不動産15、現金10(インフレヘッジを考慮し、株式とREIT型不動産投信をこの割合で組み入れておくこと)
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