神様の暇つぶし の商品レビュー

千早茜(著者)

2023/02/03

父が不慮の事故で他界し、生きる気力がなくなったかのように生活していた女子大生の藤子…そんな藤子の元を訪れたのは近隣に住む写真館の息子、カメラマンの全さん…父よりも年上の全さんと藤子とのラブストーリー。

なんとも危うい関係のふたり…ふたりの会話がなんだか面白くて思わず笑ってしまうところもあり…ドキドキがとまらない場面もあり…夢中で一気読みしました！なんとも悲しい、切ない結末になってしまいましたが、藤子が記者に全さんとのことをさらけ出した後、藤子がどんな風に生きていくのか…それが気になります。

2022/11/04

全身全霊全部の恋。まさにヘビー級の恋。
角砂糖と一緒に溶けた。そんな恋。
若さとそれに見合う体力気力。たくさん食べる、食べないと保てない。まさに。

2022/10/29

綺麗な恋愛とは言えないけど藤子が今後、一生忘れられないぐらいの濃い恋愛だったんだなと思う。
全さんのような人間に惹かれるのもよくわかるし、里見のような人間に心を許したくなるのも分かる。
それぞれが誰かを神様のように縋っている、そして生きている

2022/10/16

濁っていて、けれど綺麗な恋愛小説。
全さんのような男の人っているよなぁ、どうやったらその雰囲気を出せるんだろう。

2022/08/27

ゆっくり読んだ。
濃密なひと夏の物語。
生・死・愛に対しての話。
食事シーンも、何度も出てきてセットなんだろうなと思う。
全さんは、野良猫みたいな存在。
つかみどころがなくて、知りたくなるけれど、知ることは難しい。相手が距離をつめようとすると一歩ひく感じ。近づくと逃げられる。
突き放されていると、不安になることもあるけれど、あたたかい部分もある、関係なさそうにして、そばにいたり。
ずっと続くと思っていたといのは、藤子だけだったというのは辛いけれど。

男の行動を見れば、異変に気がつくのだけれど、自分のことでいっぱいいっぱいでそれ以外が目に、入っているようで入っていなかったという後悔が丁寧に書かれている、どの立場から読んでも苦しくなる。
言葉、セリフ、場面など印象的なものたくさん。

p32~33
38
48
51
98
101
104~105
137
160~163
172-17
186
198~199
200-8
202~207
214~217
240
262-1~2
265-13~267
270
287~289
297-3/9~11
等々

2022/08/23

最後はあっという間に読んでしまった。
自分がまだ全さんの年ほどじゃないからか、自分の好みじゃないからか、全さんには魅力を感じなかった。笑
罪深い男だなと。
でも藤子がちゃんと自分の力で生きていく姿が見れてよかった。
里見くんみたいな友達がいたらいいなあ。

2022/08/06

恋愛文学って感じだった。
なんて言うか生きるエネルギーがわしわし伝わってきてすごく作品に引き込まれた。
わしわし食べる主人公の女の子に引き込まれた。
食べることは生きること、欲望のまま突き進むエネルギー、そんな力を感じました

千早さんの本はどれもすごい。
荒削りな恋愛文学って感じなのかな。
作品に引き込まれる。

2022/08/04

感情移入し辛い主人公だったけれど全さんには惹かれてしまった。登場人物が少ないことでひと夏の出来事がより濃縮されている気がして苦しさが増した。

2022/07/16

夏のじめっとした空気が読んでいる自分にも伝わってきた
全さんに惹かれてしまう気持ちはなんなくわかるな
食事のシーンが何度も出てくるが、藤子の食べっぷりが好き

2022/06/02

みんな自分の恋愛だけがきれいなんだよ。不倫してようが、歳の差があろうが、略奪しようが、自分たちの恋愛だけが正しくて、あとは汚くて、気持ちが悪い