神様の暇つぶし の商品レビュー
どんなに有名なカメラマンも、その一瞬を切り取ることしかできない。その先の未来を写真からは見ることができない。大切な人ともう会うことすらできない未来を生きる主人公の気持ちを思うと切なくなった。
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かなり歳の離れた男性に焦がれる構図は先日も読んだな(しろがねの葉 食べ物が多く出てくるけれどこれといって美味しそうに描写を盛るわけでもない…のに何でこんなに美味しそうなの!? 男女の話なはずなのにお腹が空いてきた
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父親が亡くなった後だからのこの年齢の男性なのか? 飾らない自分を受け入れてくれる人なら、安心してすべてを委ねてしまうものなのかもしれない。
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千早さんの作品て、傍目からは強くて出来る人に見えるのに、実は自信がなくて不器用な女性が主人公なことが多いと思う。ストーリーとしては単純なのに、描写や主人公の想いに惹き込まれてつい読み進めてしまう。応援しながら読んでるのに、いつもいまいち幸せになれてないのが歯痒い。いや、前には進んでいるんだけど、もうちょっと幸せにしてあげてほしい。
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しっとりしてると言うか、ねっとりと言うか 湿度が高いと言うか 芸術家の思考の様な小説だった。 背が高いコンプレックスの女の子と 写真家のおじさんの話し おじさんの描写が汚い、臭いボロい(ほんとは芸術家でモテる男)女の子もコンプレックスあり何かガサツ 父が亡くなり。 母は浮気で離婚 臭そうな女の子の初めての恋 そこじゃいと言いたいと思うけど 小さな恋物は確か^ - ^ 私には汚い同士しか残らなかった‥ 途中で飽きそうになったけど最後まで読み終えたが 私には合わなかった。
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思い出とは薄れるものではなく、濾されてしまうもの。 やがて、純度の高い記憶だけが網の上できらきらとした結晶になって残る。 洗いぬかれたそれは日を追うごとに輝きを増し、尖った欠片は胸に突き刺さる。 忘れられない、身を焦がすほどの恋をすることは苦しみを伴うけれども、その経験をでき...
思い出とは薄れるものではなく、濾されてしまうもの。 やがて、純度の高い記憶だけが網の上できらきらとした結晶になって残る。 洗いぬかれたそれは日を追うごとに輝きを増し、尖った欠片は胸に突き刺さる。 忘れられない、身を焦がすほどの恋をすることは苦しみを伴うけれども、その経験をできることはある意味幸せなのかもしれない。 久しぶりの重たい千早さんの作品でした。 ダメな男は分かってても逃げられない吸引力があるんですよね。 Who was the god? Time filters our memory.
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この著書さんの本はどれも湿度がじっとりと感じられる作品が多いように思う 急に現れた年の離れた男性に徐々に惹かれて行き、しまいにはコントロールがきかなくなってしまう 生涯にこれほどの影響を及ぼす人と出会えることはそうはないだろうな
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よかった。 湿度まで感じ取れるような濃密な文章。 こちらが剥き出しの感情に飲まれてしまうようだった。 だからか、読んでいて私自身を肯定してくれたようにも思えた。 読み進めるにつれてどんどん胸に染み渡る物語だった。 ☆4.0
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藤子の全さんに対する気持ちがだんだん重くなっていくのがよかった。たったひと夏の出来事だけど濃厚すぎて、一生考えて生きていくことになるよね。 連絡先をもっていない、いついなくなるかわからない不安定な感じが沼っていく原因なんだろうなぁ。全さんに惹かれる藤子の気持ちがわかった。 ...
藤子の全さんに対する気持ちがだんだん重くなっていくのがよかった。たったひと夏の出来事だけど濃厚すぎて、一生考えて生きていくことになるよね。 連絡先をもっていない、いついなくなるかわからない不安定な感じが沼っていく原因なんだろうなぁ。全さんに惹かれる藤子の気持ちがわかった。 シャッター音を鉄格子が閉まっていくような音と表していたり、カメラを黒い金属の塊と表現していて、カメラで撮られることの嫌悪感がすごく感じられた。
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一生に一度、こんなに深く愛せる人に出会えたことが羨ましい。 その時のどうしようもなく醜い自分を、どんな風に愛してくれていたのか遺していくなんて。 こんなことをされたら一生忘れられない。忘れられないようにさせられてる。全さんの執着が怖い。でも、それが藤子にとって、何にも代え難い幸福...
一生に一度、こんなに深く愛せる人に出会えたことが羨ましい。 その時のどうしようもなく醜い自分を、どんな風に愛してくれていたのか遺していくなんて。 こんなことをされたら一生忘れられない。忘れられないようにさせられてる。全さんの執着が怖い。でも、それが藤子にとって、何にも代え難い幸福であるとも思うから。 初めての千早茜さん。最初から流れもオチも分かっていても引き摺り込まれるように一気読みしました。最高でした。
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