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ケーキの切れない非行少年たち の商品レビュー

3.8

1165件のお客様レビュー

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2024/11/16

★★★★☆障がい者の方に関わる仕事をしていますが、本書の中で印象に残ったところは、矯正教育に長年関わってきた方が、「子供の心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない」と言っていたところです。自分自身で気づく体験が大切だと私も感じることがあります。

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2024/11/16

今までは、非行少年に対してただ、呆れたり、馬鹿だなと思うだけだった。個人の責任の問題だと思っていた。 この本を読んで、考え方が少し変わった。自分ではどうしようもできない知的障害などで、さまざまな苦労をし、犯罪者も、いじめや嫌がらせの被害者のケースもあるということを知った。 一方で...

今までは、非行少年に対してただ、呆れたり、馬鹿だなと思うだけだった。個人の責任の問題だと思っていた。 この本を読んで、考え方が少し変わった。自分ではどうしようもできない知的障害などで、さまざまな苦労をし、犯罪者も、いじめや嫌がらせの被害者のケースもあるということを知った。 一方で、学校の教育現場ではその一人一人と向き合うこと、そもそもそれに気づくことすら難しいなとも思った。 新たな発見があり、非行少年への見方が変わった本。

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2024/11/14

今回読んだのは、「ケーキを切れない非行少年たち」という本です。 筆者は、宮口幸治さん。児童精神科医で、医療少年院で勤務しています。 ニュースを見ていると、世間には、「なぜこんな犯罪を犯してしまったのか」という犯人がいるのではないでしょうか。 筆者は、タイトルにもあるように「ケーキ...

今回読んだのは、「ケーキを切れない非行少年たち」という本です。 筆者は、宮口幸治さん。児童精神科医で、医療少年院で勤務しています。 ニュースを見ていると、世間には、「なぜこんな犯罪を犯してしまったのか」という犯人がいるのではないでしょうか。 筆者は、タイトルにもあるように「ケーキを等分に切れない」つまり、見る、聞く、見えないものを想像するといった認知機能の弱い非行少年がたくさんいるということに気づきます。 そこで、なぜ医療少年院にくるまでで気づかれなかったのか、現在の検査の問題点など、軽度知定期障害や境界知能をもつ人たちが気づかれにくい理由が述べられています。 障害を持った子どもたちが加害者となって被害者を作り、矯正施設に入れられてしまう、これは教育の敗北といっていい状況です。 この状況を作らないためには何ができるのか、ということで、認知機能を鍛えるトレーニングや1日5分、学校現場でもできるトレーニングが紹介されています。 なぜ、非行少年が生まれてしまうのかが分かりやすく説明されており、ニュースをみて気になっていた方や、視野を広げたい方、そして子どもたちに関わる仕事やボランティアをされている方におすすめの1冊です。

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2024/11/13

境界知能など、「当たり前の」判断力を持ち合わせていなかったり、さまざまな弱点を持った少年たちが犯罪の当事者となっていくと言う構造に、実例から迫る本。ネットニュースのコメント欄には、犯罪少年の自己責任ばかり偉そうに追求したような内容が目立ち、しかもそのような内容はウケがいい。そんな...

境界知能など、「当たり前の」判断力を持ち合わせていなかったり、さまざまな弱点を持った少年たちが犯罪の当事者となっていくと言う構造に、実例から迫る本。ネットニュースのコメント欄には、犯罪少年の自己責任ばかり偉そうに追求したような内容が目立ち、しかもそのような内容はウケがいい。そんな手合いの人間には、この本の内容は一生理解できないだろう。

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2024/11/12

認知機能はとても大切だということがよくわかった。 読むのに時間がかかってしまったので、再読して理解を深めたい。

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2024/11/11

内容としてはとてもいいが、少年一人一人に対しての情報が欠落している部分があるのが残念だったカルテも併せて読むと理解が深まる。

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2024/10/25

 整理のため再読。やはり教育現場への支援を手厚くし、人材を増やすことが結果的に犯罪防止や国力の向上につながるとすれば、第一に取り組むべき最重要課題ではないだろうか。反省以前の問題を抱えている非行少年があまりに多いという事実に、主観で物事を判断し切り捨ててしまう危うさに気づかされた...

 整理のため再読。やはり教育現場への支援を手厚くし、人材を増やすことが結果的に犯罪防止や国力の向上につながるとすれば、第一に取り組むべき最重要課題ではないだろうか。反省以前の問題を抱えている非行少年があまりに多いという事実に、主観で物事を判断し切り捨ててしまう危うさに気づかされた。昨今の急増する闇バイトもそうだが、想像力をいかにして養うか。また、そのレベルに至っていない子どもに対してはどうやってその能力を培わせるのか。被害者・加害者どちらの側の関係者にも回りたくないが、もし直面することがあれば本書の内容を思い出したい。

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2024/10/24

以前から気になっていた本を。認知機能に問題があるということを親にも先生にも気付いてもらえない、という事実があるのだと知っておどろきました。学校教育で、もっと教師にゆとりがあってゆっくり向き合うことが出来たなら。。そう感じます。

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2024/10/19

ずっと気になっていて、やっと手に取った一冊。 経度知的障害、境界知能、認知機能の弱さ… 福祉や支援を受けずに見過ごされてしまった結果、 犯罪を犯してしまった人たちがいること。 読んでいて苦しくなるけど、 本人たちも苦しんでいるのか、 それが当たり前で日常だから苦しいというこ...

ずっと気になっていて、やっと手に取った一冊。 経度知的障害、境界知能、認知機能の弱さ… 福祉や支援を受けずに見過ごされてしまった結果、 犯罪を犯してしまった人たちがいること。 読んでいて苦しくなるけど、 本人たちも苦しんでいるのか、 それが当たり前で日常だから苦しいということはないのか。 なんとか減らすことはできないのか。 様々な気持ちを抱きながら、本書を読み終えました。

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2024/10/19

先に読んでいた漫画の方が陰鬱な画風で内容どうこう以前に絵がしんどくなり挫折したためこちらも気が進まなかったがソフトで優しい語り口でスッと読めた。 こういう重い内容のものは変に雰囲気が暗いと胸焼けしてしまうように思った。 結びの犯罪者を経済損失として捉え犯罪者を減らすことが国力向...

先に読んでいた漫画の方が陰鬱な画風で内容どうこう以前に絵がしんどくなり挫折したためこちらも気が進まなかったがソフトで優しい語り口でスッと読めた。 こういう重い内容のものは変に雰囲気が暗いと胸焼けしてしまうように思った。 結びの犯罪者を経済損失として捉え犯罪者を減らすことが国力向上につながる話はとてもわかりやすかった。 「普通」からこぼれてしまう人をいかに掬いとるか。 発達障害の早期療育にしてもそうだが現状では親にその辺の意識がなければまず繋がらない。かといって学校はもう限界だろう。

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