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ケーキの切れない非行少年たち 新潮新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2019/07/13 |
| JAN | 9784106108204 |
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ケーキの切れない非行少年たち
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商品レビュー
3.8
1277件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
犯罪を犯す少年たちが社会から「忘れられた」少年たちであるという点が印象に残りました。一見普通の子の様に見えていても、実際には歪んで物事が見えてしまっていることによって苦しんでいる…。でも社会からはその苦しみを見つけてもらえず、先のことを考える力がないため、その瞬間の欲望を満たすためだけの気持ちで簡単に犯罪に手を染めてしまう…という負のループに陥ってしまっていることに気づかされました。物事が歪んで見えてしまっている彼らを救うためにはどうすれば良いのかと考えさせられました。
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日経xwomanの「頑張らせたいなら「簡単な問題」「先に答えを見せる」が正解な理由」を読んで、昔流行ったけど読んでなかった!と思って読んでみた。 知的障害というと重度な知的障害を想像してしまうが、軽度の場合は気づかれにくいということに結構衝撃を受けた。そしてもしかして自分の子もコ...
日経xwomanの「頑張らせたいなら「簡単な問題」「先に答えを見せる」が正解な理由」を読んで、昔流行ったけど読んでなかった!と思って読んでみた。 知的障害というと重度な知的障害を想像してしまうが、軽度の場合は気づかれにくいということに結構衝撃を受けた。そしてもしかして自分の子もコグトレが必要ではないか?と思った。調べてみるといろいろと楽しそうなテキストがでていることがわかったので見てみたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
一時期話題になった本だが、センセーショナルな書きぶりではなく著者の真摯な危機感が伝わってきた。安易な褒める教育ではなく実践的なトレーニングをという主張には共感する。ただ、当時よりはるかにSNSが普及し残念ながら軽度知的障害のある人がさらに搾取されやすい社会になってしまっているのではないか。教育や訓練のスピードが追い付いていないことにもどかしさを感じる。 P6 認知行動療法は「認知機能という能力に問題がないこと」を前提に考えられた手法です。認知機能に問題がある場合、効果ははっきりとは証明されていないのです。 P28 ”苦手なことをそれ以上させない”というのはとても恐ろしいことです。【中略】問題が発生している場合の「褒める教育」は問題の先送りにしかなりません。 P37 先のことを考えて計画を立てる力、つまり実行機能が弱いと、より安易な方法を選択したりするのです。世の中には「どうしてそんな馬鹿なことをしたのか」と思わざるを得ないような事件が多いですが、そこにも”後先を考える力の弱さ”が出ているのです。 P87 身体的不器用さについては、発達性協調運動症といった疾患概念があります。【中略】5~11歳の子供で約6%いるとされています。 P100 クラスで下から5人程度は、困っているにもかかわらず診断がつくことはありません(IQ70~84) P111 軽度の知的障害は、中程度や重度よりも支援をそれほどしなくてもいいというわけではないのです。 P123 ”褒める””話を聞いてあげる”は、その場を繕うにはいいのですが、長い目で見た場合、根本的解決策ではないので逆に子供の問題を先送りにしているだけになってしまいます。 P125 そもそも「自尊感情が低い」ことは問題なのか、ということです。【中略】大人でもなかなか高く保てない自尊感情を、子供にだけ「低いから問題だ」と言っている支援者は、矛盾しているのです。【中略】無理に上げる必要もなく低いままでもいい、ありのままの現実の自分を受け入れていく強さが必要なのです。 P131 今の学校では、こういった学習の土台となる基礎的な認知能力をアセスメントしてそこに弱さがある児童にはトレーニングをさせる、といった系統的な支援がないのです。 P136 社会で必要とされる柔軟性、対人コミュニケーションの能力、臨機応変な対応などはWISC検査では計られないので、IQは高いが融通が利かない、IQは低いが要領がいい、といった子供の問題や特徴は見落とされがちなのです。【中略】検査を受けたばかりに逆に支援が受けられなくなる子供たちをたくさん作ってしまうのです。 P150 自己に注意を向けることで自己洞察や事故内政が生じる背景に、自覚状態理論というものがあります。【中略】自己に注意を向けさせる方法として、他人から見られている、自分の姿を鏡で見る、自分の声を聴く、などがあります。 P153 子供の心に扉があるとすれば、その取っ手は内側にしかついていない。
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