鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー
この作家の本は、ノベライズも含めて、ほとんど読んでいる。 まるで、大人のメルヘンのような作品が多い。 表現力のある作家だと思う。 が、今回の作品は、これまでの作品とは少し異なり、なんとなく感動が少なかった気がする。 しかし、最後の章「ソフトクリームの章」は、私個人の思い出と重...
この作家の本は、ノベライズも含めて、ほとんど読んでいる。 まるで、大人のメルヘンのような作品が多い。 表現力のある作家だと思う。 が、今回の作品は、これまでの作品とは少し異なり、なんとなく感動が少なかった気がする。 しかし、最後の章「ソフトクリームの章」は、私個人の思い出と重なる部分があり、懐かしい気持ちで読んだ。
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また読みたくなる作品。人物相関も巧みで、それぞれ表面とのギャップ、皆悩みや苦労をかかえて生きてることが裏でうまく表現されてる。 いい言葉がたくさんなのに押し付けがましくなくてとても心地良い。
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青山美智子さんの本を続けて。 章を追うごとに時代を遡って行く連作短編のような作り。 世代を超えた人と人との繋がりや、成功しているように見える人のルーツが覗けたりと、まさにこの本の表紙の螺旋階段を思わせるお話でした。 みんな、色んな人から影響を受けて大人になって行き、今度は誰かに影...
青山美智子さんの本を続けて。 章を追うごとに時代を遡って行く連作短編のような作り。 世代を超えた人と人との繋がりや、成功しているように見える人のルーツが覗けたりと、まさにこの本の表紙の螺旋階段を思わせるお話でした。 みんな、色んな人から影響を受けて大人になって行き、今度は誰かに影響を与える番になる。 私もそういう良い螺旋を描いて行けたら良いなぁと思いました。
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読み進めると、「あれ?この名前?」と思い始め、あーループしているとわかります。 ストーリー毎に心に留めておきたい文章があり、自分にも当てはまり、これらを自分と自分に関わる人々に活用(言い方は良くないです)したいと思いました。 みんな色々抱えているね
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何か心に迷いのある人が、何かの拍子にたどり着く、鎌倉うずまき案内所。そこには、不思議な双子のおじいさんと、アンモナイトの所長がいて、話を聞いてくれ、その人を手助けしてくれるアイテムを教えてくれる。 道を選ぶこと自体は、話を聞いてもらううちに、自分の考えや思いを整理して、本当に望んでいることを選んでいるんだと思うが、その後押しをする、うずまきキャンディをなめたときの魔法がスゴい。 こんな案内所に私も行ってみたい。
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悩める人が、うずまき案内所を訪れ「気づくことで」やさしく強くなっていく。連作短編集。 頑張っている人が報われていて、温かい気持ちになる小説でした。 平成を6年ずつ遡っていく構成なので、関わった人が、実は未来に何かしら影響を与えていたり、つながりが見えて面白い。 途中、何度もペー...
悩める人が、うずまき案内所を訪れ「気づくことで」やさしく強くなっていく。連作短編集。 頑張っている人が報われていて、温かい気持ちになる小説でした。 平成を6年ずつ遡っていく構成なので、関わった人が、実は未来に何かしら影響を与えていたり、つながりが見えて面白い。 途中、何度もページを戻しながら読みました。 うずまきがモチーフである意味も、徐々に明らかになっていきます。 ヒントはくれるけど、結局、自分で気づいて選ぶというところが、現実的でいいと思いました。 登場人物の中では、ノギちゃんが好き。 好きな事、やりたい事に向かって、自分ができる事を精一杯やっているところに好感が持てました。 人を羨んで落としたりせずに、前に向かっていて素敵だった。 はぐれた時に、また読み返してみたいと思います。
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面白かった〜 鎌倉うずまき案内所を訪れた主人公たちが、「固定観念を取っ払う」ことの大切さに気付くお話。 一章ずつ、主人公も違い、前の章の登場人物がちょこちょこ出てくるので、辻村美月さんの本のように楽しむこともできました。 章を追うごとに時間が遡るので、最終章から逆に読んでいった方...
面白かった〜 鎌倉うずまき案内所を訪れた主人公たちが、「固定観念を取っ払う」ことの大切さに気付くお話。 一章ずつ、主人公も違い、前の章の登場人物がちょこちょこ出てくるので、辻村美月さんの本のように楽しむこともできました。 章を追うごとに時間が遡るので、最終章から逆に読んでいった方が分かりやすいじゃないか、と思ったりもしますが、ここはやっぱり時間を遡ることに意味がありますよね。第一章の主人公がまぶしく思える人たち、現在の彼(彼女)がなぜ今輝いているのか?の原点が見えてくると、第一章の主人公にもきっとそんな未来がくる!と信じられます。 それにしても、案内所の双子のおじいさんと所長、毎回言う同じ決め台詞や所長の動き、ここだけマンガみたいで初めは「?」と思ったけれど、章を追うごとにこれがいいんだ!と思うようになりました。このシーンのおかげでジメッとせずにカラリと爽やかな作品になっていると思います。 読み終わったらすぐに、最初のページに戻りたくなります!とっても面白いです。おすすめです。
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6年づつ遡っていくお話が5篇。昭和の最後から平成の最後迄、ほぼ30年のお話。 1989年、高1冬の僕は確かにクラスメートから借りたTMネットワークの7 Days Warを聴いてた。誕生日が丁度30年違いの愛息は、高2の春令和元年を迎えた。 うずまきのように繰り返しながら少しづつ位...
6年づつ遡っていくお話が5篇。昭和の最後から平成の最後迄、ほぼ30年のお話。 1989年、高1冬の僕は確かにクラスメートから借りたTMネットワークの7 Days Warを聴いてた。誕生日が丁度30年違いの愛息は、高2の春令和元年を迎えた。 うずまきのように繰り返しながら少しづつ位相を変えていく人生。
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「木曜日はココアを」の人だったかあ。売れてるなーーっとは思っていたが、まだ読んでない。 あったかい本かく人ですな。 表紙がかわいかったんで手にとったのですが、正解。 「はぐれましたか?」 ふたごのおじさんに聞いて欲しかった、ときもあるかも。 それぞれの人の曲がり角でのお話かと思ったらそれぞれの人物たちがあっちこっちでつながっていた! だけど時間の順番がバラバラなんで繋がりがわかったような分からんような、ちょっとぼやぼやしてしまう。 ちゃんと整理したら把握できるんだろうけど、そこまでしなくてもいいかな、とも思う。大体はわかってるし。 ロイドさんのあなたにむけての物語です、のセリフが一番好きだな。 ただのオヤジのダジャレ好き、かと思いきや、 そうだね、日本の文化はダジャレでいっぱいだー。 案内所での様子は毎度同じ展開なんだが、ちょっとづつそれぞれの反応の仕方とかセリフとかが違って毎回楽しめた。 いい本でした。
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【内容】 古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて…。「はぐれましたか?」会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく―。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。 【感想】 前に読んだ「木曜日にはココアを」や「ただいま神様当番」と同じく、構成としては短編集だが、各々の場所や登場人物に繋がりがあって、面白い。 最初に出てくるSF作家の黒祖ロイドは、最後に出てくる女の子の夢見さん? 男性だと思いきや、女の人だったの?!みたいな。 「固定観念を捨てることが大事」 これが私たちに伝えたい著者のメッセージのような気がする。 私も人生に迷ったら、 鎌倉うずまき案内所に行ってみたいなぁ。 いや、いつでも。 悩んでいることに気付けなかったりするから。 この方の話は、前向きな気持ちにさせてくれるから良いなぁ。
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