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鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2020/08/05

フォロワーさんが、次々に読まれているので、一体どんな話なのかと気になって、つられて読みました。 私のところの図書館には、まだ入ってなかったので、新規に購入してもらってラッキーでした。 連作短編集です。 2019年蚊取り線香の巻 2013年つむじの巻 2007年巻き寿しの巻 20...

フォロワーさんが、次々に読まれているので、一体どんな話なのかと気になって、つられて読みました。 私のところの図書館には、まだ入ってなかったので、新規に購入してもらってラッキーでした。 連作短編集です。 2019年蚊取り線香の巻 2013年つむじの巻 2007年巻き寿しの巻 2001年ト音記号の巻 1995年花丸の巻 1989年ソフトクリームの巻 という風に時代が6年おきにどんどんさかのぼって逆行していきます。 ファンタジー色が濃いお話でした。 どのお話にも登場する「鎌倉うずまき案内所」でオセロをしている双子のおじいさんの外巻さんと内巻さんはずーっと同じ老人でなんで若くならないのかなと思いました。 あと黒祖ロイドという作家がすべての話に登場します。 話としては2001年のト音記号の巻がみずみずしい中学生のお話でよかったし、最後のソフトクリームの巻も文太とマーちゃんの恋がせつなくてよかったです。 他にも何人か違う話にリンクして登場する人物が複数いて、このお話全体がうずまきのようにぐるぐると巡り巡っているかのようでした。 もうひひとつ話を付け加えるなら2025年にト音記号の巻の乃木くんといちかちゃんが再会する話はどうかと思いました。 あと、とても不思議なことが起こるうずまきキャンディですが、私には必要かどうか考えてしまいました。

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2020/07/28

鎌倉を訪れた人が道に迷い、ふと見たら「案内所」が。そこへ行くと不思議な双子のおじさんたちが、その人の「迷い」にふさわしい言葉とキャンディをくれた。その後「迷い」を吹っ切って、新たな歩みを進める。 不思議なうずまきな髪型の双子さんとアンモナイトが面白い。悩みを解消していく人達も清々...

鎌倉を訪れた人が道に迷い、ふと見たら「案内所」が。そこへ行くと不思議な双子のおじさんたちが、その人の「迷い」にふさわしい言葉とキャンディをくれた。その後「迷い」を吹っ切って、新たな歩みを進める。 不思議なうずまきな髪型の双子さんとアンモナイトが面白い。悩みを解消していく人達も清々しくていい。連作短編集。

Posted byブクログ

2020/07/27

フォローしている色々な方のレビューを読んで、これは読みたい!と図書館に予約。 意外と早く回ってきた。 お墨付きだけあって、引き込まれる本でした。 皆さまご紹介ありがとうございます。 子どもの頃からよく訪れている鎌倉。 読みながら、もしかしてあの帽子屋さん?とか、私も合格祈願に行...

フォローしている色々な方のレビューを読んで、これは読みたい!と図書館に予約。 意外と早く回ってきた。 お墨付きだけあって、引き込まれる本でした。 皆さまご紹介ありがとうございます。 子どもの頃からよく訪れている鎌倉。 読みながら、もしかしてあの帽子屋さん?とか、私も合格祈願に行きましたよ、などと映像が浮かぶ。 そして、著者の青山さんは同年代。 平成を6年毎に遡っていく構成は、細かな時代背景もさりげなくきちんと描かれていて、場所だけでなく時代をも追体験しているようだった。 いくつもの人生、それぞれの螺旋がどこかで触れるように、それぞれの短編もどこかで繋がる。 特に、中学時代、結婚、子育ての話は、あ〜分かるわ〜…とウルッときた。 しかし、転職希望の若者の話は、将来自分の子どもも言い出しそうなので、この案内所が実在することを思わず願ってしまった。 私も双子の紳士内巻きさんと外巻きさんに「ナイスうずまき!」と言われたい。2020.7.25

Posted byブクログ

2020/07/03

フォロワーさん方のレビューを読んで興味を持った本。 面白かった。こういう出会いがあるから嬉しい。フォロワーさん方に感謝。 設定としては人生に行き詰まっている人々の再生の物語という、よくある話なのだが、その再生の転機となるのが<鎌倉うずまき案内所>なる怪しげな場所で、そこにいる奇...

フォロワーさん方のレビューを読んで興味を持った本。 面白かった。こういう出会いがあるから嬉しい。フォロワーさん方に感謝。 設定としては人生に行き詰まっている人々の再生の物語という、よくある話なのだが、その再生の転機となるのが<鎌倉うずまき案内所>なる怪しげな場所で、そこにいる奇妙なおとぼけ老人コンビと、これまた怪しいアンモナイト所長! そこで提示されたキーワードとラッキーアイテムが人々の再生の始まりとなる。 最初はちょっと奇を衒ったような話なのかと思ったが、意外にもその後の話はホッとする。 平成という時代を六年ごとに遡るという構成が効果的。 先の物語の脇役が後の物語の主役だったり主要人物だったりということで登場するのもよくある手法なのだが、これが実に巧妙に作られている。 あの話の中のあの人のさりげない一言、何気ない仕草、サラッと書いてあるエピソードが後々の物語に繋がっている。 そういう幾つもの伏線を探すのも楽しかった。 また「遡る」という手法のおかげで、先の物語に出てきたあんな人こんな人の、それまでが後に知ることが出来るというのも良かった。 なんの努力もなく持って生まれた運の良さや人当たりの良さで世の中を上手く渡っているように見える人、筋も信念もなくその時々で上手く行きそうな方を選んで勝ち組に入ったように見える人、周囲の人の気持などお構いなしにガンガン強気に進める人、そういう一見妬ましく見えてしまう人たちもその過去を知ればみんな紆余曲折や足掻きや葛藤があったことが分かる。 頑張っていない人などいないのだ。 全体を通して登場する女優と作家も、読み進めていきながらその人生を遡っていくと、家族関係人間関係、現在の地位に行き着くまでの様々なことが分かってくる。 ここにも大いなる仕掛けがあって、思わず最初から確認してしまった。 年齢、性別、職業に関わらず人にはそれぞれの悩みや行き詰まりがある。それは決して他人には見えないし見せないし、でも分かる人には分かる。 そんな時にふと現れる<鎌倉うずまき案内所>。 『はぐれましたか?』 今日もおとぼけ老人コンビは誰かに優しく声を掛けているのだろうか。

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2020/06/28

二度読み必至。 くるたんさんのレビューを読んで、気になった本。 「人生はうずまき」というフレーズが、最近読んだ絵本「生きているのはなぜだろう。」を思い出させたのだ。絵本でも「いきものは宇宙の中にポツンとある小さな渦」と言っている。これは直ちに読まねば!ということで図書館で借りる...

二度読み必至。 くるたんさんのレビューを読んで、気になった本。 「人生はうずまき」というフレーズが、最近読んだ絵本「生きているのはなぜだろう。」を思い出させたのだ。絵本でも「いきものは宇宙の中にポツンとある小さな渦」と言っている。これは直ちに読まねば!ということで図書館で借りる。 そしたら、めちゃくちゃ面白い小説でした。 ブクログを続けているから、こういう幸せな出会いもできる。 「鎌倉うずまき案内所」は、まさしく人生のうずまきを見つめなおして、新たな気づきを案内してくれるところ。しっかりと幸せになるヒントをくれる場所。人生に迷った時だけ、訪れることができる場所。 そして、人と人とのつながりもまたうずまき。 この小説は、年代の新しい順に短編は折り重なっていく。他の短編の登場人物や出来事が少しづつ顔を出し、それぞれの人生のちょっとしたスパイスになっている。 それを発見するのも楽しく。いいですね。 昭和の終わりから令和の始まりまで、つまり平成をうずまき状に描く。僕は青山さんとあまり年が変わらないので、時代感がすごく響いてくる。 ちなみに、僕も鎌倉(というか江の島)でとんびに手に持ったパンを取られたことがあります。ああ、鎌倉行きたいな~!今度訪れたら「うずまき案内所」探してみよっと。

Posted byブクログ

2020/03/03

迷いをかかえた人が案内所に導かれる。連作の順番が逆のほうが、話に入り込みやすいと思うが、渦巻きのテーマが弱くなるからだめか。

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2020/02/16

「木曜日にはココアを」の作者。 章が進むにつれ時代が遡る構成です。 それぞれの章の人物が、先に登場するので 「えーっと、この人は確かここに 出てきたと思うんやけど・・・」と 読みながら、頁をめくり直して確認 笑 お話は、タイトルの場所に突然迷い込んだ 主人公がそこで出会う双子...

「木曜日にはココアを」の作者。 章が進むにつれ時代が遡る構成です。 それぞれの章の人物が、先に登場するので 「えーっと、この人は確かここに 出てきたと思うんやけど・・・」と 読みながら、頁をめくり直して確認 笑 お話は、タイトルの場所に突然迷い込んだ 主人公がそこで出会う双子の老人+所長に 今の悩み事を話します。 すると、「解決するキーワード」と 「うずまきキャンディ」を与えられる。 現実世界に戻ると、これがあら不思議! キーワードとキャンディのおかげで めでたく解決!となります 笑 「木曜日にはココアも」もそやったけど 青山さんの小説は癒しやなあ。

Posted byブクログ

2020/03/18

-今の仕事は自分には合わない気がする。 -息子が将来Youtuberになりたいと言い出した。 -同級生の友人と一緒にいても、そこが自分の居場所ではないような感覚がある。 誰もが抱えていそうだけれど、人には気軽に相談できないような悶々とした悩み。 そんな悩みを持つ老若男女が、鎌倉...

-今の仕事は自分には合わない気がする。 -息子が将来Youtuberになりたいと言い出した。 -同級生の友人と一緒にいても、そこが自分の居場所ではないような感覚がある。 誰もが抱えていそうだけれど、人には気軽に相談できないような悶々とした悩み。 そんな悩みを持つ老若男女が、鎌倉の不思議な空間に存在する「鎌倉うずまき相談所」に偶然足を踏み入れ、自己と向き合う。 この作品は、短編が進む毎に少しずつ時代を遡っていくようになっているのだが、其々の話に出てくる登場人物が実は密接に関係しており、伏線の張り方の妙もあってか、読みながら何度も記憶を辿らせることになる。 それはまるで隣合う渦巻のようで、それぞれの短編が何度も接近と別離を繰り返しながら、一つの場所に収束してゆく様が、凄く新鮮だった。 一度読んだ後、またもう一度最初から読みたくなったのは初めてかもしれない。 元気をもらえる作品だなと思った。

Posted byブクログ

2020/01/18

悩める主人公が周囲の援けを得て新たな一歩を踏み出す。登場人物は善人ばかり。そんな「優しい良い話」は世の中に溢れています。 だからどこかに特徴を出そうとする。それがこの本では「うずまき案内所」のシーンであり、一編ごとに平成と言う時代を遡る構成なのでしょう。 6つの短編は何れも「悩み...

悩める主人公が周囲の援けを得て新たな一歩を踏み出す。登場人物は善人ばかり。そんな「優しい良い話」は世の中に溢れています。 だからどこかに特徴を出そうとする。それがこの本では「うずまき案内所」のシーンであり、一編ごとに平成と言う時代を遡る構成なのでしょう。 6つの短編は何れも「悩み」から「解決」の流れの間に10ページほどの案内所のシーンが挿入されます。双子のおじいさんとアンモナイトが居る摩訶不思議な案内所。しかしそこでは、単にキーワードが提示されるくらいで無くても構わない。そのシーンが舞台となる鎌倉の雰囲気を出しているのならともかく、むしろ壊しているの様に感じられます。それが全編でほぼ同じ内容で繰り返され、ページ稼ぎをしているのではないかと勘繰りたくなるのです。 また時代を遡る構成は、単に時代順に書いたものを逆順に並べ替えただけでしょうね。一瞬凝った構成のように思えて、手品の種明かしをされると、単なるテクニックでしか無いような気がします。 そんな小手先で特徴を出すのではなく、本当に「良い話」を昇華して行くとどうなるのか、それを攻めて欲しかったな。 何故かAmazonで7人中7人が★5つという評価を見て、愚痴った次第です。ごく普通の「良い話」でした。

Posted byブクログ

2020/01/03

鎌倉(や、京都って) すぐそこに 不思議な世界がつながってる ・・と、私は思います。 すごくおもしろかった!!

Posted byブクログ