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鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2023/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。 螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて…。 「はぐれましたか?」会社を辞めたい20代男子。 ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。 結婚に悩む女性司書。 クラスで孤立したくない中学生。 いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。 ひっそりと暮らす古書店の店主。 平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく―。 うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。 (アマゾンより引用)

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2023/02/14

「蚊取り線香の巻」「つむじの巻」「巻き寿司の巻」「ト音記号の巻」「花丸の巻」「ソフトクリームの巻」 6話収録の連作短編集。 人生につまずいて道からちょっとはぐれてしまった人達が、双子のおじいさんとアンモナイトが待つ『鎌倉うずまき案内所』に導かれ、そこで貰えるアイテムによって「気...

「蚊取り線香の巻」「つむじの巻」「巻き寿司の巻」「ト音記号の巻」「花丸の巻」「ソフトクリームの巻」 6話収録の連作短編集。 人生につまずいて道からちょっとはぐれてしまった人達が、双子のおじいさんとアンモナイトが待つ『鎌倉うずまき案内所』に導かれ、そこで貰えるアイテムによって「気づき」前を向いて行くリアルファンタジー小説。 良く有り勝ちなテーマではあるけれど、2019年から1989年まで遡って行く構成と、各話でリンクしあう登場人物達の人生の描き方は新鮮で楽しめる。 秋の夜長にホッコリしたい人にオススメの優しい物語。

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2023/02/11

平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、悩める6人にアドバイスをしてくれる、双子のおじいさんがいる案内所から始まる物語。それぞれの物語の登場人物が、少しずつ他の話にも関わっていて、それを見つけるのもこの作品の面白さだと思った。中でも「ソフトクリームの巻」が良かった。うちの地域にも『...

平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、悩める6人にアドバイスをしてくれる、双子のおじいさんがいる案内所から始まる物語。それぞれの物語の登場人物が、少しずつ他の話にも関わっていて、それを見つけるのもこの作品の面白さだと思った。中でも「ソフトクリームの巻」が良かった。うちの地域にも『うずまき案内所』があるといいなぁ。

Posted byブクログ

2023/02/02

最初は不思議な世界に馴染めず、こんなこと実際にあるわけもないしと思っていたけれど、だんだん時代を遡り物語がリンクしてくると違った景色が見えてくるようになって、気がつけば「、ナイスうずまき」がクセになってくるほどに。 イカの駄洒落合戦も笑ってしまうし、愛すべきキャラクターに癒されて...

最初は不思議な世界に馴染めず、こんなこと実際にあるわけもないしと思っていたけれど、だんだん時代を遡り物語がリンクしてくると違った景色が見えてくるようになって、気がつけば「、ナイスうずまき」がクセになってくるほどに。 イカの駄洒落合戦も笑ってしまうし、愛すべきキャラクターに癒されてすっかりこのお話のファンになってしまっている自分に驚き。何気に登場してくる人達のそれぞれにとても素敵なエピソードがあって現在に至っていることに感動だった。

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2023/01/15

◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想  ━━━━━━━━━━━━◆ よい作品でした〜。 優しさとユーモアに包まれているよな、そんな感じをうけます。 「猫のお告げは樹の下で」と同じような作風で、迷いを抱える人たちが、うずまき案内所に辿り着きます。そこで、ヒントをもらって、自身にと...

◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想  ━━━━━━━━━━━━◆ よい作品でした〜。 優しさとユーモアに包まれているよな、そんな感じをうけます。 「猫のお告げは樹の下で」と同じような作風で、迷いを抱える人たちが、うずまき案内所に辿り着きます。そこで、ヒントをもらって、自身にとって、より良い道を切り開いて行きます。 過去に展開していくというのが珍しく感じました。 登場人物をしっかり記憶してないと、面白さが半減してしまいますので、しっかりとメモっていくのがいいですね。 登場人物たちの言葉がすっと心に入ってきて、とても心地よい感じで読書ができました。 「同じ言葉を同じ時間で話している人たちって、みんな同級生みたいなもんだ」 「世界全体が螺旋なのかもしれない」 そんな作中で、「はぐれる」という言葉が何度もでてきますが、いろいろと自分のまわりの環境が変化する日々が続いていて、この言葉がとても心にひっかかりました。 なんとなく、自分もはぐれているような気がして、面白かったです。 青山美智子さんファンなので、楽しみにしてました。 読むのが楽しみというだけで、とても幸せなことですね。そんな幸せを提供している作家さんは本当に素晴らしい職業だな〜と感じています。作品に関わった方達へ感謝です。ありがとうございました♪ ◇◆━━━━━━━━━━━━ 2.あらすじ  ━━━━━━━━━━━━◆ 2019年 蚊取り線香  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 仕事に悩む主人公の早坂。 自分のやりたいことができていないため、退職を考えるが、うずまき案内所との出会いで、見えていない世界が目に映るようになり、思考が大きく変化していく。 2013年 つむじ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ユーチューバーを目指す息子と心のすれ違いを感じる綾子が、うずまき案内所との出会いで、息子に歩み寄っていく。 2007年 巻き寿司  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 恋人との結婚が決まった梢。マリッジブルーの状態になり、本当に結婚していいのか迷いが消えない。うずまき案内所との出会いで、自分の気持ちと向き合っていく。 2001年 ト音記号  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 中学校で自分の立ち位置を守るために、快く思っていない同級生の輪の中にいた、いちか。うずまき案内所との出会いで、自分の気持ちと向き合っていく。 1995年 花丸  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 劇団でなかなか芽が出ない鮎川が、珊瑚との出会いで自分自身を取り戻していく。 1989年 ソフトクリーム  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 書店を営む文太。還暦もすぎ、人生の終盤に向かって迷いがでてくる。うずまき案内所との出会いで、新たな一歩を踏み出していく。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 3.主な登場人物  ━━━━━━━━━━━━◆ (鎌倉うずまき案内所) アンモナイト所長 アンモナイト 外巻 じいさん 内巻 じいさん 黒祖ロイド SF作家 紅珊瑚  女優 2019年 蚊取り線香  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 早坂瞬 29歳、峰文社(都内の出版社) ノギちゃん 33歳、乃木、ちょいヒゲ、フリーのライター 笠原さん 折江さん 上司、52歳、副編集長 田町 オーナー 鮎川茂吉 有名劇作家 2013年 つむじ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 広中綾子 51歳   譲 夫、58歳   真吾 息子 2007年 巻き寿司  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 日髙梢 こずえ、32歳 田所朔也 恋人 ジェシカ・ウィルソン 23歳 2001年 ト音記号  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 園森いちか 中学生 乃木 同級生 サクちゃん 叔父さん 1995年 花丸  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 鮎川茂吉 40歳 広中 40歳 1989年 ソフトクリーム  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 浜文太 64歳、浜書房 千恵子 60歳 黒戸六郎 高三 九十九夢見 高三 桐谷珊瑚 19歳 まーちゃん 人魚、珊瑚の母 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 4.語彙 ━━━━━━━━━━━━◆ メルティング・ポット るつぼの意であるが、アメリカの社会的文脈のなかでは「人種のるつぼ」を意味する。 多様な人種、民族による多様な文化がアメリカ社会で溶け合い、新しい生活文化を形成していると考え、その状態をいうときの表現。

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2022/11/17

当初、世界観に馴染めず読み進めるのに少し時間がかかった。 私の性格上、ネガティブな人が苦手だから。 それぞれにほっこり幸せになって行くのは普通。 ただ!ふんわり読んでいる途中、登場人物がどこかで少しずつ繋がっているとこに気づいてからが、急に伏線回収が楽しくなり、青山美智子ワールド...

当初、世界観に馴染めず読み進めるのに少し時間がかかった。 私の性格上、ネガティブな人が苦手だから。 それぞれにほっこり幸せになって行くのは普通。 ただ!ふんわり読んでいる途中、登場人物がどこかで少しずつ繋がっているとこに気づいてからが、急に伏線回収が楽しくなり、青山美智子ワールドにすっかりハマってしまい、読了まであっという間w! 個々の物語の主人公がどのストーリーに出てくるのか、戻り戻りと読んだので(流し読みが裏目に)、一気読みをおすすめする。 時間軸が繰り下がっていく展開が新鮮だった。

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2022/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鎌倉の細い路地の奥、悩める人の前に忽然と現れる、「鎌倉うずまき案内所」。 そこには不思議な双子の老人と、アンモナイトの所長が… 6人の悩める人たちが、案内所で受け取ったメッセージに加えて、「困ったときのうずまきキャンディ」の力を借りて、前へ進む気持ちを取り戻してゆく連作短編集。 フォロー中のfukuさんのレビューで『読みたい』登録して、図書館で予約して…まさか2年近くも待たされるとは… そうこうしているうちに、あとに刊行された本の方を先に何冊か読むことができ、最近は新刊が話題の本としてとりあげられるようになってきた、青山美智子さん。 悩みごとのある人を励ますような物語、さらに悩みごとを解決した後の姿をつなぐような連作短編集が多いようで、どの作品も毒がなく、読後がさわやか。 本作は、案内所、双子の老人たち、アンモナイト所長、キャンディ…と不思議アイテムがてんこ盛りでファンタジー度高め。 時代劇かロボットアニメのように決まった展開が、良くも悪くも読みやすかった。 近作からすると、少し物足りないかなぁ。 でも、「ナイスうずまき!」はこれから心の中で使おう。 悩みごとはいつもぐるぐる。 けれど、成長もきっとぐるぐる。

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2022/09/17

人気の青山美智子さん3冊目。 3冊読んでどれも読みやすくてそこそこ面白く、人気な理由はなんとなくわかるけれど、同じような系統なら、ぶたぶたシリーズ、マカンマランシリーズ、ランチのアッコちゃんシリーズの方が好みでした。 この本は鎌倉が舞台で、鎌倉好きなので、その点は良かったです...

人気の青山美智子さん3冊目。 3冊読んでどれも読みやすくてそこそこ面白く、人気な理由はなんとなくわかるけれど、同じような系統なら、ぶたぶたシリーズ、マカンマランシリーズ、ランチのアッコちゃんシリーズの方が好みでした。 この本は鎌倉が舞台で、鎌倉好きなので、その点は良かったです。

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2022/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった!青山さんの本、初めてでした。 巧みなストーリー、読み返したくなる構成、素晴らしいです。実際、何度もページを戻って読み返しました。ココアをはじめ、他の本も読んでみたいです。

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2022/08/22

青山さんの作品で読むのは6作目! 1番好きなのは「お探し物は図書室まで」ですが、こちらも良かった。 悪い人が出てこないし、みんな優しい人ばかりで、そしてみんな繋がっているという青山さんお馴染みの世界観が大好きです。 読んでる最中のメモ取りしておけば良かった、、、あ!ここにも!あ...

青山さんの作品で読むのは6作目! 1番好きなのは「お探し物は図書室まで」ですが、こちらも良かった。 悪い人が出てこないし、みんな優しい人ばかりで、そしてみんな繋がっているという青山さんお馴染みの世界観が大好きです。 読んでる最中のメモ取りしておけば良かった、、、あ!ここにも!あの人やあの人が!!ってなり、2度読みしないとですね! 一読目に感じた始まりに怒涛の大量の人物紹介はこういうことだっだのねと納得しました。 読後直ぐに戻って読んだ時に分かりやすかったですദി ᷇ᵕ ᷆ )♡ 幸せな気持ちで終われたので星4つ(´。✪ω✪。 ` )

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