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鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

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2023/06/17

「猫のお告げは樹の下で」に続いて読みました。ここではアンモナイトの所長さんと甕のぞきによるお告げ、すべて「うずまき」つながりです。各話の登場人物もつながっていて、「平成」という時代を遡ります。流行曲や通信機器が遡る可笑しさ、消費税率が遡る腹立たしさ。私たち、令和という地面から、平...

「猫のお告げは樹の下で」に続いて読みました。ここではアンモナイトの所長さんと甕のぞきによるお告げ、すべて「うずまき」つながりです。各話の登場人物もつながっていて、「平成」という時代を遡ります。流行曲や通信機器が遡る可笑しさ、消費税率が遡る腹立たしさ。私たち、令和という地面から、平成の樹を見上げているのですね。

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2023/06/11

どのお話しも少しずつつながっていて、『この人は、あそこに出てきたあの人か?』と何度もページを行ったり来たりしながら読みました。 それでも全員見つけだせていない気がする…

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2023/05/19

鎌倉を舞台に繰り広げられるファンタジー。 全ての巻で、登場人物が絶妙に繋がっているところがさすが。 おっ、ここで出てきたのはあの人?と何度もページを戻って確認するから、なかなか読み終わらない笑 『ト音記号の巻』と『つむじの巻』がお気に入り。 甘くて切ない高校時代を思い出し、気恥ず...

鎌倉を舞台に繰り広げられるファンタジー。 全ての巻で、登場人物が絶妙に繋がっているところがさすが。 おっ、ここで出てきたのはあの人?と何度もページを戻って確認するから、なかなか読み終わらない笑 『ト音記号の巻』と『つむじの巻』がお気に入り。 甘くて切ない高校時代を思い出し、気恥ずかしさを感じながらも夢中で読み、我が家の思春期大爆発中の息子との距離感を改めて考えされられた。真吾とお母さんの話は胸に沁みた。 バブル世代に高校生だった方に、是非手に取ってもらいたい1冊。

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2023/05/10

面白く読んだ。 読み進めるうちに仕掛けがわかってきて何度も最初から読み返したが、まだ見落としがありそう。

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2023/04/08

会社を辞めたい20代男子。 ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。 結婚に悩む女性司書。 クラスで孤立したくない中学生。 いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。 ひっそりと暮らす古書店の店主。 平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づ...

会社を辞めたい20代男子。 ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。 結婚に悩む女性司書。 クラスで孤立したくない中学生。 いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。 ひっそりと暮らす古書店の店主。 平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく――。 うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。 読み終えたあと、必ず最初に戻りたくなります。 最初に戻りました。 だって全部の話が繋がってるんだもの! それぞれ違う主人公が、違う年齢で、違う悩みを抱えてて、違う時代を生きているのに、全部繋がっている。 最初は全然気づかないんだけど、3話を読んだあたりから「繋がってるな」と感じ始めました。 そして最後の話を読んだ後に、また最初の話を読み返して、「ああもうここから繋がってるんじゃん!」って気づく。 今回の物語は、うずまき=悩みで、それぞれの主人公が違ううずまき(悩み)を抱えていて、案内所に行くことでそれが解決する、というスタンスが貫かれているのが良いです。 しかもそのうずまき、どこから自分にも当てはまる気がして、解決したときにすっきりする…。 全部が当てはまらなくても、どれかのうざまきは「ああ、そうだよな~」ときっと心に届くと思います。 青山さんの小説は他に「木曜日にはココアを」「お探しものは図書室まで」「猫のお告げは樹の下で」の3冊しかまだ読んでいないのですが、どの本も「ああ、これ全部繋がってる!」っていう読後感が得られるので好きです。

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2023/04/08

この人は、さっきで出た気がするとか この人はこう繋がるとか、前のページを見返したり、ついつい2回続けて読んでしまいした。 こんなふうに、青山さんの小説は一回だけ読むのは勿体なく、何回か読んでしまいます。 人生って螺旋階段を昇っていくようなもの、お互いの曲線が近づいたり重なった...

この人は、さっきで出た気がするとか この人はこう繋がるとか、前のページを見返したり、ついつい2回続けて読んでしまいした。 こんなふうに、青山さんの小説は一回だけ読むのは勿体なく、何回か読んでしまいます。 人生って螺旋階段を昇っていくようなもの、お互いの曲線が近づいたり重なったり、ぐるぐる回りながら同じような景色を見たり…繰り返される。 文中にも出てくる言葉ですが、そんな小説でした。 ほんとうに「ナイスうずまき!」 最後まで読んで、黒祖ロイドさんはそっちなのか〜とビックリしました笑笑

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2023/04/01

人が生きていくって結構大変。 この作品に出てくる人たちも、ものすごく大きな事件や大変な境遇があるわけではないけれど、それぞれが、自分の生き方に迷いや悩みを抱えています。 こういうこと、あるなぁ、わかるなぁ、と、読んでいて各章の主人公たちにすごく親近感がわくのです。 そんな人たちが...

人が生きていくって結構大変。 この作品に出てくる人たちも、ものすごく大きな事件や大変な境遇があるわけではないけれど、それぞれが、自分の生き方に迷いや悩みを抱えています。 こういうこと、あるなぁ、わかるなぁ、と、読んでいて各章の主人公たちにすごく親近感がわくのです。 そんな人たちが、鎌倉の中で突如迷い込む案内所。 外巻さんと内巻さん、そしてアンモナイトの所長さんが与えてくれる道標のようなものをきっかけに、いろんなことを考え、取り戻していく様子に、とても心があたたまります。 みんな頑張ってるね、よかったね、と笑顔で読み終えられる安心感が嬉しい作品です。 表紙と裏表紙に描かれたアンモナイト所長がかわいいのもツボ。

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2023/03/31

人生迷った時に巡り合った鎌倉の案内所。 今のもやもやした生き方にヒントを与えてくれる。 どれもぐるぐる渦を巻いた物。 きっかけやとっかかりは何であろうと見方を変えられれば前に進める。 鎌倉を舞台に心温まる短編集。

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2023/03/11

鎌倉うずまき案内所に私も行きたい 6篇のうずまき案内所 案内後の更なる人生を見たいと(読みたいかな) 自分の人生、自分でしか決められないが、光を灯してくれる存在があれば素晴らしい

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2023/03/06

なぜだか今まで読んでいなかったこの作品。 青山さんらしさが溢れた、心温まる物語だった。 登場人物が微妙に重なり合っていく短編連作が6話。 何かに迷いが出た人達が鎌倉うずまき案内所に導かれていくのだけど、この人達がちょっとネガティブであったり不安を抱えている普通の人っていうところが...

なぜだか今まで読んでいなかったこの作品。 青山さんらしさが溢れた、心温まる物語だった。 登場人物が微妙に重なり合っていく短編連作が6話。 何かに迷いが出た人達が鎌倉うずまき案内所に導かれていくのだけど、この人達がちょっとネガティブであったり不安を抱えている普通の人っていうところが、共感してしまうポイントなのかも。 気がつけば自分と重ねながら読みすすめていた。 作中にも出てくるように「これは自分のために書かれた言葉なのか」と思ったところがいくつかあった。 こうやって本を手にした「誰か」の心にメッセージが届くことを、青山さんも望んでいるのかなと思ってみたり。 「ちゃんと届きましたよ」とお伝えしたい。

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