「死」とは何か 完全翻訳版 の商品レビュー
2021.01.30 個人的には、命の有限性が生をより良きものにしているのではないかと感じた。制約があるからこそ良いプランがたてられると言われるが近い感覚を持った。難しい問題だが死は必ずしも悪いものではないのかもしれない。
Posted by
死は死んだ本人が悲しいんじゃない 大切な人ともっと時間を過ごしたかったって思ってるかもしれないけど本人は思考する事も終わってるから もっと悲しいのは残された周りの人。 生きよう 色んな宗教で生まれ変わりとか天国とかあるけど 全部無になるのかなぁ 未知は怖い
Posted by
とても興味深く、時に面白く読めた。700ページを超える本書だがそれを感じさせない読みやすさだった。 哲学は気難しいイメージだった。そして読み終えてそれは変わらず。ただ、物事を多面的に見るのは深い事だなと感じた。 内容としては、プラトンの下りあたりが読みにくかった。どうも昔の人物が...
とても興味深く、時に面白く読めた。700ページを超える本書だがそれを感じさせない読みやすさだった。 哲学は気難しいイメージだった。そして読み終えてそれは変わらず。ただ、物事を多面的に見るのは深い事だなと感じた。 内容としては、プラトンの下りあたりが読みにくかった。どうも昔の人物が出てきて、細かい話をするようなエピソードは苦手なのかもしれない。あと、例え話は突飛もないものが多かったが、納得出来る話が多く、死をテーマにしながらクスリとする事も。ただ著者の恐れに関する感情はあまり同意出来なかった。また読みたい。
Posted by
死とは何かについて、心身二元論と物理主義、魂と人格と身体の違い、死は良いことなのか悪いことなのか、それはなぜか、自殺が許容される場合があることについて、など これでもかというくらい優しい言葉と豊富な例え話で説明している。 死を恐れるのは不適切な対応だ、と言っているように、確かにこ...
死とは何かについて、心身二元論と物理主義、魂と人格と身体の違い、死は良いことなのか悪いことなのか、それはなぜか、自殺が許容される場合があることについて、など これでもかというくらい優しい言葉と豊富な例え話で説明している。 死を恐れるのは不適切な対応だ、と言っているように、確かにこの本を読んでいくと、死を恐れる適切な理由が消えていく。(もちろん、今すぐ死ねる!怖くない!という意味ではなく、死に対する私の姿勢が疎かなものだったと自覚するという意味で。) 死が必ず訪れる人生をあなたはどう生きるか、という部分の考察は多くを読者に任せている。誰も傷つくことがないように無難にまとめようとしたり、感動的にしようとしたりせず、シェリー先生の考えそのものをつきつけているだけなので、真剣に死について考えたい人にとってはありがたいのではないだろうか。 本文でも言及されていたがシェリー先生は西洋の人間である。東洋や仏教の思想については数行程度しか登場しない。本書の中で神学的で宗教色の強い論はほとんど否定しているが、東洋の死のとらえかたはほとんど批判検討していない。 仏教には草や木も人間と同じように成仏できるとする考えや輪廻転生の教えがあり、西洋の心身二元論へのよくある批判として、生命とは有機的に一つに統合されたものであるとする考えが挙げられている。 今までの人生が仏教の影響を受けその文化の中で暮らしている限り、この本だけをもって死とは何かについて考えを巡らせるのは不十分かもしれない。 生まれることについても死ぬことについても、何かについて選択を迫られる状況があるのに、それを公然と議論するのがタブーな気配がある。周囲からの評価や恥の意識から、選択の結果に責任を持ちたくないのか、かつて選択を迫られた人達に気をつかっているのか、ややこしい感情を伴う話題はそうっとしておきたいのか、
Posted by
死について、わかりやすい言葉でシェリー先生の考察が述べられている。 ひたすらに、死とは何なのかをあらゆる方面から考察し最終講で自殺に辿り着く。 死が良いものか、悪いものなのか。 自殺が良いことか、悪いことなのか。 自分で考えるように促される。 中にはそれはどうよと思うところも...
死について、わかりやすい言葉でシェリー先生の考察が述べられている。 ひたすらに、死とは何なのかをあらゆる方面から考察し最終講で自殺に辿り着く。 死が良いものか、悪いものなのか。 自殺が良いことか、悪いことなのか。 自分で考えるように促される。 中にはそれはどうよと思うところもあったが、そこは自分達で考えるようにわざとそうしたのかもしれない。 思考実験的なところもあり、分厚い本であるにもかかわらず楽しめました。
Posted by
誰もが必ず経験する「死」について哲学的に考えを重ねていく本書。 剥奪説などなるほどと思う箇所もありながら、特に自殺に対する考え方は表面的な道徳を超えたものがあり、興味をもって読み進めた。 大切なのは本書の内容の是非ではなく、「死」について自ら向き合っていくことなのだと思う。
Posted by
50歳を目前にして、私は初めて身近な人を亡くした。ガンで余命6ヶ月、死を宣告された父が急速に年老い、弱っていくのを間近で見た。「死」が突然やってきて、混乱し対処しきれなかったと悔いている。父の死の一ヶ月後、「死」とはなにか理解したいと、本書を手に取った。 700ページという本の...
50歳を目前にして、私は初めて身近な人を亡くした。ガンで余命6ヶ月、死を宣告された父が急速に年老い、弱っていくのを間近で見た。「死」が突然やってきて、混乱し対処しきれなかったと悔いている。父の死の一ヶ月後、「死」とはなにか理解したいと、本書を手に取った。 700ページという本の分厚さに内容の濃さを期待したが、答えはなかった。少しがっかりしたが、感情的に受け取っていた「死」の辛さから、客観的になれた。 哲学的に「死」をどう捉えるか。様々な説をひとつずつ退けていき、魂は存在せず死ねば全て終わると著者のシェリー・ケーガン先生は主張する。これに同意するかは重要ではない、自問することが大切だと著者は語る。 死ねば「無」となるのだろうか。この世に死を経験した人はいないのだから本当のところはわかるはずがない。わからないことを考えなくてもいいということもできる。しかし死は突然やってきて私を苦しめるかもしれない。死は全てに人間に訪れるのだから。「死」を遠ざけけるのではなく、対話し、自ら考えることに意義がある。 私は「死」がどういうものか知っておけばよかったと悔やんだばかりだ。
Posted by
図書館で1年待った本 人気と聞いていたので読みやすいかと思っていたが、そうでもなかった 所謂哲学書で、テーマや考え方は面白いがあらゆる角度を検証するので 話が中々進まないのが辛かった ただ、人間は必死なのにこのテーマについて余り考えないようにしていたので、よいきっかけになった。...
図書館で1年待った本 人気と聞いていたので読みやすいかと思っていたが、そうでもなかった 所謂哲学書で、テーマや考え方は面白いがあらゆる角度を検証するので 話が中々進まないのが辛かった ただ、人間は必死なのにこのテーマについて余り考えないようにしていたので、よいきっかけになった。 自分自身もだが、色んな人とも議論したい
Posted by
死は良くも悪くもない。 生まれたら死ぬ。それだけ。 人格、意識のあるうちにより良く生きるために最善を尽くすのが良い。
Posted by
死と向き合い真剣に考える機会を与えてくれる良書です。ただし、哲学書をよみなれていない僕のような普通の人は、かなり読み終えるのは難しいかもしれない。本当に議論したい部分より、言葉の定義をまずは検証する作業がかなり続くので、何回も挫折しそうになった。縮約版の方が良いかもしれないです。
Posted by