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「死」とは何か 完全翻訳版 の商品レビュー

3.5

73件のお客様レビュー

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2021/05/22

本書で、みなさんに納得してもらおうとする。魂が存在しないこと、不死は良いものではないこと、死を恐れるのは適切な反応ではない、死は特別謎めいてはいない、自殺は特定の状況下では正当化し得るかもしれないことを。同意を得るためではなく、自ら考えてもらうために。 哲学の論拠って、自分の頭...

本書で、みなさんに納得してもらおうとする。魂が存在しないこと、不死は良いものではないこと、死を恐れるのは適切な反応ではない、死は特別謎めいてはいない、自殺は特定の状況下では正当化し得るかもしれないことを。同意を得るためではなく、自ら考えてもらうために。 哲学の論拠って、自分の頭の中に求めるんですね。自然に働きかけたり、探しにいくのではなく。

Posted byブクログ

2021/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フライヤー 2019/05/18 18:17 ・難しいねー。簡単に書いてるけど、サクッと読めるジャンルではないね ・あらためて言うまでもないことだが、とりわけ哲学・思想領域においては、「結論」を知るだけでは不十分である。著者の思考プロセスを辿り、その結論が導かれた理由を理解しなければ、深い思考にはなかなか至らない

Posted byブクログ

2021/04/07

 前著も読んだ。前著と完全版との違いは魂は存在するか?を語っている前半部分。魂が存在するとしたら?を哲学的に様々な観点から考察した内容となっている。とても勉強になる。しかし、本著で最も伝えたい「どのように生きるべきか」は完全版でなくとも前著で十分と思う。より深く知りたい人向け。 ...

 前著も読んだ。前著と完全版との違いは魂は存在するか?を語っている前半部分。魂が存在するとしたら?を哲学的に様々な観点から考察した内容となっている。とても勉強になる。しかし、本著で最も伝えたい「どのように生きるべきか」は完全版でなくとも前著で十分と思う。より深く知りたい人向け。  本書の結論は次の通り。私たちに魂は存在せず、人間というのは肉体を持った機械にすぎない。しかし、ただの機械ではなく「愛したり、夢を抱いたり、創造したり、計画と立てたり、それらを共有できる」人格を持った驚くべき機械である。  死はその機能を果たす機械が壊れただけのこと。なので死を過度に恐れるのは不適切な反応といえる。  不死は良いものではなく、人間にとって災いになる。でも死はいつも早く訪れ過ぎる。  どんな状況でも「生き続けるほうが幸せだ」とはいえない。死んだほうがマシな状況は存在する。しかし自殺はある条件を満たしたとき決断するべき。  完全版の胆である、魂が存在するか?については「信じるにたる真っ当な理由がない」と結論していた。二元論者(魂を信じる人)は「自由意志があるのは魂があるからだ」と主張する。しかし、最新物理論では「自由意志はAIでも再現可能で、量子の振る舞いは自由意志そのもの」とされている。これは自分がなるほどと思った一説。  自分が死について恐れているのは「経験できることを剥奪される」からだと納得できた。若いときに死ぬのは「経験するであろう未来を剥奪される」意味で悪い。しかし、年老いて「なにかを経験できることより生活するほうが辛い」ことがあり得る。その場合死ぬのは良い気がするので、自分は「年老いたら死を選ぶ権利」が欲しいと思った。

Posted byブクログ

2021/03/31

読み進めるには難しいだろうけど内容に興味があったのでずっと気になっていた本。オーディオブックになったのを機に講義を受けるつもりで購入して聴いた。読むよりすんなり頭に入ってきて「死」を哲学的に理解しやすかった。例えも分かりやすい。 私たちが死に対してやんわり抱いているイメージは哲...

読み進めるには難しいだろうけど内容に興味があったのでずっと気になっていた本。オーディオブックになったのを機に講義を受けるつもりで購入して聴いた。読むよりすんなり頭に入ってきて「死」を哲学的に理解しやすかった。例えも分かりやすい。 私たちが死に対してやんわり抱いているイメージは哲学的に見てもだいたい間違いないという感じ。私は魂や生まれ変わりを信じていないので著者の考えはわりと近かった。でも私が自殺大国・日本の生まれだからか、自殺の章はつい感情論に意見が流れそうになった。

Posted byブクログ

2021/03/11

オーディブルで聴きました。時々読み返すと受け取り方も変わるかも。難しそうなタイトルですが、講義録のため分かりやすく語られています。

Posted byブクログ

2021/03/07

 死についての話題になるといつも、私はどうしても抽象的な議論しかできず最終的には考えることを放棄してしまっていた。この本は、そんな私に死について論理的に考えるきっかけを与えてくれた。もちろん筆者の理論を完全に理解しきるのは非常に難しい(私も全てを理解したとは言い難い)が、死という...

 死についての話題になるといつも、私はどうしても抽象的な議論しかできず最終的には考えることを放棄してしまっていた。この本は、そんな私に死について論理的に考えるきっかけを与えてくれた。もちろん筆者の理論を完全に理解しきるのは非常に難しい(私も全てを理解したとは言い難い)が、死という抽象的な概念を論理的に解き明かそうとする哲学的態度を知る入門としてはうってつけの本だろう。  ただ、「死は本当に一貫の終わりである」という物理主義の立場を根本的な前提としてこの本は展開していくのだが、なぜそう言い切るのかを論じた前半部分がカットされているのが残念だった。(日本語縮約版だから仕方ないけど…)

Posted byブクログ

2021/02/23

・魂と肉体の二元論。魂とは何か ・死は良いものか悪いものか ・悪い事が続くなら死は終止符を打ってくれるが、逆に良いことが永遠に続くならば死は悪いもの?ただ永遠に良いことが続くことが良いこととは限らない ・死は予測できないという特性

Posted byブクログ

2021/02/23

死についてあらゆる角度から考察した本。 死とは何かを考えることができ、そして考えた先に自分ならどう生きるかを考えさせられた。

Posted byブクログ

2021/02/17

アマゾンプライムで読んでいたが途中で挫折。哲学を専攻する大学生並みの背景となる知識がないため、易しく書かれているのだろうが、理解しがたい。また、死について考える時間を作ってトライしてみたい。、

Posted byブクログ

2021/01/31

哲学だからある程度覚悟してだけど思ったより難解でほとんど頭に入ってこなかったし響くことも少なかった。ただ書いてある事は真実味があり何かのきっかけでもう一度じっくり読む機会があったらまた感じ方も変わってくるかも。

Posted byブクログ