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「死」とは何か 完全翻訳版 の商品レビュー

3.5

73件のお客様レビュー

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2021/12/31

2講までしか読んでいませんが。何で自分は死にたくないのか。何で死を恐れるのか。不死身なら良いのか。じゃあ死ってどんな状態なのか。意外と考えたことのない事ばかりで良い発見にはなる。結局、健康な身体と自分と言う人格のある事が前提で「生きたい」と言う気持ちが湧いているのかなと思う。年老...

2講までしか読んでいませんが。何で自分は死にたくないのか。何で死を恐れるのか。不死身なら良いのか。じゃあ死ってどんな状態なのか。意外と考えたことのない事ばかりで良い発見にはなる。結局、健康な身体と自分と言う人格のある事が前提で「生きたい」と言う気持ちが湧いているのかなと思う。年老いて身体機能がどんどん衰えるにつれて、自分という人格はあっても肉体的な部分で限界を感じた時、今と同じく生きたいという感情が湧くのかは分からない。若い内は死ぬ事が今よりもっと怖かったと言う話はよくあるが、それはこのまま生き続けている事の魅力をそこまで感じなくなった先にある世界なのかもしれない。とすると、死が怖いのはまだまだ若い証拠だと、前向きに生きていれば良いのかなと。少し気が楽になった気がする。

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2021/12/23

壮大なテーマといかにもな表紙に凄く興味を惹かれて購入。 内容は表題通り死についてだが、ずっと屁理屈を聞かされてる様な感じだった。それでいてページ数が結構あるので、読むのがしんどかった。 ただ、テーマは素晴らしく、今まで考えることの無かった死について自分なりに思う事が出来た。 死...

壮大なテーマといかにもな表紙に凄く興味を惹かれて購入。 内容は表題通り死についてだが、ずっと屁理屈を聞かされてる様な感じだった。それでいてページ数が結構あるので、読むのがしんどかった。 ただ、テーマは素晴らしく、今まで考えることの無かった死について自分なりに思う事が出来た。 死が良いか悪いか、正しい死に方があるのか、万人に共通する答えは無いと思うが、自分の死に方に後悔しない様に生きる事は出来ると思う。 そんな事を気づかせてもらった。

Posted byブクログ

2021/12/12

魂なんかない。心はあるが身体のいち機能だと。 死を恐れることは不適切な対応。 物理主義からの死に対するアプローチ。 たしかに他の方も言っていらっしゃいましたが1章と2章と最終の章だけでも充分だなと感じた。

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2021/09/18

哲学的な見方で「死」を語っている為、最初は回りくどく、読みづらかった。しかし、例え話が、多く書かれているのでなんとか完読できた。「死」を考えるきっかけにはなった。

Posted byブクログ

2021/09/07

大々的に売り出されていたので期待したが、「死」への分析が浅慮で、日頃エンタメに触れず研究室に閉じこもっているのかなぁと思うほどでした。 哲学なので「○○は善か悪か」という問いを積み重ねていくという内容でしたが、たとえば「不死は死ぬほど退屈だから、死は良いことであるはずだ」とか、グ...

大々的に売り出されていたので期待したが、「死」への分析が浅慮で、日頃エンタメに触れず研究室に閉じこもっているのかなぁと思うほどでした。 哲学なので「○○は善か悪か」という問いを積み重ねていくという内容でしたが、たとえば「不死は死ぬほど退屈だから、死は良いことであるはずだ」とか、グラフを引いて「この線から上の図形の面積と下の図形の面積を比較して、上の方が大きかったらいい人生な!下の方が大きかったら死んだ方がマシ!」とかいう主張など理屈は分かりますが、乱暴すぎて腑に落ちないことが多かったです。 考え方が「善悪二元論」に寄っていて、あまりに西洋的ではないと思ってたら自覚はあったようで、「東洋には仏教の生死観があり、敬意を持っている」という記述がありましたが、続けて「でも私は西洋人だから東洋の考えは馴染まない」と乱暴に片付けていて本をぶん投げようかと思いました。残り1/5くらいだったので歯を食いしばって最後まで読みました。

Posted byブクログ

2021/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人は生物としての機械なので、死ねば何もなくなる」という(少なくとも私もそうだと納得している)前提で、死に対する恐怖を論理的に突き詰めるイエール大学のシェリー・ケーガン教授の哲学講義。(西洋)哲学は、物事を論理で徹底的に突き詰めて(正面を向いて納得できるまで)考えぬく学問。この本は、客観的に「死」について論じているのではなく、シェリー氏がこれが論理的だと信じていることを読者に説得する形式。 ふだん私たちは、「死」について、正面から考えることを避けている。しかし、一度怖がらずに死について正面から考えることは、限りある人生の私たちにとって、悪いことではない。 人が怖がるのは、後に悪いことが待っていると考えるから。しかしながら、死んでしまえば悪いと感じる私自身がいないのだから何も悪いことはない。では、何を恐れているのか? 不死(死ねないこと)は幸せではない。何億年も興味を持つ対象を持つことは想像できない。永遠の退屈。 だとしたら、早すぎる死が経験できただろう良いことが経験できなくなることを恐れている。(剥奪説) では良いこととはなにか?快楽は良いことで、痛いことは悪いこと。でもマトリックスの世界で快楽三昧の人生は、良いことだと思えるか?人は心の中の(内面的な)良いことだけでなく外面的な良いことも欠かせない。 自殺は、今からの人生が本当に苦痛でしかないときは、合理的には正しい場合もある。問題は本当に苦痛でしかないのかどうか。 一人を殺せば五人助かる。五人助けるために罪のない一人を殺すのは道徳的に正当ではない(義務論的立場) しかし、殺される人の(心からの)同意があれば道徳的には許されるかもしれない。 私は私が死が怖いのが、私という意識が永遠になくなること。それは、死ななければ経験できることができなくなるからというのとは、少し違う気がする。

Posted byブクログ

2021/07/10

死のどこが悪いのかといえば、それは、死んだら人生における良いことを享受できなくなる点で、それが最も肝心だ。死が私たちにとって悪いのは、私たちが死んでさえいなければ人生がもたらしてくれただろうものを享受できないからにほかならない。(500ページ)

Posted byブクログ

2021/06/21

死について徹底的に考えた本。でも難しい話ではなく、わかりやすく親しみの持てる語り口なのでスラスラ読んでいく。翻訳者のセンスでもあるな。 人間は人格という機能を有する機械に過ぎず、死ねばその機能を失うので死は終わり。だが永遠の生を考えてみると死は救いでもある。状況によっては自殺も許...

死について徹底的に考えた本。でも難しい話ではなく、わかりやすく親しみの持てる語り口なのでスラスラ読んでいく。翻訳者のセンスでもあるな。 人間は人格という機能を有する機械に過ぎず、死ねばその機能を失うので死は終わり。だが永遠の生を考えてみると死は救いでもある。状況によっては自殺も許容されるべき。この本を読んで著者の考えに染まっただけの可能性はなきにしもあらずだけど、自分の死の捉え方も同じ。ただ、それをこれだけ深く掘り下げているのは凄いな、その道のプロとはいえ。 二元論と物理主義、魂の存在、デカルトやプラトンやノジックやヒュームなどの哲学など、結論に至るまでの検討が面白い。

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2021/06/15

死の本質のついて 死のついての合理的な分析、考察。 テーマは、死の良し悪し、人生の価値、不死、死のタイミング、自殺など。 死ぬことは一概に悪いとは言えないという筆者の主張を皮切りに、上記テーマについて数字や哲学者が発した言葉の引用も交えながら考察する。 複雑で難解な点も多...

死の本質のついて 死のついての合理的な分析、考察。 テーマは、死の良し悪し、人生の価値、不死、死のタイミング、自殺など。 死ぬことは一概に悪いとは言えないという筆者の主張を皮切りに、上記テーマについて数字や哲学者が発した言葉の引用も交えながら考察する。 複雑で難解な点も多いが、我々が普段恐れながらもその存在や恐怖から目を背けている「死」の意味や価値に向き合い自ら考える上ではとても面白い内容である。 本著は誰にでも訪れる死への解決策を示す実用書ではなく、死を恐れずに再考するための哲学書と言えるだろう。

Posted byブクログ

2021/06/13

小さい頃に何度も考えた "死とは何か""死んだらどこへ行くのか" が題名になっててとても気になったから買ったのだが、内容的には論理的な話とか宗教といったことが序章に書かれていて私的にはタイプではなく読むのやめた。 自分は本の中に入り込める...

小さい頃に何度も考えた "死とは何か""死んだらどこへ行くのか" が題名になっててとても気になったから買ったのだが、内容的には論理的な話とか宗教といったことが序章に書かれていて私的にはタイプではなく読むのやめた。 自分は本の中に入り込めるような作品が好きなのだと思った。

Posted byブクログ