慟哭は聴こえない デフ・ヴォイス の商品レビュー
読書記録64. #慟哭は聴こえない デフ・ヴォイスシリーズ第三弾 「私達はここにいる」 ろう者が抱える様々な困難を手話通訳士の視点から描く、感動のミステリー 第一弾から続く小説の中の主人公ら登場人物達が家族となり、成長、そして新たな家族も生まれる 小説ではありながら、聾者...
読書記録64. #慟哭は聴こえない デフ・ヴォイスシリーズ第三弾 「私達はここにいる」 ろう者が抱える様々な困難を手話通訳士の視点から描く、感動のミステリー 第一弾から続く小説の中の主人公ら登場人物達が家族となり、成長、そして新たな家族も生まれる 小説ではありながら、聾者を取り巻く日常の困難、社会の無理解、歩み寄りの足りない部分などは実際に起きている事なのだと思える 手話の種類や地域性、話し言葉で言うところの方言のようなものもあると今回の第三弾で知り、手話の複雑さや奥深さについて更に関心を持って知識を深めたいと感じる 聴こえる側からの無意識の差別や心を傷つけるような言葉について、改めて考えさせられた ・・・・・ 『デフ・ヴォイス法廷の手話通訳士』 NHK週末ドラマとして映像化されました コーダとして生きてきた主人公荒井尚人を草彅剛さんが演じます 聾者である尚人の家族や、他にも聾者として登場する役は実際の聾者の方々が演じています 12月23日土曜日 前編再放送 15:05〜 後編本放送 22:00〜 #デフヴォイス #デフヴォイスシリーズ #本好き #読了 #부엌독서실 #Puok読書室
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3作目なのでだいぶん手話やろう者のことなど理解できるようになった。各章ごとに話が纏まっているので読みやすいが、問題点が最終章で全て解決しているのでとても読後感が良い。聴こえる者も聴こえない者も障害者もそうでないものも互いに歩み寄り支え合う、という言葉が胸に響いた。
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なーんかまだまだ分かったようで全然分かってなかった。 今までずっと「全盲か全ろうだったら、視覚情報ある全ろうの方がまだ生活しやすいんじゃないか」って思ってたけど、コミュニケーションの部分で「聞こえない・話せない・伝わらない」っていうのはめちゃくちゃネックなんだって気づいた。 見...
なーんかまだまだ分かったようで全然分かってなかった。 今までずっと「全盲か全ろうだったら、視覚情報ある全ろうの方がまだ生活しやすいんじゃないか」って思ってたけど、コミュニケーションの部分で「聞こえない・話せない・伝わらない」っていうのはめちゃくちゃネックなんだって気づいた。 見ることしかできないのに、マスクで見えない、暗くて見えないのは全部無くなったのと一緒やんって。 幸村に五感奪われたときみたいな。 孤独だよなー。みんなの輪に入れないから。 私は10代の頃の日記に書いてた『常に少数派・弱者側の味方でありたい』っていうの、今もそうでありたいと思ってるし、なるべくそのようにしてるから、これからもどんな立場が少数派で社会的弱者なのか知って、寄り添いたい。
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今回も安定した面白さ 最初の慟哭は聴こえないで、うっかり泣き、ろう者との大きな壁を改めて感じます 聴こえない、というハンデはあまりにも大きい それは見た目にはわからないものだし 見た目でわからないと、理解しにくい でも見た目でそれとわかると、近寄りにくい 世の中って不合理で...
今回も安定した面白さ 最初の慟哭は聴こえないで、うっかり泣き、ろう者との大きな壁を改めて感じます 聴こえない、というハンデはあまりにも大きい それは見た目にはわからないものだし 見た目でわからないと、理解しにくい でも見た目でそれとわかると、近寄りにくい 世の中って不合理で不条理 たとえ障害があってもなくても 互いに歩みより、思いを伝えることはとても大切 わかるだろう、じゃわからない
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デフ・ヴォイス第三作。今回は聴覚障害者の生活面での困難を描いていました。 ろう者は119番を呼べない。日常生活はなんとかなっても、緊急時にはなすすべもなくなってしまう。今まで気づかなかった世界を教えてくれました。 誰しも色んな特性を持って生まれてきて、それらによって幸福を感じるこ...
デフ・ヴォイス第三作。今回は聴覚障害者の生活面での困難を描いていました。 ろう者は119番を呼べない。日常生活はなんとかなっても、緊急時にはなすすべもなくなってしまう。今まで気づかなかった世界を教えてくれました。 誰しも色んな特性を持って生まれてきて、それらによって幸福を感じることもあれば苦悩を抱くこともある。ネット119など、困った人を支える仕組みがもっと増えるといいな、と思いました。また、そういうことに気づける人間になりたい。
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もし生まれた子供が聴こえない子だったら。 自分なら迷わず人工内耳の手術を受けさせるだろうな。 少しでも聴こえるようになる可能性があるのなら、 多少のリスクを負ってでも、と思う。 今回もまた、とても興味深く読んだ。 人工内耳の事はもちろん、手話にも喃語や方言のようなものが存在す...
もし生まれた子供が聴こえない子だったら。 自分なら迷わず人工内耳の手術を受けさせるだろうな。 少しでも聴こえるようになる可能性があるのなら、 多少のリスクを負ってでも、と思う。 今回もまた、とても興味深く読んだ。 人工内耳の事はもちろん、手話にも喃語や方言のようなものが存在するというのも新しく知った。
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今回は荒井とまゆみの間に生まれた「聴こえない子」瞳美ちゃんを加えた家族の成長というか変化を中心とした短編集 美和ちゃんが子どもなりのいろいろな葛藤を抱えつつ優しくまっすぐに成長していってるのがなんかもう嬉しかった たぶん荒井と同じ気持ちになってるよ
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日常に立ちはだかる様々な事がら。障害を持つ事でより壁が高い現実。誰しもがより生きる喜びが高まるよう。皆で生きたいと思う。
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シリーズ3作目と知らず、装丁が可愛くて手に取った。 とても良かった。 これは1から読まないと! 昔は耳の聞こえない人をろうあ者と呼んでいたけど、 今はそうじゃないことを知る。 とにかく作中でいろんな「知らない」を知った。 読みながら、知らないということに無頓着過ぎる…と反省。 ...
シリーズ3作目と知らず、装丁が可愛くて手に取った。 とても良かった。 これは1から読まないと! 昔は耳の聞こえない人をろうあ者と呼んでいたけど、 今はそうじゃないことを知る。 とにかく作中でいろんな「知らない」を知った。 読みながら、知らないということに無頓着過ぎる…と反省。 どうしても今の時代、自分から遠いものに対しては 近寄らない、歩み寄らない、 気にはなるけど知らんぷり、ということが増えがちだけど、もう少し心に余裕を持って 一歩踏み込むことも必要だと感じた。 悲しい思いをする人が少しでも減ってほしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつしか随分と歳月を経た我が人生において、公私いずれの場でもろう者と交わることがなかった。よって、このデフ・ヴォイスシリーズを読むたびに、学ぶこと多いなぁ、毎回面白いシチュエーションだなぁと感心しつつ楽しんでいる。考えようでは、この楽しむとは不適切な感想表現なのかもしれないが、正直ハマっている。聴覚ではないが障害を持つ家族がいる中、苛立つことが多い。冷静でいるときはいいものの、自分のわがままをよそに相手のわがままにたびたび腹が立つ。歩み寄れていない未熟さを思う。そういえば、難聴が進んだ母への思いやりも…。慟哭、聴こえないでなく、聴いてないか。
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