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さよならの儀式 の商品レビュー

3.2

135件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    19

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2024/04/12

短編集。模倣犯やソロモンの偽証を冗長と思わない私にとってはちょっと説明不足感があるお話だらけだった。単に私がアホなだけ? 図書館で借りた本の表紙の内側の見返しのところに帯が貼り付けてあって、海神の裔の紹介が「小さな漁村に、海の向こうから「屍者」のトムさんがやってきた。」ってなんか...

短編集。模倣犯やソロモンの偽証を冗長と思わない私にとってはちょっと説明不足感があるお話だらけだった。単に私がアホなだけ? 図書館で借りた本の表紙の内側の見返しのところに帯が貼り付けてあって、海神の裔の紹介が「小さな漁村に、海の向こうから「屍者」のトムさんがやってきた。」ってなんか戦慄が走る感じなのかハートフルなのかよく分かんない紹介がしてあったのが印象的だった。よくできた紹介文だと思う。

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2023/05/19

短編集。 全ての短編が結構考えさせられる内容だった。 特に心に残ったものの感想。 「戦闘員」・・・実際にあったら怖い!!達三かっこいい!! 「母の法律」・・・虐待されている子供を救うマザー法。子供も親もこれで結構救われるのでは?と思う法律だが、最後まで読むとどうなるのが幸せな...

短編集。 全ての短編が結構考えさせられる内容だった。 特に心に残ったものの感想。 「戦闘員」・・・実際にあったら怖い!!達三かっこいい!! 「母の法律」・・・虐待されている子供を救うマザー法。子供も親もこれで結構救われるのでは?と思う法律だが、最後まで読むとどうなるのが幸せなんだろう?と考えさせられてしまった。子供の幸せが1番であって欲しい。 「さよならの儀式」・・・表題作。壊れて聞こえなくなりしゃべることができなくなったロボットと手話で会話するシーンが、情景が目に浮かんできて、ジーンときてしまった。ロボットなのに、家族と同じ気持ちになる。 「星に願いを」・・・最後に秋乃が春美に本当の気持ちを伝えるところがほんとよかった。姉だから年下の子供を守る必要があって責任感があるから頑張っていたけど、秋乃もまだまだ高校生、そんなに頑張らないで!!と思った。

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2023/03/26

面白かった。SFと題されると、あんまり読まないからなーと思っていたけど、こういう設定のお話は伊坂さんや村田沙耶香さんなど結構読んでいるかもと思った。短編なのがちょうどよく読める。

Posted byブクログ

2023/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

適当に手に取ったら、まさかの短編もの。 全体的に不思議な世界で、世界に入り込むには短いため、読みにくく感じた。 ①養子縁組と記憶の沈静化がスムーズに行われる世界で、実の母が犯罪者だったら?その母が娘と呼ぶのは、実は血の繋がらない姉だったら? ②自分で動く監視カメラ。それは新たな侵略者? ③過去から来た私は未来の私に文句を言う。人生ってままならないねー ④愛着のあるロボットと別れる時。そして、それを見る愛されなかった人はロボット以下なのか? ⑤大きな流れ星が落ちた…と、思ったら、それは地球外生命体の調査船で、宇宙人に意識を奪われると、人の本性が見える。本当に醜いのは、自分。 ⑥少年犯罪を犯した少年Aは出所後に自分が神と祭り上げられるのに気づくが… 少年Aは統合失調症だった気がする ⑦戦時中にフランケンシュタインを扱ってた証言。 ⑧臓器移植で生き延び、知能、性格が移植できるロボットがいたら、人生の失敗点を見つけることができるのか?

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2023/02/14

「母の法律」「戦闘員」「わたしとワタシ」「さよならの儀式」 「星に願いを」「聖痕」「海神の裔」「保安官の明日」 8話収録の短編集。 宮部さんの作品はぐいぐい読める時と、中々先へ進まない時の両極端に分かれてしまうのだが残念ながら今回は後者だった。 と言うのも私が苦手とするSF系で...

「母の法律」「戦闘員」「わたしとワタシ」「さよならの儀式」 「星に願いを」「聖痕」「海神の裔」「保安官の明日」 8話収録の短編集。 宮部さんの作品はぐいぐい読める時と、中々先へ進まない時の両極端に分かれてしまうのだが残念ながら今回は後者だった。 と言うのも私が苦手とするSF系であった事が大きい。 ただのSF作品に終わらずその中に人間ドラマもきちんと描かれているのだけれど、SFの強さに負けてしまった。 SFが好きな方には楽しめる作品集だと思うが、やはり宮部さんには上質なミステリーを望んでしまう。次作に期待しながら読了。

Posted byブクログ

2023/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの話もさすが宮部みゆき、と唸らせるような内容だった。 Amazonの内容紹介+感想 収録作品(全8編) ★「母の法律」 虐待を受ける子供とその親を救済する奇蹟の法律「マザー法」。でも、救いきれないものはある。 …設定が秀逸。おせっかいな元ボランティアと実母の醜さ。尊い義母と、自己愛の深い女たちとの対比。 ☆「戦闘員」 孤独な老人の日常に迫る侵略者の影。覚醒の時が来た。 …監視カメラに化けたエイリアンが突然現れてなんの罪もない人間を狂わせる。 少年との出会い。 「わたしとワタシ」 45歳のわたしの前に、中学生のワタシが現れた。やっぱり、タイムスリップしちゃってる! 「さよならの儀式」 長年一緒に暮らしてきたロボットと若い娘の、最後の挨拶。 …ロボットを製造する主人公の作業員自体が孤児だった過去、人間に絶望し、本当はロボットになり少女を助けたかったという悲しい願い 「星に願いを」 妹が体調を崩したのも、駅の無差別殺傷事件も、みんな「おともだち」のせい? …これもエイリアンが人間の中に入り込んで犯罪をさせる。罪をこのように描くことでSFに昇華 悪人がそんなにグロテスクに見えず、自分が一番グロテスクに見えた姉の心中たるや ★「聖痕」 調査事務所を訪れた依頼人の話によれば----ネット上で元〈少年A〉は、人間を超えた存在になっていた。 …調査員が黒幕。虐待親を殺した少年は改心するも自殺。ウェブサイト上では都合よく祭り上げられる構造、山上etcとそっくり。事実は小説より奇也。 人間の闇の部分にリアルで触れる仕事は無理だな、病む。 「海神の裔」 明治日本の小さな漁村に、海の向こうから「屍者」のトムさんがやってきた。 ★「保安官の明日」 パトロール中、保安官の無線が鳴った。「誘拐事件発生です」なぜいつも道を間違ってしまうのか…… …これも設定が秀逸。 この世界の周回は、実はオーナー兼会長の子どもの中で犯罪者になった息子の壮大な検証実験。 保安官も元テロリスト、腕を買われた。 虚構の人造人間だけの世界の中ですら、不適合者、犯罪者が出てきてしまいそのマイナスの要素は発現を繰り返す。ある意味救いがない。 ストーリー自体は面白い。

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2023/02/01

短編集 設定がおもしろい。眉村卓のショートショートや短編に出てきそうな設定もあり、書き込めばディストピアものの長編になりそうな設定もあり。奇妙な味にならないのが、宮部みゆきっぽい感じ。

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2022/10/14

ストーリー的に連続性の無い小編集だった。どれも濃い。連続して読んでしまうと世界観や設定が頭の中で渦巻いて混乱する。時間が無い人や、ついつい長時間読み過ぎてしまう人などにお勧めかな。小編毎に読んだ方が良いと思う次第。

Posted byブクログ

2022/10/10

SF小説の短編集というのかな? ロボットやタイムマシンなどが出てきます。 表題になっているさよならの儀式は、ちょっと分かりずらかったです。 保安官の明日が1番印象に残りました。

Posted byブクログ

2022/07/21

不可思議な出来事や世界を描いた短編集。 宮部みゆきさんのまた違う世界観の作品たちたが、正直なかなかその世界観の中に入ることの出来ない作品もあった。こういうのが好きな人は好きだろうけど、私には難しかったな。

Posted byブクログ