亥子ころころ の商品レビュー
和菓子、食べたい・・・ 今回もどれもこれもおいしそう。 洋菓子もおいしいですが、 やっぱり和菓子のほうが心惹かれます。 そして、新キャラ・雲平。 いい男じゃないかぁ。 どうなることかと思いながら読みましたが、 落ち着いてくれて本当にうれしい。 これで次巻にもつながるのかな。
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麹町の小さな菓子屋「南星屋(なんぼしや)」のシリーズ第二弾。 前回はいきなり、主人の治兵衛がしょっ引かれたり、孫のお君が遠い九州に嫁ぐ話が持ち上がったりとハラハラのし通しだったが、一旦は皆落ち着き、代償は払ったものの平らかな生活が戻った。 ある意味、皆、自分らしさを取り戻した感じ...
麹町の小さな菓子屋「南星屋(なんぼしや)」のシリーズ第二弾。 前回はいきなり、主人の治兵衛がしょっ引かれたり、孫のお君が遠い九州に嫁ぐ話が持ち上がったりとハラハラのし通しだったが、一旦は皆落ち着き、代償は払ったものの平らかな生活が戻った。 ある意味、皆、自分らしさを取り戻した感じ。 今回は、まだ老いは認めたくないが、治兵衛が転んで手首を傷めたところから、手伝いの職人が必要になる。 そこに現れたのが、昔の治兵衛のように諸国を回って菓子の修行をしてきた、雲平(うんぺい)。 同じ菓子屋で修業をしていた、弟弟子の亥之吉の消息を尋ねているという。 雲平の出現に揺れる南星屋だが、前回ほど重くなくて良い。 しかし、お君の心の成長が嬉しく、お永と修蔵の仲や南星屋のこの先など、気になることたくさんの展開。 ますますの楽しみを残して、次回に続く? 待ち遠しいです。 そして、やたらと和菓子が食べたくなり、スーパーで豆大福をかごに入れる日々(笑) サブタイトルはすべてお菓子の名前。 検索するのも楽しい。 『夏ひすい』 転んで手首を痛めた治兵衛。 利き腕ではないが、和菓子作りには差し障る。 そこへ、店の前に行き倒れた男が… 『吹き寄せる雲』 不思議な縁で南星屋に吹き寄せられた雲は… 『つやぶくさ』 安い給金で手伝ってくれることになった雲平。 長らく江戸を出ていなかった治兵衛は、雲平のもたらした新しい風に吹かれ、一緒に菓子を工夫することが楽しくて仕方ない。 一方、治兵衛の弟、僧侶の石海は、お永やお君に虫がつくことを嫌って、雲平を置くことに大反対。 そこへ、治兵衛の大甥の志隆(ゆきたか)が見舞いに来るが…目的は別にある様子。 『みめより』 老舗和菓子屋の女将が、亥之吉の件で、と雲平を訪ねてくる。 雲平と亥之吉が最初に菓子修行した和菓子屋の、元お嬢様だという。 お永の様子が、なんとなく変。 『関の戸』 行くか行くまいか…人は戸の前で決断を迫られる時がある。 『竹の春』 南星屋の前で思案顔の武家の子。 『亥子ころころ』 亥之吉が奉公して茶席の菓子を作っていた日野家の事情が明らかになる。 少年の笑顔が戻ったのが何より。 当代の基知(もとのり)様が良い人で良かった。
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毬の続きだった。気づいてなかった(-_-;)。本で読むと嫌いな和菓子が美味しそうに思えるのよねぇ(笑)。どうやって持ち運ぶのかが謎です。私はお永さんには雲平さんとくっついて欲しいなぁ。
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「まるまるの毬」の続編。家族で菓子屋を営んでいる治兵衛がひょんなことから知り合った菓子職人の雲平を雇う。彼は行方知れずの弟弟子、亥之吉を探しているという。雲平という新しい風を入れることで家族の中に小さな変化が起きて…。 色々なお菓子が出てくるのが楽しいし、家族の仲の良さも気持ちい...
「まるまるの毬」の続編。家族で菓子屋を営んでいる治兵衛がひょんなことから知り合った菓子職人の雲平を雇う。彼は行方知れずの弟弟子、亥之吉を探しているという。雲平という新しい風を入れることで家族の中に小さな変化が起きて…。 色々なお菓子が出てくるのが楽しいし、家族の仲の良さも気持ちいい。嫌なところのない作品。
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父、娘、孫娘の三人で営む「南星屋」。 『まるまるの毬』の続編。 小さな和菓子屋が繁盛する理由も その時代背景も、一つひとつが丁寧に描かれている。 南星屋で売られる和菓子を手に取り、目で楽しみ舌で味わいたくなる。 第三弾も楽しみ。
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単発かと思ってた,「まるまるの毬」のまさかの続編。江戸人情噺は西條奈加氏のお得意だが,お菓子の話が加わることで,ふわりとした柔らかさに包まれる感じで,心が温まる。このシリーズはとても好き。またいつか続編が出ることを願う。
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美味しい和菓子の工夫&お江戸人情話で、とても楽しく読めました。 文中に和菓子の絵は出てこないんだけど、文字から想像が膨らみます。 登場人物の心の機微を、くどくどと説明しない所も読みやすくて良かった。 治兵衛の娘のお永、孫娘のお君の今後、雲平が加わった「南星屋」のこれからの和菓子が...
美味しい和菓子の工夫&お江戸人情話で、とても楽しく読めました。 文中に和菓子の絵は出てこないんだけど、文字から想像が膨らみます。 登場人物の心の機微を、くどくどと説明しない所も読みやすくて良かった。 治兵衛の娘のお永、孫娘のお君の今後、雲平が加わった「南星屋」のこれからの和菓子が、とても楽しみです。
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『まるまるの毬』の続編。 武家出身の職人・治兵衛、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。 行き倒れの菓子職人・雲平を助けた事から、雲平の弟分の行方探しと、旗本の隠居の死の真相。それらに絡む諸々を、各地の美味な菓子と共に展開していきます。 腕の確かな雲平と、共に菓子を...
『まるまるの毬』の続編。 武家出身の職人・治兵衛、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。 行き倒れの菓子職人・雲平を助けた事から、雲平の弟分の行方探しと、旗本の隠居の死の真相。それらに絡む諸々を、各地の美味な菓子と共に展開していきます。 腕の確かな雲平と、共に菓子を作れる喜びでウキウキしてしまう治兵衛さんが微笑ましいです。 一方、お永の心は揺れているようで・・。そして前作で縁談が破談になってしまった、お君に想いを寄せる人も現れます。 色々あったものの、心温まるラストにほっこりしました。続きはあるのでしょうかね。
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西條奈加さんの作品は、毎回ハズレがない。 今回は、1冊の中に、元武家の治兵衛という菓子職人、 そして浮気で夫が出て行った娘のお永、と一粒種のお君18歳。 お君にもサイドストーリーがあって、 平戸藩の藩士との縁談があって、 治兵衛の甥の武家に行儀見習いに出ていたのだが、 藩...
西條奈加さんの作品は、毎回ハズレがない。 今回は、1冊の中に、元武家の治兵衛という菓子職人、 そして浮気で夫が出て行った娘のお永、と一粒種のお君18歳。 お君にもサイドストーリーがあって、 平戸藩の藩士との縁談があって、 治兵衛の甥の武家に行儀見習いに出ていたのだが、 藩主のおとし胤である治兵衛の身分を口を滑らした 前の当主のせいで破談に。 それを見ていた甥の息子(今の当主だが、)は 明るく気持ちの良いお君に密かに恋してる。 坊主に転身したのは治兵衛の弟五郎、 今は石海というが、大の菓子好きで、 三日を開けずに治兵衛の店、「南星屋」にやってくる。 ある日店の前に行き倒れが、 それはゴマのハエに金を盗まれた京都の菓子職人、雲平だった。 雲平は手に怪我をして困っていた 治兵衛の手伝いをすることになる。 雲平はおとうと弟子の、亥之吉を探していたのだった。。。 と盛りだくさんの主人公たちも綺麗に仕分けて物語はすっきり。 違和感なく素敵な人情話に収まっている。 ちょっとした推理モノも入って、最後まで気持ちよく読める美味しいお話。 日本各地を渡り歩いた治兵衛のお菓子の描写もまた良し!
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『まるまるの毬』続編。 江戸の片隅で小さなお菓子屋・南星屋を営む治兵衛と娘のお永、孫娘のお君の一家を描く人情時代短編集。 南星屋は若い頃に治兵衛が旅で身に付けた諸国の銘菓を2種類だけ日替わりで作り、一刻ほどで売り切ってしまう人気店です。時代小説で食べ物を扱うのはもはや定番となった...
『まるまるの毬』続編。 江戸の片隅で小さなお菓子屋・南星屋を営む治兵衛と娘のお永、孫娘のお君の一家を描く人情時代短編集。 南星屋は若い頃に治兵衛が旅で身に付けた諸国の銘菓を2種類だけ日替わりで作り、一刻ほどで売り切ってしまう人気店です。時代小説で食べ物を扱うのはもはや定番となった感じもありますが、諸国銘菓と言うのが特徴でしょうか。様々なお菓子の作り方や、アレンジするに当たって工夫を凝らす様子がしっかり描かれます。 前作は 「・・主人公が老人というのが特徴的です。その分、どこかしっとりと落ち着いた雰囲気がありますし、そこに明るい孫娘がうまく絡んで色を添えています。 困難があっても、そこを乗り越えようとする前向きさが心地良い暖かな作品です。」 と良い評価をしているのですが、今回は。。。。 新たに、如何にも職人という雲平が店に加わり、治兵衛は益々お菓子作りに熱意を燃やし、浮気した夫と別居中のお永の心も揺らぎます。 悪くは無い、安定はしている。けど、なんかこうパッとしないな。 う~~ん、ちょっともうマンネリかな。続編は出そうな展開だけど。
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