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亥子ころころ の商品レビュー

4.1

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/05/09

今回も美味しそうなお菓子、日々起こる事件?にページをめくる手が止まりませんでした。 どのお菓子も調べるとどこかの銘菓として出てくるのですが、南星屋さんで工夫されたお菓子を見てみたい、食べてみたい。 こんな和菓子屋さんが近くにあったら本当に通ってしまいますよね。 今回は治兵衛さ...

今回も美味しそうなお菓子、日々起こる事件?にページをめくる手が止まりませんでした。 どのお菓子も調べるとどこかの銘菓として出てくるのですが、南星屋さんで工夫されたお菓子を見てみたい、食べてみたい。 こんな和菓子屋さんが近くにあったら本当に通ってしまいますよね。 今回は治兵衛さんが手を怪我したことをきっかけに、南星屋に手伝いとしてわけありの職人が入るところから話は始まりました。 最後、一区切りついて終わるのですが、是非ともその後が欲しい、と毎度のことながら続編を期待してしまいました。

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2022/05/01

江戸で小さな和菓子店『南星屋』を営む親子三代 店主“治兵衛”、娘“お永”、孫“お君”の家族を描く時代小説連作短編集 うっかり左手を捻ってしまった治兵衛 しばらく養生しなければならないと困っているところに、思いがけない形で助っ人が現れて… 新たな展開も楽しく語られます 憂いや幸...

江戸で小さな和菓子店『南星屋』を営む親子三代 店主“治兵衛”、娘“お永”、孫“お君”の家族を描く時代小説連作短編集 うっかり左手を捻ってしまった治兵衛 しばらく養生しなければならないと困っているところに、思いがけない形で助っ人が現れて… 新たな展開も楽しく語られます 憂いや幸せ、人の想いを西條先生のやわらかな文章で和菓子と一緒に丁寧なエピソードに掬いあげ綴った心満たされる作品です (お腹も満たされたい…) 前作『まるまるの毬』と併せて読むのがお勧めです 自分はこのお話が好きで即二度読みしてしまいました 和菓子が食べたくなります

Posted byブクログ

2022/02/21

まるまるの毬の続編 江戸麹町にある「南星屋」は主・治兵衛、出戻り娘・お永、孫・お君の親子三代で商っている、小さな菓子屋である。 治兵衛は、実は、十一代将軍家斉のご落胤であったが、それを隠し、慎ましく暮らしている。 治兵衛の弟・石海は、四ツ谷の大刹・相典寺の大僧正であったが、治...

まるまるの毬の続編 江戸麹町にある「南星屋」は主・治兵衛、出戻り娘・お永、孫・お君の親子三代で商っている、小さな菓子屋である。 治兵衛は、実は、十一代将軍家斉のご落胤であったが、それを隠し、慎ましく暮らしている。 治兵衛の弟・石海は、四ツ谷の大刹・相典寺の大僧正であったが、治兵衛の出自が原因で、今は、牛込にある是現寺という小さな寺の住職をしている。 兄の拵える菓子を殊更好んで、五日とあけず「南星屋」に顔を出している。 ある日、治兵衛が仕事場で転び、手首を痛めた。 店を休むわけには行かず、無理をして菓子作りに励もうとするが、うまくいかない。 そんな折、行き倒れの旅人・雲平を助ける。 流れ菓子職人だと言う。 失踪した弟分の、亥之吉を探す為、京から下って来たらしい。 雲平は、亥之吉を探しながら「南星屋」の助っ人として、治兵衛を助ける。 菓子職人としての腕も、人柄も気に入ったのは、治兵衛だけでは無かった。 お永も、何やら、雲平が気になる様子。

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2021/11/18

『まるまるの毬』続編 このシリーズ、刊行済はここまでだけど、これからもまだ続きそう 今回の作品は、和菓子職人が1人増えたため、作品中に出てくる和菓子の魅力が炸裂 どれも美味しそう 治兵衛の娘お永と孫娘のお君のこれからの行方もますます気になってくる 早く続編を読みたいです

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2021/10/15

南星屋シリーズの第2弾です。 新キャラ登場で、南星屋の面々がそれぞれ心動かされ。そして色々ありながらも最後はやっぱり家族の温かみを感じて、ほんわかした気持ちになりました。面白かったです。 和菓子食べたいなあ。

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2021/09/17

「まるまるの毬」の続編。 〈南星屋〉は店主で菓子職人の治兵衛、娘のお永、孫のお君の家族三人で営む小さな菓子屋。看板菓子はなく、治兵衛がこれまで諸国を巡って覚えた菓子をアレンジして日替わりで二品出すのが売り。 前作では治兵衛の出自を巡って様々な事件や窮地が描かれたが、それが一段落...

「まるまるの毬」の続編。 〈南星屋〉は店主で菓子職人の治兵衛、娘のお永、孫のお君の家族三人で営む小さな菓子屋。看板菓子はなく、治兵衛がこれまで諸国を巡って覚えた菓子をアレンジして日替わりで二品出すのが売り。 前作では治兵衛の出自を巡って様々な事件や窮地が描かれたが、それが一段落した今回は雲平という菓子職人が加わり、失踪した彼の修業仲間で弟分の亥之吉の行方や失踪の理由を追いかける話を軸に進んでいく。 発端は治兵衛の腕の怪我。左手を酷く捻り、利き手ではないとはいえ力仕事が多い菓子作りに支障が出てしまった。 そんな折に行き倒れの状態で転がり込んだ雲平が菓子職人だと知り臨時の助っ人として手伝ってもらうことになったのだが、雲平は職人としても人としても予想以上に治兵衛一家と馴染んでいく。 雲平は年齢的には治兵衛の娘・お永の同年代のようで、早速常連客たちは雲平をお永と添わせ〈南星屋〉の跡取りにするつもりかと噂する。 お永の娘・お君も後押しする気持ち満々だ。雲平が〈南星屋〉を継ぐにしろ出て行くにしろ一緒になって欲しいとまで治兵衛に言っている。 治兵衛はと言えば雲平と菓子作りをするのが楽しくて仕方ないが、いずれは出て行くものと諦めている。 肝心の雲平はと言えば、亥之吉の行方を探すことが最優先で色恋の方はさっぱりという感じ。 そしてお永の元夫・修蔵は雲平という新たな男の登場に焦っている。 お永は本当に雲平を想っているのか、それとも周囲の勝手な勘繰りなのかは分からない。 この三角関係の行方にも注目だ。 そして亥之吉探しについては武家が絡んでいる。旗本の隠居に気に入られた亥之吉が隠居の死の直後に失踪しているのが意味深だ。 しかし真相が明かされれば何とも切ない。本来茶の湯や道具は人の心を癒すものだと思うが何事も行き過ぎは良くない。 治兵衛の弟で僧侶の五郎は今回も頼もしい。亥之吉探しにも一役買っているし、治兵衛一家の複雑な事情にもグイグイ入っていく。 結果的には丸く収まったようで、波乱の予感も。修蔵にとってはまだ気が揉めそう。更なる続編はあるだろうか。 ※「まるまるの毬」レビュー https://booklog.jp/users/fuku2828/archives/1/4062189909

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2021/06/04

「まるまるの毬」の続編。 毎回毎回美味しそうな和菓子が出てきて、食べたくなります。 いくつになっても人を慕う気持ちは切ない…。 色んな人が幸せな気持ちで終わっていてこちらも幸せな気持ちになりました。 続きがあるなら読みたいです。

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2021/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『まるまるの毬』の続編。 今回も良かった、というより前回よりも一層良かった。 親子三代で営む『南星屋』に、ひょんなことから新しい菓子職人が加わって、物語にもぐっと深みが増してきた感じ。 治兵衛といい雲平といい、寡黙で腕も良くてひたむきな職人はとても魅力的。しかも造る菓子が美味しいときたら、もう言うことなし。 今回も出てきた菓子をネットで画像検索しながらの読書となり楽しかった。 色々な騒動があったけれど、みんなが落ち着ける拠り所が見つかって本当に良かった。 美味しい菓子と温かい人情と。 人と人の縁に感謝したくなる物語だった。 更なる続編に期待が高まる。

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2020/12/26

“まるまるの毬”続編。 江戸の町を舞台に、お菓子屋を営む主人公と家族の物語。 優しくて人情深い登場人物達に、もう一度会えて嬉しかった。前作同様に、皆がお互いを思いやっていて、ふわりと温かい気持ちになりました。今作には、弟分を探す“雲平”という新しいキャラクターが登場して、物語に...

“まるまるの毬”続編。 江戸の町を舞台に、お菓子屋を営む主人公と家族の物語。 優しくて人情深い登場人物達に、もう一度会えて嬉しかった。前作同様に、皆がお互いを思いやっていて、ふわりと温かい気持ちになりました。今作には、弟分を探す“雲平”という新しいキャラクターが登場して、物語に新しい人間関係や謎解きのスパイスといった彩りを与えます。 前作の少し重苦しい感じが、今作には無くて読みやすかった。主人公治兵衛の、お菓子作りへの情熱、楽しさや喜びが伝わってきて、読んでいる方までわくわくします。 これからが気になるところで終わり。 また続きが読みたいです。

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2020/10/15

どなたかのレビューであったように「スイーツテロ」!まさにww 白亥と名づけられたお菓子の外見の風情もすばらしく、和菓子の見立ての楽しさも味わえました。 雲平という新キャラも出て、互いを思いやりつつゆったり進む季節。父親の、娘に対する口にできない愛情。老いても人に教わる、精進してい...

どなたかのレビューであったように「スイーツテロ」!まさにww 白亥と名づけられたお菓子の外見の風情もすばらしく、和菓子の見立ての楽しさも味わえました。 雲平という新キャラも出て、互いを思いやりつつゆったり進む季節。父親の、娘に対する口にできない愛情。老いても人に教わる、精進していく気概。読後、とてもよいものをいただいた気持ちです。 続編あるのかな、と調べたところ、2020年8月号の小説現代に西條先生の「饅頭くらべ」が掲載。これは……続きなのでしょうか……だと嬉しいのですが!

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