ヒポクラテスの憂鬱 の商品レビュー
「ヒポクラテス」シリーズの第2弾。 1.堕ちる / 2.熱中(のぼ)せる / 3.焼ける / 4.停まる / 5.吊るす / 6.暴く の6つの短編連作。 前回同様、一気に読める作品でした。 個人的に5の吊るすが印象的でした。
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「ヒポクラテス」シリーズ第二弾 短編連作の法医学ミステリー 今回は「コレクター」を名乗る書き込みからの犯人探し。 県下で起きる自然死・事故死に問題がないかを見極めろという書き込みで、県警・司法解剖は大混乱へ.. 「コレクター」とは何者なのか? 今回は、それぞれの事件で真琴と小手...
「ヒポクラテス」シリーズ第二弾 短編連作の法医学ミステリー 今回は「コレクター」を名乗る書き込みからの犯人探し。 県下で起きる自然死・事故死に問題がないかを見極めろという書き込みで、県警・司法解剖は大混乱へ.. 「コレクター」とは何者なのか? 今回は、それぞれの事件で真琴と小手川刑事が暴走気味に走ります。 ■堕ちる コンサート中のアイドルのステージからの転落死。 解剖からその死の裏側に迫ります ■熱中せる(のぼせる) 3歳の女児が熱中症で死亡。しかし本当の死因は? ■焼ける 新興宗教の教祖の家が全焼。教祖の焼死体に対して、解剖を拒む信者たち。その死の真相に迫る ■停まる 路上で突然亡くなった老人。その老人には多額の保険金。受け取りは認知症妻。解剖した死体から出てきたもの ■吊るす 横領事件のOLの首つり自殺事件。しかしすでに死体は荼毘に付されています。残された検視報告書から感じた違和感。さらに同様な自殺事件がもう一件。二つの自殺事件の共通点は..そして事件の真相に迫ります ■暴く 小手川刑事の同僚の女性警察官が自殺。コレクターの書き込みによって、解剖予算が枯渇。予算のない中、どうやって解剖するのか。 果たして解剖した結果、明らかになる真因 そして、コレクターの正体とその真相が明らかになります。 司法解剖制度の脆弱性が浮き彫りとなる物語でした。 死亡原因や真相追及って結局予算次第っていうこと? 「吊るす」がとても印象的でした。 コレクタの正体はなんとなくわかってしまいましたがストーリは前作同様楽しめました。 お勧め
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法医学の解剖によって一見すると事件性がない案件の裏側を暴く連作短編集。1人の天才の眼力に頼り過ぎるところは非現実的ですが、物語としては面白い。 監察医制度の不充分さに課題提起するのは海堂尊氏の作品と共通するところですが、バックグラウンドが無いだけに解決策の提案がないところは仕方な...
法医学の解剖によって一見すると事件性がない案件の裏側を暴く連作短編集。1人の天才の眼力に頼り過ぎるところは非現実的ですが、物語としては面白い。 監察医制度の不充分さに課題提起するのは海堂尊氏の作品と共通するところですが、バックグラウンドが無いだけに解決策の提案がないところは仕方ないか。
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法医学の観点から書かれた小説ではあるが、今回は本当は殺人なのに自然史と判断され荼毘に付されていることへの警笛を鳴らしたストーリーだ。 すごくアンバランスな感じがしたのは、司法解剖を望んでいない遺族にそれを迫ったり、司法解剖を望んでいる遺族に対してそれがなされなかったり…なぜその...
法医学の観点から書かれた小説ではあるが、今回は本当は殺人なのに自然史と判断され荼毘に付されていることへの警笛を鳴らしたストーリーだ。 すごくアンバランスな感じがしたのは、司法解剖を望んでいない遺族にそれを迫ったり、司法解剖を望んでいる遺族に対してそれがなされなかったり…なぜそのニーズがマッチしないのだろうと感じた。 何となくモヤモヤしたのが、出てくる刑事や法医学の先生の待遇の低さだ。 志だけで取り組んむ美しさはあるが、志だけでは生きてはいけない。 もっともっとこういう人の待遇が良くなればいいのにと感じた。 ほんの少し…多分0.1%位のボリュームだけど、刑事と法医学の先生の距離が近づいていくシーンを読むのはとっても楽しい。
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真琴先生が一人前になってきた。そして恋心も徐々に自己肯定をする様に変化してきている。 恋愛模様にキャシー先生が並んでくると、躊躇いなくあおる掛け合いが楽しくなってきた。 コレクター 角度の高い内部告発の様な脅迫がこの巻を導いていく。ある意味諸悪の取り締まりに思える黒幕は当然...
真琴先生が一人前になってきた。そして恋心も徐々に自己肯定をする様に変化してきている。 恋愛模様にキャシー先生が並んでくると、躊躇いなくあおる掛け合いが楽しくなってきた。 コレクター 角度の高い内部告発の様な脅迫がこの巻を導いていく。ある意味諸悪の取り締まりに思える黒幕は当然と思える人に行き着くものの、簡単ではなかった。気になる本丸までの道のりにも意味がある。 簡単な様で、甘く見てはいけない時代背景も覗かせる展開が憎い。
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古手川刑事と、真琴先生。司法解剖によって事件を解決するシリーズ第2弾。 「コレクター」、やっと捕まったと思ったら、真相はそれを利用した模倣犯の計画的殺人に利用されてたというオチ。 そのまさかの展開に今までの七里作品とは違った、え?? 渡瀬と真琴の対面が、このシリーズのさらなる面白...
古手川刑事と、真琴先生。司法解剖によって事件を解決するシリーズ第2弾。 「コレクター」、やっと捕まったと思ったら、真相はそれを利用した模倣犯の計画的殺人に利用されてたというオチ。 そのまさかの展開に今までの七里作品とは違った、え?? 渡瀬と真琴の対面が、このシリーズのさらなる面白みを予感させる?? コンビはどちらかがブレーキである必要があるのに、二人して突っ走って。。。という渡瀬の嘆きに、このシリーズの期待感がup!? 今回は気兼ねない同期を亡くし、不運てんこもりの古手川に、どうか明るい未来を!!(笑)
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【再読】 シリーズ第二弾 全く関わりがない事件を繋げるコレクターの存在。犯人<コレクター>の利益とは何を指すのか…。今作はどんでん返しというより着実に確実に積み重ねた先に見える真実という構成で最後はカッコつける大人に痺れます。
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物言わぬ遺体から真相を見つけ出すためとはいえ、とんでもない行動に出る真琴と古手川。 だけど死の理由が明らかになることで救われる想いは確かにある。 二人の暴走する姿には苦笑させられるけど、見守ってやりたいと思ってしまうなあ。 それにこのシリーズはどの話も面白いのだけど、各話の謎を解...
物言わぬ遺体から真相を見つけ出すためとはいえ、とんでもない行動に出る真琴と古手川。 だけど死の理由が明らかになることで救われる想いは確かにある。 二人の暴走する姿には苦笑させられるけど、見守ってやりたいと思ってしまうなあ。 それにこのシリーズはどの話も面白いのだけど、各話の謎を解き明かした後も楽しませてくれるから良い。
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物言わぬ遺体の声。それでも、ひたむきに真実を拾い上げる法医学研究室の物語。ヒポクラテスシリーズ。法医学ミステリーも悪くないな。
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暖かめのお昼にちょうどよい 本連作の真犯人に意外性が少ないうえにトリッキー過ぎてってなゲス感想はあるものの、やはり一気読みして楽しさは健在。 個人的には、ヒロイン真琴とガチ刑事の仲が良くなっていく感じがあまり好きではないなぁ。拘束時間が長いとペアは同業者って書いてたけど、...
暖かめのお昼にちょうどよい 本連作の真犯人に意外性が少ないうえにトリッキー過ぎてってなゲス感想はあるものの、やはり一気読みして楽しさは健在。 個人的には、ヒロイン真琴とガチ刑事の仲が良くなっていく感じがあまり好きではないなぁ。拘束時間が長いとペアは同業者って書いてたけど、現実にはそうでもないと思うけど。
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