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ヒポクラテスの憂鬱 の商品レビュー

3.8

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

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2024/03/24

死体や解剖の描写、解剖している人側の意見は新鮮。全てを解剖していないが故、現実と違う案件って本当に何件あるのかなとも考えた。 短編のようでまとまった一冊で良かった。

Posted byブクログ

2024/02/18

修正者(コレクター)による埼玉県警ホームページへの書き込みのため、埼玉県警や浦和医大法医学部などは振り回され、解剖の必要がないとされた遺体も解剖することとなり財政難に追い込まれる。 しかし、それらの遺体は解剖されることで、消え入りかけた声を絞り真実を語りだす。明らかになった真実は...

修正者(コレクター)による埼玉県警ホームページへの書き込みのため、埼玉県警や浦和医大法医学部などは振り回され、解剖の必要がないとされた遺体も解剖することとなり財政難に追い込まれる。 しかし、それらの遺体は解剖されることで、消え入りかけた声を絞り真実を語りだす。明らかになった真実は切ないものや、嫌悪するものもあるが、埋もれるはずだった真実が明らかになることに安堵感もわく。 解剖の重要性や平等性とともに、人員不足や財政難についても考えさせられた。 今回もみんな個性的でそれぞれの信念があって面白かった。真琴先生もたくましくなったなぁ

Posted byブクログ

2024/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「誓い」が個人的にそこまでだったので、読むか迷っていたがこれは面白かった。 予算や人員が足りない・費用対効果に現れにくいなどの事情で、仕事に折り合いを付けなければならない場面が、法医学分野に限らず多く存在するんだろうなと思う。なんかリアルだなあという印象。 最後の最後まで犯人(コレクター)が誰か分からなかったが、犯人が判明してからはビックリするくらいサラッと終わった。 真琴と古手川の関係性の進展をもう少し見たかったので、続編があればまた読みたい。

Posted byブクログ

2024/01/29

思いの外さらっと終わった印象。前回は短編仕立てで、最後に線とつながるトリックだったが今回はその逆。短編が苦手な私は、それで安心していたせいもある。 シリーズ一作目を上塗りするように警察、大学病院の予算の窮状が描かれる。司法解剖という欧米化された世界観の中で、さりげなくキャシーが...

思いの外さらっと終わった印象。前回は短編仕立てで、最後に線とつながるトリックだったが今回はその逆。短編が苦手な私は、それで安心していたせいもある。 シリーズ一作目を上塗りするように警察、大学病院の予算の窮状が描かれる。司法解剖という欧米化された世界観の中で、さりげなくキャシーが日本文化のwhyを切り刻んでいくところも気づきをくれる。 その合間、ニュースの裏側みたいなaha!があった。 ─解剖医だってぜんぜん足りていません。 ─そうかね。昨日の新聞にも載っていたが、今の日本は医者も弁護士も余剰人員を抱えているそうじゃないか。 ─両方とも条件のいい組織や場所に集中しているだけです! もはや医師不足なのか病院不足なのか看護師不足なのか、現状いったいどうなってんだとモヤモヤしていたけど、なるほど東京に人が集まるのと同じことが起きているんだなと納得した。 いずれは日本よりも海外に人が集中?するようになるのかな。

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2023/12/18

法医学シリーズ第二弾 「誓い」が面白かったのでリピートしました。 今回も連作短編ですが、全編を通じて〈コレクター〉を巡る謎解きが仕込まれているので長編として楽しめます。 第3弾も楽しみです。

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2023/11/27

図書館の受け渡し所の今ならすぐ借りれるコーナーに中山七里さんが1冊。皆さんの本棚でも見かける作品なので追加でお借りしました。「ヒポクラテスの誓い」の続編でしたので、再三の失敗ですが。それでも法医学の検死からの真事実の解明を面白く読みました。 医大法医学教室に持ち込まれるご遺体。教...

図書館の受け渡し所の今ならすぐ借りれるコーナーに中山七里さんが1冊。皆さんの本棚でも見かける作品なので追加でお借りしました。「ヒポクラテスの誓い」の続編でしたので、再三の失敗ですが。それでも法医学の検死からの真事実の解明を面白く読みました。 医大法医学教室に持ち込まれるご遺体。教授光崎の元、事故病死と思われた彼らから、真の死因を探り出していきます。 六人の遺体にまつわる短編に、コレクターと称する不審人物からの県警ホームページへの書き込みが物語を繋ぎます。 コレクターの解明については、ちょっと無理したかなと思う所ですが、中山七里さんはどの方面から書いても面白く、ご自分の作品の登場人物を各方面で繋げてしまうのだから、お上手だなあと思うのです。

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2023/11/09

相変わらずな要求の光崎医師。 コレクターを軸として短編が続いていく。 真犯人は意外性無かったけど、動機は身勝手極まりないね。

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2023/11/05

解剖医というのは、現実世界でも舞台には登壇するものの、決して中央で脚光を浴びる主演ではなく、助演であることが多い印象でした。本作は当然フィクションではあるものの、死者の声無き声を掬い上げる解剖医の辣腕ぶりと多様な登場人物の心象とかうまく織り混ざり、自分の中での解剖医像、もしくは解...

解剖医というのは、現実世界でも舞台には登壇するものの、決して中央で脚光を浴びる主演ではなく、助演であることが多い印象でした。本作は当然フィクションではあるものの、死者の声無き声を掬い上げる解剖医の辣腕ぶりと多様な登場人物の心象とかうまく織り混ざり、自分の中での解剖医像、もしくは解剖そのものに対するイメージが大きく変わりました。

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2024/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒポクラテスシリーズの面白さにハマる。 人間は嘘をつくけど、死体は嘘をつかない。 側から見た死因が、絶対に合っているなんてことはないってことがよくわかる。 警察や法医学教室が混乱したことに間違いはないし、コレクターの真の目的がゲスすぎるけど 光崎先生が暴いた事実が 亡くなった方の無念を晴らす結果に。 シリーズだけど 急に憂鬱から読んでも面白いんだから凄い。

Posted byブクログ

2023/10/24

法医学教室の真琴シリーズ2作目。 真琴と古手川さんの仲がこれからもしかして、と下世話な予想をしつつ完読。

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