待ち遠しい の商品レビュー
待ち遠しい・・・すぐには叶わないときに使う言葉、でも、焦りまくっている感じではない、イメージ。 待ち遠しいですねえ、自分の心で感じ、自分の頭で考えて決断し、他人を気にせず結果を鷹揚に受け止められるようになるのが。 p.164 自分の気持ちや人の事情と食べ物のおいしさが無関係なこ...
待ち遠しい・・・すぐには叶わないときに使う言葉、でも、焦りまくっている感じではない、イメージ。 待ち遠しいですねえ、自分の心で感じ、自分の頭で考えて決断し、他人を気にせず結果を鷹揚に受け止められるようになるのが。 p.164 自分の気持ちや人の事情と食べ物のおいしさが無関係なことに、春子は安心した。
Posted by
いろいろと「それでいいの?」と思ったり、理解できないこともあったりで、完全に消化不良なんだけども、ほかの方の感想をみて、そうよな、全て解決するなんてリアルじゃないしな、と。 ホントそうですよね、こっちのほうがリアル。 (それにしても、いろいろナゾが多すぎるw)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
隣人の咲希に、彼女の"普通"を悪意ある言葉でぶつけられても、心の中では反論しているのにはっきりと何も言わない主人公にもやもやとした感情がある。 最終的にお互いの意見を理解し合うのかと思ったが、全てに蓋をして終わった。 終盤で、急に親戚一同が妊娠をおめでたがっている所がリアルで気持ち悪かった。
Posted by
住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の春子。母屋に越してきた63歳のゆかりと、裏手の家に暮らす新婚25歳の沙希と出会い、「ご近所付き合い」が始まるが…。『毎日新聞』日曜くらぶ連載を単行本化。 春子の心の動きがいづい。
Posted by
主人公は、住み心地の良い離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の北川春子。 自由気ままな生活をそれなりに楽しんでいた春子だが、母屋に越して来た夫を亡くしたばかりの63歳のゆかり、裏手の家に暮らす25歳の沙希と出会った事で奇妙な近所付き合いが始まり生活が変化して行く。 寂しさを...
主人公は、住み心地の良い離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の北川春子。 自由気ままな生活をそれなりに楽しんでいた春子だが、母屋に越して来た夫を亡くしたばかりの63歳のゆかり、裏手の家に暮らす25歳の沙希と出会った事で奇妙な近所付き合いが始まり生活が変化して行く。 寂しさを紛らわすかの様にお節介を焼くゆかりに閉口し、歯に衣着せぬ発言で相手を傷付ける事に鈍感な沙希にイラッとする。 年齢、性格、抱える悩みが異なる三人の日常を傍らで見ているような感覚で読了した。 人間関係は本当に難しい。 それでも人は人で救われて行く。
Posted by
最初は群ようこさんっぽいほのぼの系の話かなと思ったけど、ジェンダー問題よりだった。 何が「待ち遠しい」のかな?
Posted by
柴崎友香さんは「家」にまつわる話が多いのかな? この作品はあんまり。沙季って女にムカつきすぎて…。
Posted by
ネガティブな感情描写が多く読んでいて気分の良いものではなかった。モヤモヤするだけで、結局は著者の価値観押し付けられてる感じがすごく不快だった。主人公含めて登場人物全員が嫌な感じだった。こういうのは現実の世界だけで十分。
Posted by
居心地良く暮らす女性のご近所ネタあれこれ。こうあるべき論を無邪気に、いや、多分悪意を持ってぶつけてくる隣人に、落ち着いて対応する主人公。偉いなと感心する。見習いたいと勉強になりました。 悩みながら生きているの、考えを押し付けないで、と叫んでいるような話。私には届きました。
Posted by
一軒家の離れを借りてのんびり一人暮らしをする39歳の女性。 夫に先立たれたあと、大家として母屋に越してきたばかりの63歳の女性。 そして裏の家で新婚ほやほやの夫と暮らす25歳の女性。 世代、性格、価値観、どれもまったく異なる3人の女性。噛み合わない中での近所付き合いを通し...
一軒家の離れを借りてのんびり一人暮らしをする39歳の女性。 夫に先立たれたあと、大家として母屋に越してきたばかりの63歳の女性。 そして裏の家で新婚ほやほやの夫と暮らす25歳の女性。 世代、性格、価値観、どれもまったく異なる3人の女性。噛み合わない中での近所付き合いを通して、自分を見つめ直しながら築く心の交流を描くヒューマンドラマ。 ◇ 会社勤めの春子は39歳の独身女性。人づきあいが苦手でマイペースなひとり暮らしを始めて10年になる。趣味は消しゴムはんこ作りだ。 ある時、母屋に転居してきた1人の女性。還暦を迎えた2年前に夫に先立たれひとり暮らしになったゆかりである。ゆかりは63歳になるが、裏手の家にはゆかりの甥が新婚の妻と住んでいるという。 妻は沙希というまだ25歳の女性。優しく頼りない夫とは対照的に無遠慮で常識に欠けるところがある。 大家でもあり、1人暮らしの寂しさを紛らすためもあってゆかりはちょくちょく春子を食事に招く。 気遣いながら人と会話することの苦手な春子だが、うまく断ることもできずに招待を受けるうちに……。 * * * * * 他人との距離感。人によって異なるものでしょう。 大事なことは2つ。それは、自分が平安でいられる間隔を知っておくことと、相手のパーソナルスペースをむやみに侵害しないことです。 主人公の春子は、それをよく弁えていました。ゆかりは時々暴走して距離を詰めすぎるところはあるけれど、気づけば改めることができる女性です。だから2人のやりとりは好もしい。 特に共感するのは最終話のやりとり。 「友人との時間は楽しいがエネルギーを使うので、1人の時間で充電している」 という春子に対し、 「1人でいなくてはいけない時のために、友人との時間でパワーをもらう」 というゆかり。 互いに理解しあういいラストシーンだったと思います。 また、生き方についても距離感同様の弁えが必要です。けれどそれが最もできないのが沙希で、むやみに他人に突っかかっていました。 生育環境に同情の余地はあるにしても、自分は絶対に仲よくしたくない人物です。 春子の両親やゆかりの妹にしても、世間的な規範に寄りかかった、時代遅れとしか思えない言動が多い人たちで、春子タイプの人間にとっては、必要以上の接触は避けたいと思うのも無理ないことです。 ただ、そんな人たちの多くが悪気のない好人物であることは、春子ぐらいの年齢になると経験上知っているでしょう。 だから春子と同じく、不器用だけれど特に人嫌いでない自分にとっては、苦笑しつつも楽しめもする作品でした。
Posted by