あのこは貴族 の商品レビュー
自分の気持ちを表現することの大事さを痛感した。 自分のやりたいこと、得意なことを見つけると、日々が楽しくなる。その過程を2人の女性を通じて読み取ることができて、心地よかった。
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フェミニズム小説、ということで興味を持ち、読みました。 前半は、世間知らずのお嬢様・華子の結婚がどうなるのか、後半は階級の異なる二人の主人公がどう交わるのか、気になって先に読み進んでしまいます。 関西人の男性が、東京の人との対比として出てくるのですが、小説とはいえ、あまりに戯画...
フェミニズム小説、ということで興味を持ち、読みました。 前半は、世間知らずのお嬢様・華子の結婚がどうなるのか、後半は階級の異なる二人の主人公がどう交わるのか、気になって先に読み進んでしまいます。 関西人の男性が、東京の人との対比として出てくるのですが、小説とはいえ、あまりに戯画化されててひどいなー(笑)と、東京生まれの関西に住む人間としては思いました。作者が、わかりやすい表現を目指してるとも言えそうです。
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東京生まれ箱入り娘の華子と、大学進学で上京した美紀。置かれた立場なりの幸せや悩みはあるけど、その枠を飛び出し歩き出す二人に希望がもてた。 ただ、地方民の私は美紀の気持ちが痛いくらいに分かる。しんどい。 映画も素晴らしかった。
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20220910 それぞれ住む世界があって、その世界でしか通用しない常識とか価値観があるってことがさまざまな出来事を通して教えてくれる。 東京と地方 女子校育ちと共学育ち 内部生と外部生 など、いろいろ対比構造がでてきた。 そんないろんな世界がある中で、自分の軸をもって生...
20220910 それぞれ住む世界があって、その世界でしか通用しない常識とか価値観があるってことがさまざまな出来事を通して教えてくれる。 東京と地方 女子校育ちと共学育ち 内部生と外部生 など、いろいろ対比構造がでてきた。 そんないろんな世界がある中で、自分の軸をもって生きる強さも同時に描いている。
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色んな世界を見ることが出来て面白かった。 華子の世界はもちろん、美紀の世界も自分の知らない世界だった。 華子のパートでこんな世界が本当にあるんだなぁ、と感心するが、幸一郎と出会い、更に上級社会もあると知る。 後半で華子が自分は狭い世界に生きてきたと自覚するシーンがあるが、自分も上...
色んな世界を見ることが出来て面白かった。 華子の世界はもちろん、美紀の世界も自分の知らない世界だった。 華子のパートでこんな世界が本当にあるんだなぁ、と感心するが、幸一郎と出会い、更に上級社会もあると知る。 後半で華子が自分は狭い世界に生きてきたと自覚するシーンがあるが、自分も上流ではないにしても、狭い世界に生きてきたと考えさせられる。美紀の様にガムシャラではないし、相良さんの様にバイタリティーもない。大した苦労もしていない自分は結局、華子と同じではないかと…(もちろん財力は全く違うけど)やっぱり美紀や相良さんに憧れるなぁ。 最後はもっと幸一郎をやり込めて欲しかった!
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苦労知らずの人が持つ”自分には何もない”という焦り。 それがあると想像するとちょっと溜飲が下がる。笑 知らないとお金持ちとかただの苦労知らずと思ってしまいがちだけど。
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なるほどねえ~。 様々な視点があって実に面白い物語だった。 ストーリーそのものより、東京生まれ地方生まれ、上流中流、そうでもない出自。 固定された身分が厳然と在りながら無いものと見えないものとされている。 その中で生きて行く女性って大変だけど楽しそうだな。 頑張って欲しい。 作...
なるほどねえ~。 様々な視点があって実に面白い物語だった。 ストーリーそのものより、東京生まれ地方生まれ、上流中流、そうでもない出自。 固定された身分が厳然と在りながら無いものと見えないものとされている。 その中で生きて行く女性って大変だけど楽しそうだな。 頑張って欲しい。 作品紹介・あらすじ 地方生まれの美紀と東京生まれの華子。 アラサー女子たちの葛藤と成長を描く、山内マリコの傑作長編! 「苦労してないって、人としてダメですよね」――東京生まれの箱入り娘、華子。 「自分は、彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、ただわけもわからず上京してきた、愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ」――地方生まれ東京在住OL、美紀。 東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが、20代後半で恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。 名門女子校の同級生が次々に結婚するなか、焦ってお見合いを重ねた末に、ハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。 一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。 猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。 32歳で恋人ナシ、腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。 境遇が全く違って出会うはずのなかったふたりの女。 同じ男をきっかけに彼女たちが巡り合うとき、それぞれ思いもよらない世界が拓けて――。 結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。
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東京と地方、貴族と庶民、内部生と外部生、既婚と独身、、など色んな対極にあるもの同士の話が出ており、諸々が美紀よりの自分からすると貴族側の常識を垣間見れて、知らない世界を知る様で面白かった。 今まで感じた事がある、対極側のものを見るときのあの気持ちが言語化されていて、スッキリした気...
東京と地方、貴族と庶民、内部生と外部生、既婚と独身、、など色んな対極にあるもの同士の話が出ており、諸々が美紀よりの自分からすると貴族側の常識を垣間見れて、知らない世界を知る様で面白かった。 今まで感じた事がある、対極側のものを見るときのあの気持ちが言語化されていて、スッキリした気分。 華子の結婚生活や、幸一郎の薄情さを語るシーンは柚月麻子さんの小説を読んでいる時みたいな、「わかる!結婚って、男の人ってそうだよね!」となる一文がたくさんあった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
美紀の言葉がとても好き。 「世の中にはね、女同士を分断する価値観みたいなものが、あまりにも普通にまかり通ってて、しかも実は、誰よりも女の子自身が、そういう考え方に染まっちゃってるの。だから女の敵は女だって、みんな訳知り顔で行ったりするんだよ。若い女の子とおばさんは、分断されている。専業主婦と働く女性は、対立するように仕向けられる。」 男が絡むと話が通じなくなる女じゃない女でありたいね。
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上京した経験があるので、刺さる刺さる。 格差と階級と性差と…こんな世の中に生きていたくないのだけれど生きている現実
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