海の見える理髪店 の商品レビュー
5つの物話を読んで、全て感動した。家族には様々な形があることを改めて認識したし、生死によって人の考え方がそれ程までに変わるのかと驚いた。大切な人と一緒に居ることができている今を大事に生きようと思えた、感動的な一冊だった。
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家族とのつながりを考えさせられる本。 特に印象に残ったのは、「遠くから来た手紙」。 自分が今後結婚した時とか、思い出したい。 大変だった時と比較しろ、というわけではないけど、恵まれすぎて、小さな幸せを当たり前だと思ってないか?と自分に振り返るきっかけを与えたい。 不満ばかり募らせ...
家族とのつながりを考えさせられる本。 特に印象に残ったのは、「遠くから来た手紙」。 自分が今後結婚した時とか、思い出したい。 大変だった時と比較しろ、というわけではないけど、恵まれすぎて、小さな幸せを当たり前だと思ってないか?と自分に振り返るきっかけを与えたい。 不満ばかり募らせて、自分を不幸にしてるのは、自分自身じゃないか?と。 「成人式」も印象に残った。 悲しみのメーターを振り切らなきゃいけない、というフレーズが印象的。 何か変わりたいと思ったら、突き抜けないといけない時がある。
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“親という存在” 親が共通のテーマとなった6つの短編集。 全てに共通していたのは「親」 「海の見える理髪店」が一番好みかな。 理髪店を訪れたい。 自分に合った髪型ってどんなだろう。 こんなマッサージとかのサービスを受けてみたい。 「成人式」では、 もし自分に子供ができて...
“親という存在” 親が共通のテーマとなった6つの短編集。 全てに共通していたのは「親」 「海の見える理髪店」が一番好みかな。 理髪店を訪れたい。 自分に合った髪型ってどんなだろう。 こんなマッサージとかのサービスを受けてみたい。 「成人式」では、 もし自分に子供ができてその子が亡くなったら、 もし親が急に亡くなったら、 もし愛する人が余命宣告を受けたら、 自分はどう思うか、どう思う可能性があるのか、どうしたらいいのか。 もしもし話を想像できるようになるのが読書の良さだと感じた。 正直、あまり好みではなかった。 Koboデビュー1作目は、撃沈した。。
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全部すこしものがなしい印象。 でも家族って切っても切れないと温かく思ったり、もどかしく思ったり。 色んな家族のかたち、親子のかたちがあって、それぞれがそれぞれの想いで生きている。
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家族について書かれてた短編集。 現代にしてレトロな温かみのある表現が、なぜかほっこりする。 「海の見える理髪店」 店主の回想記。 店主は初めからわかっていたのだろうか。 なかなかの内容を話す。 丁寧すぎるやりとりが不自然な印象を受ける。 「成人式」 事故で亡くなった娘の替え玉...
家族について書かれてた短編集。 現代にしてレトロな温かみのある表現が、なぜかほっこりする。 「海の見える理髪店」 店主の回想記。 店主は初めからわかっていたのだろうか。 なかなかの内容を話す。 丁寧すぎるやりとりが不自然な印象を受ける。 「成人式」 事故で亡くなった娘の替え玉となる。 今までを変えるためには、なにかのきっかけが必要なのだろうとは思うが、自分にはできないな。
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直木賞受賞作。 中編が4つ収録されているけれど、繋がりはなく独立した物語。どのお話も家族のつながりを描いているけれど、普通の家族ではなくどこか歪んだ関係だったり、大切なものが欠けてしまった関係だったり…。どれも重苦しく、希望が見える話もあったけれど、心温まるお話は1編くらいで、明るくなりたい時に読むタイプの小説ではなかった。
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人との繋がりについて改めて考えさせられる本でした。悲しい話題を中心に展開しておりますが、自分の日常と照らし合わせると心に響くことばかりです。
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解説の方がおっしゃっていた「止まった時間が動き出す瞬間」を描いている、という表現がしっくりきた。 誰しも大なり小なり止まっている時間というのはあるが、過去にいつまでも留まり続けず、動き出す勇気を与えてもらった。 個人的には成人式がお気に入り。
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直前に読んでいた本も家族小説だったので図らずも似たような系統のリアリティのある小説を選んでしまったなーと思ったが、いつの間にか少しファンタジーテイストの世界観に引き込まれている。 表題作「海の見える理髪店」は特殊な書き方でインパクト勝負という印象を受けたが、「いつか来た道」は特殊技巧の無い正統派。かと思えば過去から手紙が来たり、子ども目線だったり、多種多様で読者を飽きさせない。 個人的には自分の立場を含めて「いつか来た道」がとてもぐっときた。母という存在は確実に自分より先に歳をとり、朧げになっていく。哀しいけれど、それを哀しいだけで描かないのが良かった。 そして、文庫版の斎藤美奈子さんの解説がとっても良かった。過去との決別を描く大人主体の短編集のなかに子ども目線の一本が含まれている意味。腑に落ちた!良い読書だった!
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テンポ良くすすむ店主の回想記。半生を振り返り成功も失敗も経験したが残ったのは勤労の喜びと家族(子供)の大切さ。生きていくのに色々なピースがあるが最終的に人間がたどり着く真理のようなものをさわやかに感じることができる作品。
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